この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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「異世界法廷」 賭けグルイの作者さんの異世界モノ

評価★(個人的評価★★)

「賭けグルイ」の作者である河本ほむらさんは、話をコンパクトにまとめるのが非常に上手な方だと思います。
「賭けグルイ」も、1つのエピソード「敵の紹介→ゲームの紹介→ゲームの駆け引き→決着」までをきっちり1冊に収まるように形を揃えてくれるので単行本を手に取りやすいですし、「煉獄デッドロール」も、なにかとダラダラ長引きがちなデスゲームものをきっちり6巻におさめている。きちんと最初の時点から話を設計して作品を作っているのだなぁということが伝わります。 


そんな河本ほむらさんが、いきあたりばったりでルーズになりがちな(決してわるいことばかりではないですが)「異世界転生」ものをどう料理するのか個人的には興味があります。

題材は「法廷」。 日本とは全く常識が異なり、身分制度がはっきりしており、「法の支配」という観念がいままでなかった世界において、弁護士を目指していた青年が「日本の法律」を浸透させる役割を果たすことになる。というお話です。萌えの概念がなかった異世界に萌えの概念を持ち込もうとしたオタクが主人公の「アウトブレイク・カンパニー」という作品が、バカにしていたら、異文化との交流を描いた作品として面白かったという実例があるので、この作品にも期待が持てますね。


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「人の命は(法のもとには)平等」という建前がないとどうなるか

第一話からなかなかぶっ飛んでいます。
「貴族の馬車に轢かれそうになった町民の命を救うために、貴族の馬車に横からぶつかって止めた」という行為が問題として論じられます。

日本人の常識であれば、これは「緊急避難」ということになります。人の命を救うためにやむを得ない行為は、「これによって生じた害が、避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り」罰しない、というルールですね。

多分、日本人であれば納得するでしょう。なぜなら、人の命は平等という法の建前があるからです。 ところが、この世界では「貴族と平民の命は平等ではない」のでこの主張はあっさり否定されてしまいます。

では、この国の常識や思考に則って、どのようにこのルールを適用するか。そういうところに頭を使っていくわけですね。

結果として、主人公は「貴族と平民の間には違いが有る」ということは否定しなくても、「一人の国民の命」と「貴族の軽いケガ」という違いであれば、緊急避難の要件は満たせる、という形でこの問題をクリアします。


こんな形で、私達が普段あまり意識していない法律について、法律がいかに自分たちの権利を守っているか、そしてその法律の前提となっている常識はどういうものかについて、「異世界(異文化)」の存在を通して意識・理解してくことができるようになっています。


もちろん、現代の日本でも、「今の憲法はアメリカに押し付けられたものだから改正せねば」みたいに言ってる人がいることでワカルように、「日本と違う文化や常識を持つ国家に、日本の法律を無理やり適用する」というのはかなり問題のある行為でありますが、そのあたりはフィクションだからと目をつぶって楽しめる人にはおすすめできる作品だと思います。(まぁGateみたいに武力を背景に押し付けてるわけでもないし、この世界には魔王と戦う勇者などもおり、そのうえであくまで国のバックグラウンドで一人孤軍奮闘しているようなものだから、あまりそういう心配はしなくていいようになってます)



ただ、発想はとても面白いのですが絡め手でせめているせいか、「逆転裁判」のようにストレートに弁護で勝利する快感は無いかもしれません。
この作品の3つ目の弁護などは、逆転裁判1の「やっぱりヤハリ」くんを彷彿とさせますが、似たような事件を見るとやはり「キャラクターの弱さ」は否めないところです。「賭けグルイ」のような顔芸や大げさなやりとりで対抗すべき、とは思わないけれど、「キャラクターの個性」、とくに「敵である判事」に魅力がないとやはり盛り上がらないかも。

このあたりマンガって本当に難しいなぁと思います。


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追記
3巻で終わりだった。 やはりもう一つ盛り上がりに欠けた感じだった。 ライバルのようなものが早く登場するか、単なる弁護にとどまらない何かがほしかったですね。。。

「ダニング・クルーガー効果」の進化系「パイロットの自信曲線」

パイロットの自信曲線 | MechaAG
で紹介されてたけどこれいいね。

f:id:tyoshiki:20180204202059j:plain

これはすごい。 是非何かを始めようとする時に意識しないようにしておきたい。

ダニング・クルーガー効果については紹介したことが有るが、あれってさらに研究がススメられてたんだね。

自己評価が低く、心のなかの批判がうずまいている人のための「現実吟味テスト」 - この夜が明けるまであと百万の祈り
トンデモさんは自分に当てはまる言葉で他人を批判する - Skepticism is beautiful
ミサワをみるたび思いだせ! 「ダニング・クルーガー効果」 - ゴミはゴミ箱へ

ダニング・クルーガーだけだと、特定の人をバカにしてる用な話になるけれど、
これだと、なにかをはじめてうまく行かなくなったひとを慰めるのにも使えると思う。

続きを読む

賭けグルイ9巻 「不公平感」をコントロールする「公共財ゲーム」がおもしろい

賭けグルイのゲームは、シンプルなルールでも「お金を賭けることで」とてもおもしろくなるというものが多いけれどこのゲームはその最たる例だと思う。

「公共財ゲーム」自体は、この漫画オリジナルではなく、「囚人ゲーム」と並んで有名な実験である。しかしこれを単なる実験「ギャンブル」として採用すると、「イカサマ」「共謀」が混じったなかなか愉快なゲームになる。今までのゲームで一番面白かった。

ゲーム名 個人的評価
投票じゃんけん
ダブル神経衰弱
生か死か
二枚インディアンポーカー
EPSゲーム
利きファン
選択ポーカー
扉の塔 ★★
指切りギロチン
ニム零式 ★★
公共財ゲーム ★★★

この漫画、とにかくゲームそのものがすごく面白いというわけじゃなく、ゲームに絡めた「BET」の部分がすごく面白い。
ストーリーがしっかりしてるのが素晴らしいなぁと思います。

http://www.momoti.com/blog/2006/09/post_163.html

公共財ゲームでは、おおよそ次のような結果が得られる。
毎回違うメンバーと10回繰り返しおこなうと、初回は平均して初期保有額の30~40%の貢献という協力行動が見られるが、協力の度合いは次第に減少して、10回目には10%にまで落ち込む。
同じメンバーでおこなう場合でも、最初は50%という大きな協力が見られるが、やはり協力は次第に減少し、最終回では15%まで減少する。つまり、協力関係というのはほっておけば低下する。

単に実験の結果だけならこれでもいいのだけれど賭けグルイは御存知の通りギャンブル漫画。単に実験通りの結果になっては意味がない。なので、これにルールを追加する。





・「具体的には、◯点以下の場合は親に、元金の数倍をペナルティとして支払う」
・「ゲーム中に得た金額ではなく、順位に寄って大きく報酬を変える」
・「過半数の同意で一人を追放できる」

というもの。 つまり協力してでも絶対に越えなければ行けない基準が設定されるし、ズルがバレたら、というより「一位であることがバレたら」即追放される。


この中に裏切り者が居る。約束の税金を納めず。あまつさえ嘘をつきしらばっくれているものが。
自分は真面目に納税したのに。こんなことが許されるのか?
その挙句負けるって? 裏切り者だけが得をして?

信じられない。許せない。
不公平を感じた時、人は隣人すら信じられなくなる。


不公平感。これぞ公共財ゲームの本質。

さあ、あなた達はこの不公平に向き合い、それでもなお、信じあうことができますか?

ちなみにこれはミスリード

その時限りの関係で、利害関係のつながりしか無い時に「信じる」という行為は無意味。しかもこのゲームは「囚人ゲーム」と違って相手が裏切ったかどうかは匿名だからわからない。そういう状況において信じることの大切さ」を説く人間はペテン師と思ったほうがいい。

今必要なのは決断なのに、不公平感に支配された彼らは、人を責めるばかりでそのことに気づかない。

LIAR GAME」も、結局のところ「助けた人間が後のゲームにも登場する」から意味が生じたのであって「負けた人間は全員消滅する」というルールだったら、あんなに上手くは行かなかっただろう。




なので、解決策は

不公平であること。互いは信用できないことを前提に。
手段を選ばず心を一つにすること。 これぞ公共財の真髄!

となる。

もちろん、ただそれだけで済むほどこのゲームは単純ではないけれど、そのあたりは実際に読んでみてもらいたい。


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今「コインチェック」でやってる相互監視状態を彷彿とさせる

インチェックやってる人たち、今必死で「もう大丈夫だ。みんな出金するなよ!」ってtwitterで励まし合ってますよね。全員が一斉に出金したら、コインチェックがいくら儲けていても破綻するからなんですが。でも、そういう発言をわざわざネットでしている人間に限って、真っ先に出金します。で、みんなそれが分かってて、ニコニコしながら前向きな言葉をかけあってる。そもそも仮想通貨やってる人たち、いざ下落相場入りになってからの言動が本当にYahoo板と同じになってたし、コインチェック事件が判明した翌日の彼らの言動は、本当に吐き気を催すレベルで醜かった。

一方、本当に上手い人はみんな黙って空売りで稼いでるんですよね。本当に地獄だなぁと思った。



リスクを取って「ギャンブル」をしている人間は、よほど強い人間でない限り一度はこの地獄を経験する

ちなみに、偉そうなことを言ってますが、私も投資始めたばかりの頃、「ゲーム株」相場や「そーせい」相場で全く同じことをやらかしてました。

会社のファンダメンタルのことなんてほとんどわかってないのに、周りの人がいいというからなんとなく持ってたらずっと上がり続け、だんだんその銘柄に惚れ込んでしまい、お金が増えていくと気が大きくなって、自分が惚れ込んでるものを批判する人間にマウンティングを仕掛けにいく。おごれる平氏ですね。あらゆることが自分のプラスにしか働かないと思うようになっていく。

ただ、そういうユーフォリアは久しからずでいつまでもは続かない。いざ下り坂が始まると、心の準備ができてないのにどんどん下がり始める。 急に不安になり、心の支えを求めて無理に前向きな言葉を連呼し、他人に自分と同じ意見を言わせようとする。そして、そのことをその時点での自分では絶対に受け止めきれない。だから、ますます他人に攻撃的になり、被害者意識や猜疑心を強め、周りの人間が逃げるのではないかという恐怖から監視し、ちょっとでもネガティブなことを言う人間に喧嘩を売りに行く。そうやって自分の不安から目をそらし続け、結局現実に負ける。不利な状況になったらさっさと負けを認めて利確すればプラスで追われたのに、結果としてマイナスになった時点で泣きながら逃げる。

もうその時の惨めさときたら、経験してない人間には絶対にわからないですよ。

自分の耐えきれないほどの浅はかさと醜さと心の弱さと向き合えるようになるまでかなり時間がかかります。人間の心というのは、簡単なきっかけがあればここまで弱くもろく醜くなれるしそのことを受け止めるのはかなり大変。そういう地獄のような期間を、今まで天国しか経験したことのない仮想通貨民のみなさんにも是非経験していただきたいと思う。

そして、できることなら、生き残って「あの時の自分は格好悪かったなぁ」と笑い話にしてほしいなと思う。

7SEEDS外伝  レイプされかかかった花と未遂犯の安居の関係の後始末

駆け足で終わった7SEEDS最終巻の後日譚。これが真の最終話ですね。ファンの人なら当然ここまで読んで終わりとなるでしょう。

逆に言うと、これで完全に「7SEEDS」は終わりとのこと。
あああああああイヤアあああああああ終わらないでええええええええ。

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というわけで、後日譚なのですが、その中で一つだけ「花と安居の関係」をピックアップしておきます。これを読んだ後、本編中で花と安居が接近しているシーン見返したら、細かく描き込みされてるのを知って、ますます田村先生は神だと思いました。



レイプ未遂を犯した安居は、果たして許されるのだろうか

自暴自棄だった頃の安居は、本編の中盤で花をレイプしようとした。
安居はその後トラウマから解放され、自分だけが被害者だという意識からも解放される。

「いつもいつも、自分だけが被害者だと思うなよ。人を傷つける権利があると思うな」 - この夜が明けるまであと百万の祈り
「7SEEDS 27巻」 人についてのカテゴリ分けをどのくらい持っていますか? - この夜が明けるまであと百万の祈り
7seeds31巻 何を許して、何を許さないか - この夜が明けるまであと百万の祈り


心の底から花に謝罪する。
花は最大限安居のことを理解しようと努力する。

だが、これは謝って済むような話ではない

……(花の彼氏の)嵐が、地下で助けてもらったって。
その前から、何度も何度も、命を救われたって。
いつも周りを見て備えろって教わったって。
だから、最後にダイを失わずにすんだって。それは、ありがとう。


あなたたちの事情は色々聞いた。
父がしたこともよくわかった。
私の態度も駄目だったと思う。もっとちゃんと、落ち着いて話し合えばよかった。
だから、殺したいほど憎いとか、もう思ってない。


ただ……ただね……


怖いんだよ。


今私を殺そうとした涼のナイフより、あなたを見るほうが、怖い。
あなたを見ると、首筋がゾッとして身体が固まる。
今も足が震えてる。冷や汗が止まらない。

あの時、自分がどんな顔をしていたか。
どんな力で私を押さえつけたか。わからないでしょう。
それは、私の中でずっと消えないと思う。


だから、謝らなくていい。何かしようとか思わなくていい。


ただ、近寄らないで。


桃太もそうだよ。
あなたを見るとビクッとする。
それは、そうそう消えない。だから、もう。近寄らないで。

最大級の拒絶。 

安居は罵られたり殴られたりは覚悟していたし、許されないことも覚悟していたが、それ以上の拒絶に呆然とする安居の表情はさすがに少し胸が痛む。
しかし、これはすべて安居が引き起こした結果である。

これは、「いじめ」とか「痴漢」でも同じだろう。




いじめられていた人間が自分をいじめた人間に望むこと - この夜が明けるまであと百万の祈り

「いじめた人間が、いじめられた人間」にしでかしたことは、もう取り返しがつかない。なかったコトになどならない。それでももし償いたいと本気で思っているのなら、謝罪なんて要らない。ただ自分がかつてやった「いじめ」という行為はちゃんと否定してほしい。それで「自分はもういじめなんてしない」ってなってくれたなら、もうあなたは私をいじめていた時と同じあなたではない。


普通だったら、「あなたは一生近寄らないでください」で終わっていい話なんだけれど。

7SEEDSではそういうわけにも行かない。狭い世界の中でみんなが生きていかなければいけない。

「涼は、泣いた赤鬼の青鬼で。赤鬼は謝罪してきた。さてどうするべ。」

「それでも花さんは許さなくていいんですよ。
 許さなきゃいけないんじゃないかな、とか思う必要はない。
 それを考えさせるだけでひどい。

安吾くんは、いろんな事情があったにせよ、やってはいけないことをやった。

だから彼が欲しかったものを全てを失った。 元の仲間たちも、彼のことを許さない。

僕は安吾くんが好きだったし尊敬もしていたし、先生たちへの気持ちなら共有できる。

でも、他のチームや、花さんにしたことのいくつかは、理解しがたいし正当化出来ない。

そしたら、一緒にはいられないでしょう。

安居は、先生たちと同じことをした。「されて辛かったことを他の人にするんだ」

それう考えると悲しいよ。寂しい。

これは作品中でも潔癖と評されていますが、私もこういう考え方です。

私はこの「自分がひどいことをされたから、自分もひどいことをしてもいい」と思っている人が死ぬほど嫌いです。
気持ちはわかるからこそ、絶対にそっち側に近寄りたくないなと思う。 
そういうやって自分を正当化するようなことを平気で言う人間には、嫌悪感しか無い。
はっきり言うと、母親への恨みや、非モテの劣等感からミソジニーになっている人はもちろんのこと
痴漢被害やレイプ被害にあったからといって、過剰な男バッシングに走っている人も嫌いだ。
何度も言うが、気持ちはわかる。だが、だからといってその行為を認めることは私は多分絶対にない。




まぁそれはさておき。

この作品では結局、安居が花に近寄ることを許されるという展開にはならない。
安居がどれだけ反省して、悔い改めてみんなの役に立っても、それだけは許されない。
安居が、花から絶対の拒否を突きつけられた時の表情は胸が痛むが、やはりそうだろう。

ここまでちゃんと「レイプがどれほど許されないことか」
「レイプが被害者にどれほどまでに心の傷を負わせるものか」を描いている作品は結構珍しいと思う。
是非読んで考えてみて欲しいなと思う。


そういえば、期間限定で田村由美さんの公式サイトが立ち上がってるそうです。ファンの人は見に行ってみよう!

「暗黒学校」 今流行りらしい二宮敦人さんという人の作品だから読んでみたのだけれど……

評価なし(個人的評価★★)

え、なにこのマンガすごい。中身がなさすぎて逆にすごい好き。

真っ暗な校舎に閉じ込められ、救助を待ち続けるクラスメイトたち。終わりの見えないサバイバル生活によって心まで蝕まれ、対立と混乱が広がっていく…。
そして校舎の地下で起きる、さらなる異変! 絶体絶命の状況で、彼らは生き残る道を見つけられるのか…!?

こ れ は ひ ど い 。

面白くないということが問題なのではなくて、作者のキャラに対する向き合い方がひどい。


先に描きたいことというか結論が決まっていて(極限状況での人の思考や、人間が無社会状態からどうやって秩序を作っていくかなど)
それに合わせてシチュエーションやキャラを作ったのだなぁという感じがありありと伝わる。

しかも、10人のうち一人は、作者を代弁させるキャラが登場しており、
そのキャラクターは、なぜか突然のサバイバル状況に陥ったにも関わらず、全くの無関心。
歴史家を気取りながら他の9人が愚かな争いをしているさまを観ながら「これは王権の誕生だ」とか「大統領制が誕生した」などと論評していく。


そういうのは地 の 文 で や れ。


それならそれで最後まで傍観者気取りでいればいいのに、最後に残った登場人物に余計なことを吹き込んだり、
本来助からない人間を助けたりとご都合主義的な展開の道具として使用する有様。
別にこの作品にリアリティなんて求めちゃいませんが、それにしてもちょっとひどすぎませんかね。



キャラクターは、ストーリーの完全な奴隷であり、全く作者の愛情を感じない。
展開がすでに決まっていて(閉鎖区間で全滅すること)、それに合わせてキャラクターが都合よく歪められていく様を観ていると、メタいけど、キャラクターがかわいそうになってくる。
「Re:Creator」を観た後だからというのも有るけれど、登場するキャラクターに対して、同情したくなってしまった。



しかも、キャラを犠牲にしてまで描きたかったことが、身もふたもないというか、何の希望もないというか。
できの悪い、togetteのセルフまとめを読んだような気持ちだ。
マジで、読んだ後の「時間の無駄だった」という徒労感は最近呼んだ中でもずば抜けて高いかもしれない。


原作ではこういう話だったらしいので、マンガ版のシャクが足りなかったのかな。

極限状態での人間の恐ろしく愚かな思考と行動や、私達の友情や愛情といった人と人を繋ぐものがいかに「状況」によって守らているかなど、哲学的示唆がこの下巻には込められています。人と人との関係が根本的にはとっても脆弱なものなのかもしれないいう感想を持ちました。親友の絆、親子の絆、恋人の絆。こういう絆が成立しているのは、今私達が暮らす「状況」に支えられているからだ、そんな示唆がされています。

みんな、こういう話が読みたいなら「Swan Song」オススメだぞ!



この作者さん、人間の闇みたいなのを描くのが好きなのかな?

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入試倍率は東大の3倍!卒業後は行方不明者多数?才能勝負の難関入試を突破した天才たちは、やはり只者ではなかった。口笛で合格した世界チャンプがいるかと思えば、ブラジャーを仮面に、ハートのニップレス姿で究極の美を追究する者あり。お隣の上野動物園からペンギンを釣り上げたという伝説の猛者は実在するのか? 「芸術家の卵」たちの楽園に潜入した前人未到の探検記。
全14学科を完全制覇!非公式「完全ガイド」誕生。謎に満ちた「芸術界の東大」に潜入した前人未到、抱腹絶倒の探検記。

この作品はタイトルやあらすじ見たらめちゃくちゃ面白そうですごい興味あるのだけど、この「暗黒学校」の出来がいまいち過ぎてちょっと悩むな……。

炎上ブロガーのための文法

この文章を、「炎上ブロガー風の記事タイトル」に直せ

例文:私は自分のブログをツイートしてくれた人に対して、いいね、だけを押します。RTをすることはありません

解答例

解答例1: 自分のブログに言及したツイートをRTする人、生理的に無理。

解答例2:なぜイキリオタクは自分のブログについて言及したツイートをRTするのか。

解答例3:自分のブログについて言及したツイートをRTする人間は●●である。



解説

基本的に、自分を主語にして書く人は炎上しにくい。

次に、自分の主張をする時に何かを下げようとしない人は燃えにくい。二分法を使わないだけでもだいぶ燃える率は下がる。

そもそも他人に対して言及しない人は燃えにくく、特に他人の内面について勝手に忖度をしたり、レッテルを貼らない人は燃えにくい。

最後に。よくわかってないのに「なぜ、、、なのか」という構文を使ったりして、「説明」をしようとしなければ燃えにくい。



一行で言えば、他人や、他社の作った物について批判的な言及さえしなければ、燃える確率は90%減少する(当社比




炎上ブロガーを目指す人は、以上の逆をやらかせばよい。


こういう文法を身につけた人は、だんだんと思考もそういう炎上寄りのものに変わっていくので、半年もすれば自然と炎上できるようになる。みんなそうやって努力して炎上ブログをやっているのである。

天然でこういう文章を書く人? 保護(意味深)しよう。

ネットのインフルエンサーは、多分誰かを訴えたらその100倍返しになる人が多そう

DeNAの選手が、配偶者をブスと呼ばれた件で、その書き込みをした人に200万円の支払いを求める訴訟を起こしたそうですね。そして、その件をもとに、ネットを騒がせているインフルエンサー(笑)やアフィリエイターのみなさんが、「私も訴えたい」ということを無邪気に語っているそうです。


面白い試みだから、是非やってみればいいと思います。

というより、私としては大歓迎です。是非やっていただきたい。

それは長期的には彼らのクビをしめることになるであろうから。

ネットで無責任に暴言を吐きまくる人たちと、悪いベクトルにばかり影響力を発揮しているインフルエンサー対消滅してくれることは、実に喜ばしいことです。




そもそもネットのインフルエンサーの大半は「炎上商法」または「情弱向け」商法をやってる人が多いです。

むしろ彼らにとっては、そういう誹謗中傷をやるような人たちこそが養分なわけです。

その人達は直接金にはなりませんが、そういう嫌悪感を催す人たちとわざわざ戦うからこそ「そういう人たちを嫌う人たち」が支持をしてくれるわけですね。

困ったことに、人を単純な構図で二分化し、対立を煽るようなことを言う人達が一番PVも支持も集めやすいわけです。

しかもそういう二項対立で自分をどちらかに分類して、自分に敵対するような人間も、自分を支持するような人間も、ひとしくインフルエンサーにとってはお馬鹿さんであり、

そういうおバカさんたちこそ、まさに彼らがカモにしたい人たちなのです。

だから彼らはいつでも何か藁人形や仮想敵を設定して、それに対して挑発や攻撃を繰り返す。

そして、それに怒った「お馬鹿さん」がやってきたら、逆サイドの「お馬鹿さん」に向けて「ネットの悪い人たちが襲ってくるよー」と被害者ヅラをしたり、そいつらと戦う勇者のフリをするわけですね。

どういう面の皮をしていたらこんなことができるのかわかりませんが、結構そういうことができる人が世の中にはたくさんいるようなので恐ろしい恐ろしい。





「訴訟」の話を持ち出せば、その人の周りには確かにそういうお馬鹿さんはいなくなるかもしれません。

自分を支持するお馬鹿な信者さんは、敵対する存在がいなくなっても自分からはなれられないという自信があれば、一掃しても良いのかもしれません。

ただ、いざその「対立する存在」がいなくなったら、信者たちは自分のことだけを見るようになります。

そうなった時に、はたして信者の信心を維持し続けることができるのでしょうか。




また、訴訟をちらつかせれば、「お馬鹿さん」は確かに一時的に追い払えるかもしれません。

でも、こういう人達は「消滅」するわけではない。 多分、恨みを持った状態で「成長」して戻ってくると思います。

今の時点では、とにかく群れて無責任に殴ることが簡単にできる状況ですから、彼らはまったく勉強もしませんしその場の勢いで適当なことを言うだけです。

スマイリーキクチ中傷事件とかは本当にひどかったですね。一人ひとりはレベル1ゴブリンみたいな感じですが、群れるとあそこまでひどくなるというケースです。

気軽に攻撃や誹謗中傷ができなくなったら、この人達は黙るでしょうか。多分そうはならないと思う。

3分の1くらいは、誹謗中傷はやめるけれど、まともな批判を身に着けるのではないでしょうか。



インフルエンサーの方々は、お世辞にも行儀が良い人達ではない。「グレー」な行動を取っている人がかなり多いです。

たとえば仮想通貨アフィについて、そのゆるい審査基準を利用して、不適切な勧誘行為を繰り返していた人などがいたりします。

こういう人たちに対しては、感情的になって誹謗中傷をする必要はなく、冷静に問題点を指摘することが可能です。

今みたいに、お手軽に暴言をなげつけてスッキリできる状況だと、こういう批判より、とりあえずぶん殴るような言葉を投げかけておけって空気のほうが人気になるみたいですね。

なかにはきょうもえさんという人のように、暴言と批判をセットでやってる器用な人もいますけど、私は何度も言ってる通り「トーンポリシング」賛成派ですので、せっかくちゃんと批判してようが暴言を吐く人の意見には耳を貸す気になりません。



そういう「暴言」要素が規制されればされるほど、「ちゃんと事実や、ルールの確認にもとづいた批判」が見直されることになるでしょう。


多分、そうなると、現在のように「仮想敵や藁人形を殴ることによって」炎上商法や情弱向け商法をやってるインフルエンサーさんたちは、
殴るべき藁人形がいなくなり、存在価値が大幅に低下することになるでしょう。
その人が指し示す「藁人形叩き」に便乗することで優越感を感じていた人たちは、その人を支持することがものすごく「ダサい」と感じることになるでしょう。



また、味方としては弱いが敵にすると厄介極まりないと言われがちのネット民は、いざ事実を収集することに専念すると、恐ろしく強いです。
その人物に対するありとあらゆる言動を監視し、発掘し、蓄積していくことになるでしょう。
そういう情報は、いったんインフルエンザーが弱みを見せた瞬間に、すごい勢いでバックラッシュを引き起こすことにも鳴りかねません。




DeNAの選手が訴訟をおこすことが出来たのは、その人に後ろくらいことがなかったからであり、

間違ってもネットで炎上商法をやってるような方々が、自分を彼と同じ立場において語ることは無理だと思います。



まぁみんな、そのことをわかってるからどうせ口だけなんだけどね。




実際に訴訟をやってくれたらめっちゃ応援します。発言に責任をもたせるのはよいことです。是非やってほしい。
是非今みたいに「無責任に暴言を吐いては、俺は無名だから責任はない」などとほざく人を一掃して欲しい。
お礼に、その人がなんかやらかしたら、丁寧に丁寧に批判してあげたい。