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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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発達障害

サイコパス(精神病質)、ソシオパス(社会病質)

サイコパスは異常であるが病気(いわゆる精神病)ではなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。そのため、現在では精神異常という位置づけではなく、パーソナリティ障害とされている。そのため、日本では反社会性パーソナリティ障害と名称されている

善良な人たちが疑い深いことはまれである。自分にはとてもできないことを、ほかの人たちがやるなんて想像もできないからだ。通常、彼らはドラマティックでない解決を正しい解決策として受け入れ、問題の原因などはそのままにしておく。さらに、まともな人たちはサイコパスを、心のなかと同じように外見も怪物的だと思いがちだが、事実はまったくそれに反している‥…

通常、現実のモンスターたちは、ほんとうにノーマルな彼らの兄弟や姉妹たち以上にノーマルに見えるし、実際、そのようにもふるまう。彼らは、徳そのものがもっている内容以上の徳をもっているかのごとく人に思わせてしまうーーーちょうど蝋でつくったバラのつぼみやプラスティックでできた桃のほうが、実物は不完全な形であったのに、私たちの目にはより完璧に見え、バラのつぼみや桃はこういうふうでなければならないと私たちが思いこんでしまうように。


「社内サイコパス」についての研究本で、決定版といえるのはこちら。残念ながら絶版。

この本の特徴は「自衛策」を中心に書かれていること。他の本は、サイコパスの特徴を説明はしてくれても、
基本的に「逃げろ」としか言ってくれないので読むと気分が落ち込むだけになる可能性がある。



とりあえずここに概要があるので、参考に。
https://www.tabisland.ne.jp/acfe/fraud/fraud_031.htm

彼らは、普通の人が求めるのと同様のものを欲しがりますが、それに加えて、権力や地位、富などに異常なほどの執着心をもっています。その「欲望」の度合い、欲しいものは何でも手に入るという特権意識、そして手に入れるためには手段を選ばないという姿勢が我々と異なるのです。また、自分の欲求や目標を他人と共有しないという点でも大きく異なります。つまり、サイコパスは、他人のためという感覚や、家族や友人の幸福、社会の繁栄、社会のルールや期待などへの配慮、相互依存といった、通常の人間の行動を導く価値観は全く持ち合わせていません。彼らは、独善的に行動し、罪の意識や後悔の念を抱くことなく、他人にどのような犠牲を強いようと常にナンバー1を目指すのです。

http://blogs.yahoo.co.jp/victimofpsychopath/4880276.html

共感能力と罪悪感がないからこそ、評価段階でターゲットを決めるのと同じように、操作段階でも平然と他人をだまして操ることができる。彼らがターゲットになった被害者の信頼を得られる大きな理由は、うそをつきとおす病的ともいえる能力にある。反社会的行動への歯止めになるような、うそがばれるのではないかという恐怖感、被害者への同情、良心の呵責、罪悪感にさいなまされることなく、まことしやかに、面白おかしく、独創的なつくり話をするので、本能的に、多くの人は彼らを信用してしまうのだ。


他に有名なのは「良心を持たない人たち」と「診断名サイコパス」だと思うが、
どっちも読んでて気分悪くなるだけで、あまり知識が得られたような気にならなかった。

個人的にはこの本がオススメ。正確には「サイコパス」についての話ではないが
どちらかというと身近で気にすべきはこちらの人種だろうと思う。






サイコパスの怖さについて描いた小説はいろいろあるが、やはり「悪の教典」はオススメだ。

蓮実という人間の主人公の視点で話が進む。
実は彼がサイコパスなのだが、予備知識無しで読むと最初は蓮実がサイコパスであることは分からない。
1つ目の事件が起きる前に認識できた人がいるだろうか。
そして、一度サイコパスであることが判明すると、畳み掛けるようにその異常さが際立ってくる。
新世界より」でもそうだったのだが、立ち上がりの静かさ、のどかさな印象がある地点から反転して、
一気に別の世界に叩きこまれたような感覚になるのはこの作者の持ち味だなーと思う。

読者は途中から蓮見の恐ろしさを目の当たりにしながら作品を読み進めることができるが、
作品世界の登場人物のつもりで読むと、サイコパスの真の恐ろしさは
「実際に本性が顕になる直前までその異常性を認識することが難しく、むしろ誠実な人間だと誤認しやすい」ことだとわかる。

同作者の「黒い家」もサイコパスの恐怖を描いた作品だが、こちらは一人暮らしの人が読むと眠れなくなる危険があるのでおすすめしない。



漫画で言えば、サイコメトラーEIJIに登場する「沢木 晃(アップル)」もサイコパスだった。
当時はサイコパスという言葉自体知らなかったし、作中でも使われていなかったと思う。


もっとも、サイコパス=異常かというと、それは社会状況によって違うのかも。
虚淵脚本のPSYCHO-PASSは、どちらかというと「社会システム」側が異常すぎて
サイコパスである牧島は、むしろその社会システムの問題点をつきつける存在になっていたしね。
(ちなみに、本来のサイコパスはPSYCHO-PATHであり、虚淵作品ではPASSになってるのはドミネイターのチェックを免れる存在だから。
 そういう意味で、もともと虚淵作品の牧島は、我々の社会におけるサイコパスとは違うと考えたほうがよいかも)
とりあえず、コミュニケーションを前提として社会を成立させている以上は、サイコパスの人はちょっと怖いよね。





その他、「サイコパス」といえばこの本読んどけって本があれば教えて下さい。



似て非なる「ソシオパス」

ソシオパシー(社会病質者)というのは、正式な精神病状ではなく、社会全体から反社会的で犯罪性があると見なされる態度、価値観、行動のパターンを指します。しかし、ソシオパシーは、それを作り出した社会環境やサブカルチャーの下では普通であり必要なものだと見なされています。ソシオパスは十分に発達した良心を備え、共感、罪の意識、忠誠心を普通に感じる能力をもっているかもしれませんが、善悪の判断が、自分が育ったサブカルチャーやグループの規範や期待にもとづいてなされるのです。