この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです。 ※記事を読まずにはてなスターを押して回る行為はお断りしております。

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青二才の世代間格差の記事をいろいろ訂正しておきます

トマス・ピケティによれば格差社会の進行は、
個人の努力や才能が正当に評価されない社会の到来を意味し、
②それは民主主義のプロセスを弱体化する

http://www.huffingtonpost.jp/takao-hirose/disparate-society_b_5264806.html

どちらかというと、格差について語るときは、
格差そのものより、ここを論点にしていただきたい。



世代間格差がいかに若者のやる気を奪ってるかを語る - かくいう私も青二才でね

うーん。なんというかすき家の記事から何も成長していない…。


今回も主張はそれほど間違ってないように思います。ただし、データや図表の使い方がとにかく不誠実なので、こんなことやるならやらない方がマシ。

あんまり人のこと言えないけど、よく分かってないなら変な図表とか入れずに、とにかく自分が思ったことを率直に語った方がいいのではないでしょうか。



というわけで。

私も格差についてはたいして詳しくないド素人ですが、ド素人でもアレ?と思ったところについて語っていきます。
私自身の書いてることも大いに間違ってる可能性があるので、疑いながら読んでください。そんで、間違ってるところ見つけたらビシバシツッコミ入れてくださるようお願いします


1枚目のグラフ =△~○

これは世代間格差を示すものとして一定の意味があります。ただし取り扱い注意だし、青二才は見事に間違っています。

※引用元はこちらです。青二才は引用元をちゃんと明記しましょう。
【転送】年齢階層別の金融資産保有割合をグラフ化してみる - ガベージニュース



正しいんですが、データの引用の仕方が不誠実です。


記事をご覧いただければわかるように、世代間格差を論じるのであれば、資産を人口で割った金額を比較すべきです。記事の中で言えば「年齢階層世帯(主)と、その世帯主の貯蓄(=金融資産)平均額」の数値を出すべきです。gabegenewsさんが円グラフにしてくれていなかったから引用できなかったのでしょうが、ちゃんとデータの内容を理解していて誠実な人ならこれを棒グラフ化して表示するくらいの手間はかけるでしょう。


実際、「年齢階層世帯(主)と、その世帯主の貯蓄(=金融資産)平均額」では青二才さんが使ったグラフよりは、格差が極端でないことがわかります。もちろん、それでも格差はあります。ですが、あえて極端な方で煽るのは不誠実です。

青二才は多分このデータの性質の違いをちゃんと理解できていませんよね。もし理解していたのであれば、あえて人を煽るために不適切なデータを使ったということで不誠実です。どちらにせよアウトです。



また、この世代間格差は、現状の政治の問題ではなく

①過去の雇用システムの制度
②高度経済成長期のインフレ、バブル

など考慮すべきことが多いです。

つまり、今だけ見ると世代間格差が大きく見えますが、それは世代間による待遇の違い、とかそういうことではありません。「たまたま好条件が重なった時期があった」というだけです。めったにないラッキーだったのです。それと同じ待遇を望んでも、二度と同じ時期は戻ってきませんから、不公平だと言っても無駄です。
それよりも、今後どうするかを考えるほうが良いです。


もちろん世代間格差はあります。ですが、現状こうなっているのは「シルバー民主主義」と関係がありません。これは「終身雇用を前提とした日本の就職システム」を念頭におかずに話をしても全く意味がありません。現状を語るなら、現状の問題ではなく20~30年前の問題について語るべきです。原因はそこにあります。この区別が青二才には多分ついていないと思います。



2枚めのグラフ =△

これは「世代間格差」を批判するために用いるグラフとして適切ではありません。これは、テクノロジの進化とグローバル化による交易条件の悪化、人材競争など様々な要因の影響のほうがはるかに強いです。
政治的な力で解決できるものではありません。たとえ「シルバー民主主義」では無くともこうなっていたと思われます。

実際、日本ほど高齢化が進んでない国で、これよりもっと顕著に格差が出ている国もありますし、
日本と同等の高齢化が進んみ、政治的には同等の状況の国でも、全く違った結果が出ている国もあります。日本だけで考えるからおかしくなるんですよね、こういうのって。

とりあえずこの本よむといいと思う。




3枚めのグラフ = ☓

これは世代間格差ではなくて同年代格差の問題です。特に正社員と非正規社員の格差です。青二才さんはまずこのこと二つをちゃんと理解して混同しないところから始めましょう。

そして、同年代における二極化が起こったのはやはり「テクノロジの進化」と「グローバル化」が原因です。

ついでにこの同年代格差は高齢者でもあること、むしろ若年層での格差よりずっと大きいことを理解してほしいと思います。

日本の格差はなぜ広がったのか/「ジニ係数」が過去最大に (THE PAGE) - Yahoo!ニュース



というか、青二才は
「生活保護叩き」に関する間違いを検証すべく、ざっくりと調べてみた - かくいう私も青二才でね

生活保護をもらっている殆どの世帯は50歳以上だ。もっと言えば、60歳以上が半数を占める。大事なことだから2回言いますが、生活保護をもらっている人の大半は「再就職が難しい」50歳以上なんです。

って書いてるわけだが、一体どういう老人を批判したいんだろう?
ちょっと具体的なイメージがわかないなぁ。



4枚めの図表 = ☓☓☓

ダメダメです。
ブコメで散々突っ込まれていると思うので、ちゃんと読んでください。
自分がどっち方向で話をしてるのかくらいちゃんと理解して記事書こうね。



5枚めのグラフ = △~○

これは、グラフは正しいです。ちゃんと政治における世代間格差を示してます。



ただ、これについてもちょっと疑問があります。
これは、青二才の記事へのツッコミというか私自身がよくわかってないだけなのですが。

「シルバー民主主義」=「世代間格差の要因」「露骨な老人優遇」に本当になってます?具体的にどういうところが老人優遇なんでしょうか。ちゃんと説明出来る人います?正直、私にはようわかってません。 4で挙げられている「相続税増税」にしたって、老人たちにやさしい話ではないと思います。

牙を見せ始めた「高齢世代優遇政治」の暴走 「少子化対策より年金の充実」が高齢者の本音 WEDGE Infinity(ウェッジ)
こういう露骨な煽りタイトルでありながら、具体的な優遇については大きく語られていません。「これから」ということなんでしょうが本当かな。

たとえばシルバー民主主義がそんなに盛んというのであれば、「老人にやさしい国」として医療費や福祉費はうなぎのぼりになっているはずですが、医療費や福祉費の増加は高齢者人口の増加より低い値に長い間ずっと抑えられてます。
結果としてそれが医療や福祉業界の過重労働につながっているのは有名な話です。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001bu83-att/2r9852000001bval.pdf
f:id:tyoshiki:20150115231729j:plain


これが、今後「シルバー民主主義」によって破壊され、うなぎのぼりになっていくのでしょうか。それにしては、最近も介護報酬は削減されてましたね。どういうことなんでしょうか。


ここ二十年で、社会福祉費用の中で圧倒的に増えてるのは年金と生活保護費ですよね。
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia241022/01.pdf
f:id:tyoshiki:20150116000107j:plain



とにかく問題なのは年金制度だと思います。ここは明確に高齢者優遇です。この年金制度を支えようとするから、若者から老人への所得移転が起こってしまう。むしろ日本は年金制度以外は老人全体に対してはあんまりやさしくない国家という考えもできるのではないでしょうか(※地方レベルだったり、農○のような圧力団体にやさしい、とかはあるのですが、国政れべるで高齢者を明確に優遇してる政策ってなんでしょう?)


実際のところは高齢者優遇といっても権力を持っている人たち、つまり「企業優遇」だったりすることが多いと思いませんか?老人たちは、国がいざという時助けてくれないと思っているから溜め込んだ金を使えず、金融資産として持ち続けるしか無い。あと、選挙にもちゃんと行く(もちろん時間に余裕があるからってのが大きいけれど)。老人たちだって頑張って選挙にいってるけどそんなに声が受け入れられてるとは感じてない人も少なくないんじゃないでしょうか。




青二才はちきりんを批判するあんまり資格ないんじゃないかなぁ

青二才は、言ってることはそんなに間違ってない。ただ、社会や経済について語る時、理解も論理もいつもむちゃくちゃだ。そのことはいい加減自覚しよう。せっかく直感は優れてるんだから、小難しい論理武装などせずに、率直にその気持を吐き出したほうが良いのではないか」

今回もそんな感じでした。

大事なことなので繰り返し言います。青二才の主張自体はそんなに間違ってるとは思いません。青二才がいうように世代間格差があることは否定しません。政治的格差があることも正しいと思う。そこを指摘するのは何ら間違ってません。

でも、そこからがダメ。細かい所になると、ホントダメダメ。間違ったデータで人を煽ってますよね。事実として正しいことを主張するなら、手段を選ばないというのは非常に不誠実です。


とにかくデータの使い方が本当にひどすぎ。変にデータを間違った形で引用して、間違った話をするから、「あ、こいつわかってねえな」となる。 知っている人ならともかく、知らない人からしたら、「人を扇動しようとして恣意的なデータとともにデマを流す危険人物ではないか、上杉隆と同じクラスタか」と判断されてもおかしくないですよね。

こういう記事を何度も何度も出して、指摘しても逆ギレするだけで反省しない、というのであれば、少なくとも青二才にはちきりんを批判する資格はあんまりないと思うなぁ。





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