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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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AKB49 15巻  「7人のアンチ」との向き合い方

いつも真摯な応援、ありがとうございます。私は好きですよ。辛いアメ。

SKEに配属となり、ナゴヤドーム公演をかけて、1ヶ月以内に劇場を訪れたSKEファン250人全員に支持されることを目指すことになった主人公たち。


これに対し、SKEの熱心なファンは、わざわざこの主人公に反対票を投じるためだけに毎日毎日お金を払って劇場を訪れる。自分が好きなSKEメンバーにどう思われるのかとかも度外視して、ただ「主人公たちはSKEではない」と主張し続ける。悪く言えばただ主人公の足を引っ張りに来てるのだけれど、良く言えば「SKEを主人公たちから守るため」に戦う免疫細胞みたいな人たち。


主人公たちの努力のかいあってその数は徐々に減ってくるのだが、7人は強固に反対票を投じ続ける。そして、この7人、全く連帯しておらず、あくまで個別に主人公たちを否定し続ける。「7人の侍」というより「個別の7人」ッて感じ。はてブでよく見る気持ち悪い群れ方とは違ってちょっと清々しい。

「お前たちも気づいているだろう?完成されたSKEの中にいる自分たちの異物感に?」

浦川のダンスはゴツゴツして勢いだけなんだよ!」

「なーんか気に入らないのよね、あんたたち」

「……」

「俺はチャラチャラした有栖を見てるとムカつくんだ。俺たちとSKEの汗が否定されてるようでな。浦川や吉永と違ってそいつからは本気でアイドルやろっていう真摯な姿勢が感じられねえ」

「SKEのメンバーに比べりゃお前らダンスも下手だしカワイクもねえ」

「そもそもSKEメンバーに認められてもいねえおまえたちを俺たちファンが簡単に認めるはずねーだろ」

彼らとどう向き合っていくかとう展開になっている。


アンチと向き合うのはとても大変

主人公たちは、この7人に対して1冊まるまる使って一人ずつ対峙している。アンチについては一人につきほぼ一話ずつ使って丁寧に掘り下げ、真正面からぶつかっていく。ファン代表の「先生」ですらここまでの内面の掘り下げはなかった。扱いの大きさとしては先のエピソードで強敵として主人公たちに立ちふさがった「MAYA」と同じくらいの厚遇ぶり。


あまりの扱いの良さに、ここまでやってくれるなら素直にファンやるよりアンチのほうがええんじゃないかと思うくらい。


まぁ、それだけアンチを味方にするってのは大変なんだなぁということですね。


これとよく似たパティーンに、学校モノの作品で、先生や学校の友人の立場として登校拒否児をあの手この手を使って登校させるというものがあるが、あれって「先生が上」とか「先生が正しくて、生徒はなんだかんだ未熟」みたいな雰囲気がすることがどうしても多くあんまり好きじゃない。たとえ他の人からしたら身も蓋もない理由であっても、本人たちは真剣なんだから、それを上からなんとかするのもいいけれど(そうやってリードするのが必要な場合も多いけどね)、対等な立場から向き合うというのもアリなんじゃないかな、と感じました。



実際に一人ひとりをどうやって認めさせていくかというのは実際に読んでみてください。


懐かしいものを思い出してしまった。この作品むっちゃ好きだったなー



アンチと向き合う手間が「割に合う」時、合わない時

さて、しょうがないことではあるけれど、アンチの相手なんか放っておいて、自分たちを応援してくれてる人たちに力注いだほうがいいことは多いと思います。同じステージに立ってない人間、同じ問題意識を持っていない人間の目線から語られるコメントなんて、たいていは無価値だって思って切り捨てるのもひとつの手だと思います。専門度合いが高くなればなるほどそうなるでしょう。

でも、自分自身がいまやってることに違和感を感じている時、スランプになってる時なんかに、意外とこういう素朴なところから発される意見に向き合うことは、ブレークスルーのきっかけになるかもしれません。

ただ、向き合う際は上で述べたように「非情にめんどくさい人たち」なので、相当なコストが掛かることは覚悟しなければいけない。中途半端で投げ出すとえらいことになりそうだし。


なので、アンチと関わる時は、予め目標と強い覚悟を持って臨むべしってところかな。

私達が目指すのは、アンチをいなくすることじゃない。ファン全員に認めてもらうこと。だから、あなたがいないと意味が無いんです。目指しているのは0の青票じゃなく、250の白票です!

どこまでが自分のキャパシティかを考えて選択すればいいと思う。


女の子たちの「キャプテン翼」みたいな作品

この作品、構成の問題やセリフ回しなど、いろいろと突っ込みどころ多すぎるのだけれど、なんか癖になる面白さが有ります。

私がAKBのことを全くといっていいほど知らないせいか、純粋にフィクションものとして読んだら実にわかりやすい熱血根性もの。それは私に馴染みのあるフォーマットなのでとても読みやすく楽しめてます。

ざっくり言うと、今までのところは完璧に「キャプテン翼」だと思います。チームプレイ重要。各種スターの才能を持った人たちがひっついたり離れたりしながら切磋琢磨していく。戦いはいつも相手が一方的に攻めてきて3点とられる。そこから時間ギリギリで主人公が覚醒して4点取って逆転勝ち。一度でも戦った相手はみんなともだちさ。そんな感じ。


ただ、もちろん戦っているのは女の子だし、「ファン」の存在が大きいとか違いがあるのは当然。 さらにここからはヒロインである「吉永ひろ子」が自立して主人公から離れていく、という展開になりつつあり、ここからが面白くなりそう。