この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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「papa told me」 20巻

記事の書き方がわからなくなってしまったのだけれど、これ以上間を開けるともうブログそのものの更新ができなくなってしまいそうなので今日のところは過去のマンガメモ引っ張りだして無理やり更新。

「かわいい」について

episode99  コットンレースワンピースより。

「文句言うなよ。せっかくもらったのに。
 まあちょっと…だいぶ派手な服だけど、かわいい
 ちせ、かわいいの好きだろ?」

「お父さん、基本的に間違ってる。お洋服はたかがな問題じゃないよ。
 それに、私が思ってる"かわいい"にはちゃんと意味があるの。なんでもいいわけじゃないの。
 ひとつはお馬鹿なかわいい服で、もひとつはかっこよくてかわいい服。
 おバカなかわいい服は、人からかわいいって思ってもらうためだけの服。
 かっこよくてかわいいのは、自分でそれがかわいいと思うから着る服。
 全然違うんだよ」

「ふーん…」

「私は絶対かっこよくてかわいい服がいいんだもん
 世界中の人が"へん"っていっても、私がかわいいって思ったらそれを着るんだ。
 わかった?」

「うん…」

「つまりデザインとかだけじゃなくて、いつもそういう基準を持って
 服を選んだり着たりすること事態が"かっこいい"になるのよね」

「暗黙の了解」「根拠の無い脅迫」について

同じくEP99より。

この本が出たのが2001年。約15年前なわけですが、
最近LUMINEのCMが炎上していたりしてなんか全然変わってないかもしれないね。

「うちの会社って、昔結構保守的でさ。パンツスーツとか禁止だったのよ。」

「禁止!?」

「まぁ明確に規定があるわけじゃないんだけど暗黙の了解って感じでね。
 でも私はその雰囲気に気づかなかったのよね。そんなゆとりなかったの。すごく忙しい時期で
 パンツの方が雨後起きやすいかなって思っただけなの。そしたらある日廊下で呼び止められて」

「"ちょっと君、その格好はねぇ、どうかなぁ
 もっと女性らしいスタイルが出来ないものかなぁ
 君たちには対外的にも女性の優しさ柔らかさをアピールする義務があるんだよ"
 おおかたこんなところでしょ」

「うん、そう。それから会社がギスギスしてくる、なんて言われた。
 じゃあどんな格好がよろしんでしょうかって言って彼の指差す方を見たら
 いかにもおじょーちゃまなパステルのチャラチャラした
 "私ったらちょっと社会見学のつもりでおつとめしてるの"っぽいスーツ姿があって」

「"そりゃ結局あんたの趣味なんじゃないかーっ"とキレたわけね」

「キレないわよ。ただ必死にローテーションを工夫してその後一ヶ月パンツで通したの」

「…それはキレてますよ」

「結局それが既成事実になって、みんなこだわりが無くなったのよね」

「ちょうど社長や役員の大幅な交代とも重なったし、雰囲気も変わったの」

「私知りませんでした、チーフって、やっぱりすごい」

「あのね~こういうことですごいって言われても嬉しいやら哀しいやら」

「百合子、多分自分で思ってるより大きなことなのよ。
 長いことみんななんの根拠も無い脅迫を受けてたようなものなんだから
 "君たちは見られるものとしてここにあるんだ"ってね。
 じゃ、見てるのは会社の目か、神サマの目かと思ってたら、ただのオヤジの目でした
 これをはっきりさせただけでも功労賞もの。服の問題を超えてるよ。社史に載るかも」

「いやだー」

今はどちらかと言うと、こういうオヤジ目線は後退してると思うけどな。
女同士の競争とか、まず女にモテることが大事になってるんだ、と思う。
なので、この会話は今では時代遅れなものなのかも。


「あいつらが間違ってる」をいうより「私がどうしたいか」を実践する方が強力かもしれない

ただ、百合子のアプローチ自体は今でも参考になるかもしれない。こういう図式を見かけた時に「差別的コンテンツがどうこう」批判するのも大事なことかもしれないけど、こんなかんじで「お前らなんかにかまってられない」と言って自分のスタイルを貫くという手法もあるのかなと。
ネットで声高に批判しても物事は変えられなくて、本当に物事を変えていってる人は意外とこんな形でそれを実現してるのかもしれないかなーと思った。もちろん、実際は何人も同じように壁に挑戦して、たまたま百合子の時に成功しただけなので、タイミングというのはとても重要だと思うけれど。

デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」 | TED Talk | TED.com

自分が何か障害を感じていたとして、それが明確な規則やルールのような形なら、それは直接叩いて壊していかない限り道は開けないと思う。
でも暗黙の了解みたいや、その人の意識の話であれば、その意識が変わるのを待っているのは時間がかかりすぎると思う。多分そういうのが変わるのには1世代あるいはもう1世代くらいはかかると思う。とても待っていられない。待ってる間にこちらが死ぬ。

それよりかは、未だに差別意識に凝り固まってる奴らなんてどうでも良いから「私がどうしたいか」「私はどうありたいか」を主張して実践していったほうが早い状況もあるような気が最近はしてきてる。

もちろん、わかりやすく批判しやすいやつばっかり取り上げて大げさに煽り立てるだけやってるのもそれはそれでひとつの選択だとは思いますけども。私も今までそういうことやってきたわけだしね。でも今後は、そういう「優等生か、まじめか」みたいなことばっかり言うのはやめて、まず自分がどうなりたいかを考える方向にシフトしたいと思ってます。






papa told me」引用したので他に「心の豊かさ」について2つほど引用。


EP120 アップルハーベストより

「私はずっと夫や子供の喜びが自分の喜びだと思っていたの。
 だから、誰もいなくなった今、私には感情の源もなくなってしまったような気がしていたの。
 でも、今日はとても楽しかった。
 これは私自身の喜びなのね。まるで私のために作られた小さな輝く玉座に座っているような気持ち。
 こんな誕生日は生まれて初めてよ。夢見たことはあったかもしれないけれど、覚えていないわ
 できれば、本当に18歳の頃こんなことがあればよかったのに」

「でも現実の18歳は、自分の時間が宝石のように輝いて貴重だなんてことに気づきもしないものですよ」

「そうね、ちゃんと価値がわかった上で、贈り物をいただく。私はとても贅沢なのね」

(中略)

「人生は、美しい物語で彩られるべきなんです。そのことに年齢は関係ない」

EP96 サイレントストリングスより

「桜はいいわね。ただ咲いて散るだけ。罪も悲しみもなくて
 その根本でじたばたしている人間なんて、とってもつまらない生物みたいに思える」

「でもこの花を美しいと思う心を与えられているわ。
 ささやかなとりえかもしれないけれど、プレゼントはしっかり受け取ったほうが得よ

「私も受け取っていいのかしら」

「当たり前じゃないの!」


私のメモ帳に残ってるのがこの辺りだったので、私は心の豊かさについてどう考えているかというと

・自分が良いと思ったものを素直に受け取れること

・自分の中に美しい物語を持っていること

の2つだと思っているということだと思います。

なので、私が思う範囲での心の豊かさにはあんまり貧乏とか関係ないかな。(「困窮」は大いに関係あると思ってます)