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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「きっと可愛い女の子だから」 

2020年3月追記:全然印象違うから気が付かなかったけど「響」の作者さんの作品だった

恋をして、その人のことしか考えられなくなって…そんなこと、ほんとにあるのかな。

辛くて苦しくて、でも幸せな時間だった…なんて思える日が来るのかな。

ちょっと自分に自信がなくて臆病な女の人からめいいっぱい可愛さを引き出そうとする作品

女の子は誰に対してもかわいいわけじゃないですよ、と。

でも、好きな人の前ではどんな女の子でも可愛くなるんですよ、と。そんな感じ。



素材は以下の5名でございます。

①ぼっち生活が長すぎて毎日世界が滅びないかな、などと物騒な妄想に浸る根暗なオタク女子高生関口さん


②生徒から告白されるも、年下の男の子をリード出来ないどころかついつい思わせぶりな態度をしかけて相手が動くのを待ってしまうへっぴり女性教師。


③付き合い始めた恋人相手に対して、どうしても素直になれず邪険にしてしまう女子高生北野さん。


④図書館で出会った男にずっと片想いしてるけど話しかけることすらできずストーカー気味になってる文芸部部長の綾センパイ


⑤優等生の男を好きになってしまい好意をアピールし続けるけど、どうしても相手がそれほど自分を好きでいてくれる自信が持てないせいで意地でも相手から告白させようとした結果、1年以上奮闘を続けているギャル子の島田さん。

ついつい自分に自信を持てないから腰が引けちゃったり

怖いから威嚇しちゃったり、

相手の好き、に自信を持てないからついつい駆け引きに走っちゃってそのたびに自己嫌悪に陥って悶絶しちゃったり。


そうやって気持を押し殺してる時はみんなしんどそうだし、ブサイクな面として描かれてる。でもいろんなきっかけから、自分の気持に素直になって「私はこの人のこと好きなんだー」気持が表面まで出てくると逆にすごく可愛いオーラ出てるので、そこらへんのギャップが素敵。




「わたモテ」のもこっちと関口さん

一番好きなエピソードは④ですが、キャラとしては①の関口さんが好きです。

この子、高校生版のもこっちなんだよね。(いや、設定上はもこっちも高校生なんだけどどうしても中学生にしか見えず…)


彼女の周りの世界は優しい。ただ、彼女を特別に、一番として扱ってくれるわけではない。ただ待ってるだけで特別扱いしてくれるわけはない。

みんな「それ」を求めて戦っているのだから。


……1ヶ月間、ただ話しかけてくれるのを待ってるんですか?


何読んでるの?とかって話しかけて来てくれて、そこから仲良くなって、いつか告白してくれる予定ですか?


絶対無いですよ、そんなこと。少女漫画じゃないんだし。


なにもしないで好きなやつから告されたなんて話、聞いたこと無い。


自分からアプローチかけるとか。メイクしたり髪いじったりして気を引くとか。恋する女子は、みんな現実的な努力してるんですから。何もしないのがいじらしいのは、小学生までですよ。


だから、誰かの特別になりたかったら、他の人に負けないように努力しないといけない。


今まで彼女は努力がたりなかったかもしれない。何もしてないのに自分を特別あつかいしてくれなくては気が済まなくて。ひたすら妄想の世界に逃げ込んだり、あるいは自分の願望を満たしてくれない世界を否定してきた。それでずっと誰とも顔を合わせず、下を向いて過ごしてきた。


自分が情けなさすぎる。

私がもし美人だったら、背が高かったら、スタイルが良かったらアイツと釣り合いがとれる女だったら。こんな妄想しないで、普通に恋もできたかも……


でも、そんな彼女が人を好きになって。妄想しながら待ってるだけじゃなくて、酸っぱいブドウだといって諦めてしまわないで自分からその人に話しかけるようになって。もうその人は別に好きな人がいて、彼女の好きはつらい結果になったけれど。それでも、最後泣きながらでも上を向いて、まっすぐ相手を見て話せるようになった関口さんはもう今までとは違うと思うのです。

最後の関口さんはすごく可愛いなーって思いました



ところで

このオタク少女は遠藤浩輝の短編「きっとかわいい女の子だから」が元ネタかも

え、なにそれ読みたい。

読んだ。エグかった。この作品においては「きっとかわいい女の子だから」は呪いだった……。