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フラテルニテ

フラテルニテプレイしてみました。

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フラテルニテ感想(ネタバレ) - Togetterまとめ


今回は「友愛クラブ」でドツボにハマる構造について考えてみました
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LV0(なかよしインターネッツ、自由なインターネッツ
・基本利用料金は無料(フリースクールは月2万~、適応教室ならさらにかかる)

・精神的に傷を負った人たちや社会に適応できない人たちが己を表現・解放しても否定されない。「無条件で」受け入れてもらえることを期待する。

・社会に居場所がない、適応できない人たちが「友愛クラブ」で承認欲求や救済欲求を満たす

大多数はフリースクールのように他人との交流経験を積んでストレス解消したり自信をつけて卒業していく。依存が強くなってくるとLV1に移行する



LV1(スターやコメント依存症になる)
・承認欲求や救済欲求を強く求めすぎて、それがインスタントに提供される「友愛クラブ」にのめり込み依存するようになる人がたまにいる。




LV2(「村」の幻覚が見え出す)
・「友愛クラブ」では自分を解放すればするほど幸福になれる、過激に己を表現すればするほど幸福になれると煽らる。その結果だんだんクラブ内での行動がエスカレートしていく。それを受け入れてくれる「友愛クラブ」に傾倒し忠誠心を抱く。あくまで「友愛クラブ」に過剰適応しているだけであり社会から受け入れられることはない。このレベルに来ると、自らも社会適応を拒絶しだして、「友愛クラブ」における自分こそが正しいと考え、振る舞うようになる




LV3(PV・ブクマ数・貢献度アピールをするようになる)
・ある程度長くいつづけるとただ承認されるだけでなく「友愛クラブ」にとって価値がある人間であることを証明しようとする。「友愛クラブ」への貢献度によって己の価値を証明しようとする。「私はこれだけクラブに貢献してる!」とか日常的に主張するようになるとやばい。積極的に勧誘を行ったり、お金を貢ぐようになる。




LV4(お茶を飲む)
・このレベルまで来ると「友愛クラブ」からある活動を要求される。すでに過剰適応してしまっているのでよころんでその活動を行う。また、「友愛クラブ」はこの活動によってクラブ内での「序列」を設けており序列意識に飢えるようになった人間はそれを得るために何でもやるようになる。周りの人間からの批判に対しても、「自分より序列の低いやつのいうこと」として受け付けなくなり、コミュニケーション不全状態になる。




LV5(完成)
・階段を登り切る




ちなみに「友愛クラブ」は善意によって運営されているわけではなく、ある種のヤクザな人たちが出資しており、あるニーズにもとづいて計画的に人間を「商品化」するための工場です。「フラテルニテ」はこの構造においてドツボにハマった人の物語なので救いがたい結末を迎えますが、殆どの場合はLV1に進むこと無く「健全に」インターネットを使っている人が多いと思われます。実際この作品でも「小西さん」という人は適度に承認欲求を満たし、それ以上のめりこむことなく日常生活に復帰しています。



ところでハナヤマタ12話見終わりました。こちらはいい話でした。
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