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「感度」の高さと「過誤率」のトレードオフ

意識高い系というか感度過敏系(いわゆる繊細チンピラ)について。


第一種過誤と第二種過誤 - Wikipedia

おそらく統計や情報解析の世界では基礎中の基礎なんだろうけれど、こういうの面白い。

統計的検定においては、以下の2つのトレードオフがある。
(a) 偽陽性の容認可能なレベル
(b) 偽陰性の容認可能なレベル

システムごとのトレードオフのバランスの違いとか、
スクリーニングと臨床検査の違いとか、
説明されればそのとおりなんだけど、
ホントそのバランスは目的によって変わるのだって認識は時々忘れそうになるから気をつけないと。


これわかってないと、「ただしければいいんだ」というカルト主義に陥ることもありうる。
教育において「ゼロトレランス運動」に陥ったり、
はてなについても、話題や言葉について極端な不寛容性を示したりするのは
システムとして問題が生じているということだと思う。

「目的」と「トレードオフのバランス」が崩れたシステムは使いものにならない。
こういう方向性からはてブの「空気」の変化を体感ではなく統計的に指摘してくれる人とかいないかしらん。

感度と過誤率

第一種過誤と第二種過誤はわかりやすい。

仮説検定では次の2点を常に考慮しなければならない。
(1) 我々は、真の仮説を棄却してしまう可能性を必要に応じて低く抑えることができなければならない。
(2) 偽と思われる仮説が棄却されるような検定でなければならない

第一種過誤(偽陽性): 受諾(受理)されるべき帰無仮説を拒絶(却下)する過誤。例えば、無実の人物を有罪にすること。
第二種過誤(偽陰性): 拒絶(却下)されるべき帰無仮説を受諾(受理)する過誤。例えば、真犯人を無罪にすること。

しきい値の設定によって、感度を変えることができる。感度を低くすれば真陽性のものを陰性と判定する危険が大きくなり、感度を高くすれば偽陽性を生む危険が大きくなる

どんな些細な事にも噛み付き大げさに吠え立てる人は、注目は集めやすいと思う。
だからといって、偽陽性率が高過ぎると、問題の検出器として使いにくい。
問題でないことですら問題だと騒ぎ立ててしまうから。

かといって、過誤を恐れすぎて慎重になりすぎてしまう人もまた使いにくい。
明らかに問題であることに対しても沈黙してしまう場合、その人を見ていても問題の所在がわからない。


信頼性とは

信頼性は真陽性率とも真陰性率とも偽陽性率とも偽陰性率とも関係がない。

普段正しいことを言ってる割合が高かろうが、
ずれたことを言ってようがそれ自体は信頼性に関係がない。

信頼性が高いというのは、
「その結論を出した根拠=意図」が明確であることを指す。