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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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”ありのままの私” を受け入れられるのは自己肯定がLV3になってから

自尊感情と自己肯定感に関するメモ。


本当の自信とは、ありのままの自分を受容すること (深い自己肯定)

本物の自尊感情は、自信と同じではありません。自信は、過去に同様の活動で成功を収めた以上、今回の活動でも成功するだろうという知識に基づくものです。対照的に、自尊感情は、あなたが勝つ時も負ける時も、自分自身を尊敬し、好きでいられる能力なのです。

http://ameblo.jp/vivalajisonimagination/entry-11474552977.html

ローゼンバーグは、自尊感情は2つの異なった側面があることを指摘している。
ひとつは個人が自分は「とてもよい」と感じる側面で有り、もう一つは自分は「これでよい」と感じる側面である。
RSESで測っている自尊感情は、後者の「これでよい」と感じる程度である。つまり、自分を他者と比べて自信を感じるとか、優越感を持つといったものではなく、自分自身に対して尊敬でき、価値ある人間ととられることができる程度である

http://www.sed.tohoku.ac.jp/library/nenpo/contents/58-2/58-2-15.pdf

自尊感情が低い者は、否定的な自動思考を抱きやすいことが明らかになった。これによって、自分に自信がもてなくなり、周りとの関係を否定的に考え、未来を悲観的に考えるようになり、これをBeckは認知の三大徴候と呼んでいる。

ただし、これが簡単ではないですよ、というお話です。
この領域に到達するためには、自尊感情と自己肯定感を切り分けて、深い自己肯定に至る必要がある。



自尊感情(self-esteem)の定義

自尊感情は「自己評価の感情」としてとらえられてきている。

ジェームズの定義によると,自尊感情は成功/願望の分数で表せるとする。つまり,我々の持つある領域(運動面,学習面等)に対する願望の中,どれくらい成功・達成したかによって,自尊感情の高低が定まるというものである。自尊感情が高い人というのは,通知票でいえば,自分に「5か4をつけている」人であり,自尊感情が低い人というのは「1か2をつけている」人である。

・A.W.ポープ(1988)は,現実の自己と理想的な自己との矛盾(ズレ)の大小が自尊感情の高低を左右すると述べている。

・C.ロジャーズ(1967)の自己理論の中心概念である「自己一致」,つまり,現実の自己と理想的な自己との一致という考え方も類似している。ロジャーズは,現実の自己に基づいた自己概念を作ることが大事であると述べている。思いこみの自分(理想自己)を粉砕して,現実の自己を直視し,それを受け入れるということが,「健康な人間の姿である」と説く。

自尊感情については、「誇大自己」との関係が興味深いのだけれど、省略。
http://homepage3.nifty.com/selfesteem/sectheory.htm



コミュ障には2つの要因がある。鍵となるのは「自己肯定感(自尊感情とは少し異なる)」

問題行動を起こす子供たちは総じて,「自分を好きになれない子供たち」であり,その問題の背景には次の2要因がある。

(1)自己肯定感が低い:「自分を好きになれない」,「深いところで自分の存在を肯定できない」等。
 
(2)人間関係能力が低い:人とのかかわりの中で多少イヤなことがあっても,「何とか耐えられる力」+「どうすれば状況を解決できるのかがわかり,実行に移せる力」が  乏しいということ。
人間関係が希薄になった現在,学校教育のカリキュラムの中に人間関係トレーニングを積極的に取り入れる必要がある。

http://www.pat.hi-ho.ne.jp/soyama/gakusyuukai/siryou/6-2sikininarusge.htm

2については、コミュニケーション能力そのものよりも、PDFにある「コンピテンシー感」が重要だと思う。コミュニケーションに関して普遍的な「能力」を想定するのはあまり有意義ではなく、「コンピテンシー」が発揮できるか、というのが問題になると思う。このあたりもおもしろいけど省略
http://web.hyogo-u.ac.jp/nakama/works/co_file/070701.pdf



自己肯定感(High self-esteem)

自己肯定感は「自分のことが好きである」という感情である。自己肯定感には段階があり,はじめは「自分のいいところだけが好き」という段階から,徐々に「自分のいいところも悪いところも含めて全部好き」というありのままの自己を受容できる深い自己肯定の段階までがある。




自己肯定感の3段階

(1)1段階:初歩の自己肯定
・自分で自分に言い聞かせたり,自分で自分のいいところを探すことで育つ。「よし,僕は大丈夫」と思い描いても,心の深い部分では「そうは言っても」という不安感もある段階。まだ崩れやすい。

(2)2段階:強い自己肯定
ホンネとホンネの交流の中で,他者から自分のいい面を教えてもらい,紡いでいくことで育つ。悩みを相談した先生から「あなたなら大丈夫」とメッセージを送られると,自分に自信が出てきて,不安感が薄れる。

(3)3段階:深い自己肯定(ありのままの自己受容)
自分と他者の違いを個々の個性として認めあう雰囲気の中で,「よいところも悪いところも私の一部なのだ」と認めることから始まる。自己受容の段階。

*1


自尊感情(self-esteem)と自己肯定感(high self-esteem)の違い

文献によっては,自尊感情=自己肯定感として使っているものもあり,確かに両者の正の相関はあるだろうが,必ずしもイコールではない。

初歩の自己肯定の段階では,自分の評価の4や5の部分が好きということである。この段階では、自尊感情と自己肯定感は一致する

ところが,深い自己肯定の段階では自分の評価の1であれ5であれ,好き。つまり,自尊感情が低い場合でも自己肯定感が高いという場合がある。

アッパー系コミュ障とこじらせ系コミュ障の違い?

自尊感情は高いが自己肯定感が過剰に低いのがアッパー系コミュ障。
自尊感情も低い上自己肯定感も過剰に低くなるダウナー系コミュ障。
自尊感情は低いが自己肯定感が過剰に高いのがこじらせ系コミュ障。
自尊感情は高いが自己肯定感が過剰に高すぎると・・・何だろう。ブラック企業経営者系コミュ障?

ネットではアッパー系コミュ障として振る舞っているが、
現実ではダウナーだったりこじらせだったりと、切り替えが極端すぎると
躁鬱病待ったなし、になる気がする。

私自身は軽度のダウナー系コミュ障、だと自己認識しています。
自己肯定感の低さはなかなか回復が難しい気がします。
自尊感情は、自分にあった環境を見つけて、そこでコンピテンシーを発揮することで回復できる気がする。


自己肯定感を取り戻すための取り組みとしてのSGE

http://www.pat.hi-ho.ne.jp/soyama/gakusyuukai/siryou/kazu-sge.pdf

省略



その他参考
ttp://tigtig8.hatenablog.com/entry/2014/04/02/182519

*1:余談。Angel Beats!においてユイが成仏したのは「俺が結婚してやんよ!」そのものが直接的な理由ではなくあの台詞をきっかけに深い自己肯定に至れたからなのかなーとか思ってる。あそこは妙に滑稽な絵面になっていたけれど、それは、「俺が結婚してやんよ!」そのものが彼女を救うわけではないからだろう。笑って、そして、今までの生活を振り返って、満たされてる自分を悟る、そういう経緯だと思えばあれはなかなかおもしろい演出だったなと