この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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グリザイアの楽園5話  風見雄二が壁に書いていた内容

「なんで壁に描いてるんだ」と思った人がいると思います。
あと「壁になんて書いてあったんだ」と気になった人がいると思います。

基本的にはアニメで説明された部分だけ理解してれば十分ですが、
原作ではみちるの株が高騰する場面だったが軽く流されてしまったので
みちるスキーとしてちょっとだけ補足しておきますよん。


5人の女の子とのつきあいかたの研究

「榊さんとはどう接していけば良いのかって書いてある」

「話をしたがっていない時には無理に聞き出さない。
 皮肉以外で家族の話は持ち出さない。
 頑張れって言葉は使わない…か。
 こうして見ると、ユージなりに気を遣っていたんだね」

「どこがよ…いつもわたしを怒らせてばかりだったわ」

「それ、わざとじゃないですか?
 時々怒らせないと無言のまま人を嫌いになるって書いてますよ?」

というわけで、「グリザイアの果実」においては睡眠が足りていない時以外は、ちょっとおかしな女の言動に対しても動じること無くなんでもわかってますよーと言わんばかりに余裕綽々に女の子を救ってみせたようにみえた風見雄二だけれど、実は彼なりにかなり努力して女の子を理解しようとしてましたよ、というのがわかるエピソード。


原作では榊由美子以外の分析もすべて見ることができる。

それぞれストーリーの端的な要約になっており、戦闘はめちゃくちゃ強いけれどどこかボケキャラにみえた雄二が実はかなり的確にそれぞれの女の子を理解していたというのがわかる。まあ、「カプリスの繭」のエピソード経由した後だったら風見雄二がどれだけ必死になって女の子を救おうとしてたかとその理由もわかりるので、特に必要ないとしてカットサれたのかもしれません。




孤独やトラウマに苦しむ風見雄二の弱い部分の吐露

眠れない。何をしても眠れない。最近は毎晩のようにうなされる。こうして一人で閉じこもると、決まって過去の記憶や今の自分が抱える矛盾に懊悩する。こうして壁に書き出して自己の内面を壁に吐き出すことで、少しは精神の安定を図れるような気がする。

今日もまた、偉そうに他人の生き様に口を挟んだ。別にそれで何かを変えてやろうなどとは思っていない。俺のしていることは正しいのだろうか?俺はいつまでこんなことを続けなければいけないのか。俺はなんのために、こんなことを続けていくつもりなんだろう。疑問に答えてくれる奴はいない。答えを出してくれるはずの一姫も、麻子も、もういない

何かを諦めたわけじゃない。絶望したわけでもない。そう思いたい。それでもさすがに疲れた。気を抜けば、骨を抜かれたように崩れ落ちそうだ。そしてそのまま崩れてしまえば、耐えられない苦痛が待っているのは経験でわかっている。虫が皮膚の下を走り回るような幻痛に、ガリガリと身体中を引っ掻き回す。我慢ができない痛み。いっそ死んでしまいたい。それでも死すら許されない地獄。

「グリザイアの果実」における風見雄二の自信満々の態度はすべて虚勢という話ですね。このあたりの苦悩は、アニメ「カプリスの繭」において、北海道旅行のエピソードが大幅に短縮されている上、このシーンもカットされているので、意識してみていない人は見逃すかもしれません。

女の子からしたら、「雄二は別に自分たちのためを思って助けてくれたわけじゃない」「雄二の心の中には自分たちはそれほど大きなウェイトを占めていない」「自分たちの存在は雄二にとって大事なものではなかった」ということが分かるシーンでも有ります。あくまで、雄二にとって大事なのはすでにいない姉一姫と、麻子なのだ、とつきつけられる。もし彼女たちが、雄二は自分のことを愛してくれている、大事に思ってくれている、それが自分の存在証明だ、などと思っていたならば、ほとんど全否定されるに等しいでしょう。



ただ、別に雄二は彼女たちを欺こうとはしていたわけではないし、天音に対する態度でわかるように、ハッキリと一定のラインを引いているし、それでもなお罪悪感をかんじていることがわかる。

俺のような男を信じて頼るようにすがりついてくる存在が、俺をますます締め上げる。逃げる訳にはいかない。逃げられない。今逃げ出せば、きっと俺はまた後悔する。また何もできないまま、女を死なせてしまう訳にはいかない。そう思えば、胃を中心にして、身体が真ん中から裏返ってしまいそうな嘔吐感に襲われる。

もう無理だ。俺には無理だ。助けてくれ、麻子

さすがにここまで弱ってるやつ雄二相手だと、女も怒るよりまず「自分なんかよりあいつのほうがツラそうだ」ってことで心配に思う。まして、理由がなんであれ、自分を助けてくれた雄二に感謝こそすれ恨みはない。相手がこちらを頼ってくれなかったのは悲しいけれどあまりに深い事情を知ってしまった後だと文句を言えない。ただなにもできないのがもどかしい、てな感情になりますわね。



女の子たちの反応 原作ではみちるの株が高騰する場面なんだけど…

・マキナは一番依存度が高いので「信じたくなかった」
・由美子はレポートを見たあとなので「まぁ仕方ないでしょ」
・天音「詳しい内容まではしらんけど部屋がこういう状態なのは知ってた」
・みちるは一番ストレートに受け止める。ここは原作で是非確認をば
・幸は「もとはあの優しいユウ君だし。人は根本的なところは変わらないよね」

最終的にはみちるのハッパを起点にして、
幸が「今度は私がユウ君を助ける番だ」と奮起し、マキナがそれに応じる形で立ち上がる。
アニメでは、その後の原作の流れを重視してか、行動のイニシアチブを由美子に寄せる形で編集されてますけれど、みちるはこういう暗くなりがちなところで流れ変えたり変な行動して状況を打開するキャラなので見せ場とらないであげてー。


あとはアニメでもあった部分

このまま、普通に生きていくことも考えなかったわけじゃない。
それでも、それはムシのいい楽観だとの自覚…いや、自責もある。
今の善行で過去の悪行をチャラには出来ない。

俺は、人を殺しすぎた。イロイロなものを犠牲にしすぎた。
求めるのは死に場所だ。麻子が俺を救ったことで死を許されたように。
俺も美浜の学生を救ったことで、死を許されたはずだ。
なぁ麻子、俺、5人救ったぜ…? だから、もういいよな…?俺、もう死んでも…いいんだよな…?

これについての女の子の反応が、原作とアニメでだいぶ違ってて。
原作だとここまでは雄二かわいそう、でも何もしてやれない自分たちは無力だって打ちひしがれるような流れで、そこからなんとか助けたい、みたいな思いやりの気持ちがあふれていたわけですが、ここで流れが変わります。かなり目に辛辣です。憤慨してます。

このアニメに女性視聴者がいるかどうかわかりませんが、アニメだけ見てたら女性視聴者の方は「なにカッコつけてんだ死ね!いや、私が殺す!」みたいに思われた方がいるかもしれません。大丈夫、原作ではちゃんと女の子たちもそんな感じで怒ってるから。ちなみにこの時の民安と○えのセリフは最低でした(笑)


というわけで

こりゃあ、是が非でももう一度あいつに会って、ひっぱたいてでも説教してやらにゃいかんな!

という形で、みんなが団結して次回に続くのでした。





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