この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです。 ※記事を読まずにはてなスターを押して回る行為はお断りしております。

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「殉愛の真実」

なんとなく読んでしまったので一応


・さてこの本、今googleで検索してもなぜか1ページ目にAmazonのリンクが出てこない。私だけかな?結構売れてる本のはずなのに、あんまり関係なさそうなtwitterアカウントがトップに来る。こういうことは珍しいと思うのでちょっとひっかかる。私の場合は2ページ目の3項目目に出てきました。


・正直「殉愛」にも「やしきたかじん家の真実」そのものには全く興味なかったんだけれど百田尚樹さんという人物には興味があったので立ち読みしてみたところ、思った以上にどす黒い内容であり、元々興味が薄かった上にだんだんムカムカしてしまったので結局4章以降は読んでません。なのでこの部分の感想は別の人の記事読んでください。




というわけで百田尚樹さん評の部分のみについて感想。

詳細はこちらに書かれているので参照してください。
『百田尚樹『殉愛』の真実』(宝島社)を読む(4) - kojitakenの日記




・私は個人的には「永遠のゼロ」(「壬生義士伝」をベースとしているらしい?)も「海賊と呼ばれた男」も面白いと思って読んだ人です。「プリズム」と「モンスター」はあまりおもしろくなかった。百田尚樹批判を目的とするこの本でもそこまでは否定されて無くてちょっとホッとした。他人の小説を換骨奪胎する技術は高いと評されている。



その上で自分が気になったところをピックアップしていくと



①放送作家になるまでの経緯や、放送作家として「やらせ」について語っているエピソードなどを読むに、「嘘をついてはいけない」と本人も思っているようだが「嘘」の基準が一般人の常識と異なっているのではないか。いくら嘘をつくなと言っても、百田さんの中では「あれは嘘ではない、演出だ。それを理解できないなんて愚かな人たちだ」くらいに思われている可能性が大。



②「永遠のゼロ」を最初に出した時は、作品の内容がフィクションであることは十分自覚があったらしい。あれを事実であるかのように言いはるようになってしまったのは売れっ子になった後。



③「永遠のゼロ」は最初は全然売れなかった。というか、どの出版社からも断られ、つきあいのあった太田出版からようやく出してもらった経緯なんだって。売れっ子放送作家だったのにその仕事を減らしてまで小説に挑戦していたがなかなか芽が出なかったものが、4作目が出た当たりから一気にブレイクしたんだって。その不遇の経験があるため、結構「売れる」ということについては相当貪欲らしい。知らんかった。



④売れないうちから、良く知らないのに業界について知ったような口調で語ったり、業界の人間の悪口をいうことがよくあり、担当者が時々苦痛を感じていたらしい。



⑤それなりに調べて物を書いているのだが、百田尚樹さんが十分だと思うレベルと、一般の作家が十分だと考えているレベルに大きな差があるらしい。要するに百田さんの調べは十分ではない。にも関わらず、百田さんは根拠なく自分の努力で十分だと考えているため、他者からの批判を受け付けない可能性がある。



もともと物事を誇張して語るクセや、調べが雑だったり知識が半端なのにそれを事実であるかのようにいいきるクセがあったが、昔は放言癖が少し強いくらいで気のいいおっさんだという評価だったらしい。それに賞賛の声や無責任にヨイショする人が群がったため、だんだん自分が言ってることが真実だと思いこむようになったのではないかと言われている。



⑦最初は現実と物語の区別がついていたのに、周りから持ち上げられ続ける内に、途中から自分が語る物語を現実であるかのように認識するようになってしまったのではないかと書かれている。



⑧体系的な知識はなく、ためにすごく細かい個別知識を披露するが、それは「やしきたかじんのそこまでいって委員会」をやってる時にスタッフから教えられたもので自分で調べて身につけたものではないのではないか、とのこと。
百田さんはどうか知らないが「時々すごく細かいことまで知っているからそのことについて詳しいように見えるが、基本的なレベルで大ポカ発言をしてしまう」人は、その個別知識が本人が調べて血肉にしたものではなく、周りから吹き込まれたものをそのまま鵜呑みにしてる可能性を疑ったほうが良い。つまり「基礎レベルの誤謬を弾くフィルタすら出来上がらない程度に本当は無知」である可能性がある。


百田尚樹は上記の性質から「フィクション」では才能があっても「ノンフィクション」には全く向いていない人間であったのではないかとの意見。にも関わらず売れっ子になった百田尚樹を利用しようとする人間が群がり「たかじん」の話を書かせようとして、それがまかり通ってしまったのが今回の「殉愛」ではないかとのこと。

百田の嘘本『殉愛』は、幻冬舎社長・見城徹のメディア戦略によって、発売直前まで内容が伏せられ、TBSの「金スマ」とかいうテレビ番組で中身が発表されるという演出が行われた。


⑩百田さんはある意味被害者でも在るのだろうけれど、その後の百田さんの対応を見るに、自分の間違いを認めないし全然反省してないように見えるのであんまり同情する気にはならないなぁ。



なんというか、売れっ子になったら無責任にヨイショする人がたくさん出てくるけど、そういう人たちに躍らされるんじゃなくて、自己批判的になったり、批判を受け入れることができるようになるのって難しいよね。私もそういう誘惑に耐えられる自信ないから、目立たない存在でありたいと思いましたよ。