頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

イケダハヤトさんに感じるある種の誠実さについて

ノマドを評価するのに年収ベースなのはどうなのか

というわけで、年収ではなく、人柄とか生活の豊かさとかで評価したほうがええんとちゃうやろかと。
その点で言うと、私はイケダハヤトさんという人はある一点について、ものすごく誠実だなと思ってます。


イケダハヤトさんは、「彼のやり方を他人が真似するのは困難」であることを隠そうとしていません。自分だどれだけハードに努力しているか、そしてその努力を継続しているかをきちんと公開しています。この一点においては間違いなく非常に誠実だと思ってます。


公開されている情報を見ているだけでも「嫌な上司にコントロールされる」「自分がやろうと思っていることが自由にできない」という精神的ストレスから解放される点を除けば、並のブラック企業より大変だと思うんですよね。よほど好きでタフでストイックで無い限り、絶対に続けられないと思う。しかも、少なくとも収入の不安定さのリスクに関して、親や配偶者がヘッジしてくれるというのがかなり重要だということまでちゃんと語られてます。



つまり、イケダさんを見ていると、プロブロガーとして成功するための条件として


・会社に頼らず自分で仕事を作り出し、売り込みをかけることができる能力がある。
・仕事がうまくいくまでの間のフォローをしてくれる人がいる
・人からのヘイト値をためまくり、それが将来どういうリスクになるかわからない
・ある程度成功したとしても、経営者と違っていつまでも自分で働き続けなければいけない


などの事実が見えてきて、「結局ノマドやプロブロガーになる難易度って起業して生き残るのとそんなに変わらなくね?(むしろある面においては起業するより精神的にきつくね?)」「もうちょっと楽にならないんですかね(困惑)」という感想を抱きますね。起業で成功すれば大きな収益が得られる。ノマドとして成功すれば、自由な時間が増える(はず)という違いがある程度ですね。



どういうことかというと、よほどのアホでない限り、「イケダハヤトさんのやり方をそのままマネしようという人」はまず出てこないと思うんですよ。彼のマネをして「よし、俺もイケダハヤトみたいになる」「ブログだけで年商500万円ってすごいやん」って感じでイケダさんの生き方に憧れて安易に仕事を辞める人はあんまりいないんじゃないかと。もしいたらそれはすごくアホかなーって。



他の人って、ある程度名が売れてきたら、「あなたも私みたいに1日○時間の作業で成功できる」とかまぁそこまで極端ではないとしても、あまり都合の悪い点は表に出さずに良い点を強調して、商材販売して会員制サービスとして取り込もうとするじゃないですか。人によって見方は違うのでしょうが、私的にはそういうのって、限りなく詐欺に近いと感じてしまうんですよ。イケダさんにはあまりその辺りは感じないかな、と。


イケダさんは確かに「会社で働くこと」およびそれがあたりまえだとされていることへの憎悪が異常に激しく、会社員としては読んでてむかつくこと多いです。あと、論理的ではあるけれど、話題によってやたらと狭い範囲で論理を突き詰めてしまう(具体的に言うと自己正当化に異常な執念を燃やす)ところがあって、結果として考慮スべき事情を考慮しないまま論理を突き詰めた結果、ネタとしか思えない非合理な結論を導き出されているのもよく見受けます。 やはり「炎上でPV稼いでるだろ」と思うし、「自分のPV稼ぎのために、他者に対して攻撃的な発言をすることは問題無いと思ってる」と感じられて、このあたりは正直好きじゃないです。そっちばっかり見てるとホント人間のクズとしか思えなくなってくるほどです。



とはいえ、「会社ではたらくこと」を否定することには過剰に否定的だとしても、その反動として「ノマド」や「プロブロガー」という仕事を過度に美化し、極端に煽り立てているかというと、そういうわけではないと私は感じます。その働き方の可能性を示唆し、実践し続けてはいるけれど、決して楽だとか、こっちの方が稼げるとかそういう風には言ってないかな、と。

どちらかというと、イケダさんは、「あくまでノマドライフを選択した人に対して呼びかけていて、それを支援する」「ブログを成功させたいという人を応援する」ということを目的としているのであって、別にそういうのに向いてない一般人にまでアジテーションかまして、向いてない人を地獄に陥れる、みたいなことはしてないかな、というのが私の感想ですね。 この前もイケダハヤトをブロガーが囲んでミーティングするという企画があったそうですが、非常に有意義なアドバイスをされていたそうです。 



…どうなんだろ、人によってはイケダハヤトさん見ててもノマドとかプロブロガーとしてののライフスタイルがバラ色だって感じちゃう人っているんだろうか。私はイケダさんを観るたびに「イケダさんはスゴイと思うけれど、私はやっぱり会社員としてまじめに働こう」って思いを強くするんですよね。

なので、まぁなんというか、そんなに人様に本質的な意味では人を不幸にしているわけでもないと思うので一人の生きざまとしてプロブロガー生活を実践される限りにおいてはむしろ応援したいなーと。今のところはまだいろいろとツッコミどころは多いのですよね。もうちょっと収益安定してきたらもう炎上商法やらなくてすむようになるんでしょうか? それともやはり会社員へのヘイトや謎のオピニオン記事はやめられないものなのでしょうか? そのあたりは気になります。



現在はいろいろと記事と読者がミスマッチというか本来的な読者じゃない人にリーチしちゃってるというかわざと焼畑かましてるところあると思うんですが、そのうち良い感じですみ分けされるんじゃないかと期待しています。*1




同じパターンとして、ハックルさんのニコ生を紹介するよ。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv179763692

おそらく今でもいちばんまじめにブロマガやってるのじゃないかと。もちろん、規模や参加者、内容においては津田さんや堀江さんとは勝負にならないのですが、個人として一番ブロマガ頑張ってるな―とおもうのは、私にとってはやはりハックルさんかな、と。

ハックルさんは月ごとの収支も報告されてますし、連載開始からずっとニコ生をほぼ毎週休まずに続けられてます。わざわざ私費でスタッフをやとって、ニコ生の環境にもいろいろと投資して、ゲストも呼んできてあれこれ企画して、とやっているせいでなかなか儲からないそうです。毎朝2000字のブログ書いて、毎週2時間ニコ生やって、月収○万円なんだそうです。正直真似できない。AKBの下積み時代を一緒に頑張った経験があるからこそ、最終的な成功を信じて続けられるのでしょうか。もうブロマガの定期購読はやめちゃったのですが、時々時間が合えばニコ生だけは見てます。ほんとに頑張ってほしいなと思います。ブロマガがあんまり肌に合わないため課金してないので口だけですが、今でも応援してます。



本当に、イケダさんにしてもハックルさんにしても、信念を持って、成功のために投資も努力もしながら、その取組を続けてる人は、やっぱりスゴイと思います。記事はむかつくことが多いけど、ある面においてはとても尊敬してます。




最後に。記事内容をすべてひっくり返すようですが、人間、すべての相手に対して、すべての面において誠実であることはできません。さらにいえば、「誠実」であることが常に素晴らしいわけでもないというのが人間って難しいですね。

イケダハヤトさんは、誠実である面が普通の人と違うと理解しておくといろいろと捗るのではないかと思います。(最近この言葉がマイブーム)

*1:あるいはその前にイケダさんがポシャるか。私はゼンショーでもニコニコ動画でもログミーでも、なんでも、こういうギリギリのラインやグレーゾーンで勝負している人のを見るととても楽しいなと思います。ただし完全にブラックな人や、成功見込みがゼロになった人には興味ありません。本来は自分自身が何かに挑戦して、自分自身に期待しながら生きられたら一番楽しいんだろうなと思いますが、残念なことにそれはできてないです。だからこそ、こういう人たちや取り組みから目が離せないのかなと。 さえない人間ですみません。