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「聲の形」1巻 改めて「いじめっ子」をストレートに描いたところが衝撃的だった

「ちょっといい話」としてのイジメ (4ページ目):日経ビジネスオンライン

[ttp://togetter.com/li/558574:title]



まるっきり「武勇伝」の文脈である。ご本人に罪の意識は無い。 むしろ、「男の子なら、これぐらい元気があって当然だよね」と、共感を求める気分が横溢している。ごらんのとおり、「いじめ」は、加害者にとっては「武勇伝」であり「良き思い出」なのであって、多少は反省しているにしても「やんちゃなオレ少年の腕白脱線エピソード(テヘペロ)」ぐらいの路線から外に出ることは無い。

当然のことながら、いじめ告白を開陳している彼らは、「いじめた子供」である自分たちの方が「いじめられていた子供」である無名の脇役(誰だっけ? ぐらいにしか思っていない)より、はるかに優秀で、友だちが多くて、強くて、要領が良くて、魅力的であることを疑っていない。だから、いじめられたことは「恥」でも、いじめたことは「恥」だとは思っていない。むしろ、「勲章」ぐらいに思っている。だって、いじめる側に回っているってことは、スクールカースト上位者だったということの証明であって、すなわちそれは、社会的強者ってことだろ?……と、そういう意識の人たちが、教育行政にたずさわり、いじめ対策を考え、教育現場に口出しをしている


この話を見て、「聲の形」の読み切りが話題になった時のことを思い出した。
この作品は自分にとっては「いじめを行いながらいじめを問題と思っていない人間の心理」を正面から描いていた点が自分には衝撃的だった。


俺が一番知りたいことはどうすれば退屈でなくなるかだ。そして俺はその退屈に毎日わずかに勝利してきた

http://www.manganimedia.com/%E8%81%B2%E3%81%AE%E5%BD%A2/

将也は悟った。西宮硝子は俺のクラスに実害をもたらす邪魔者だと。そのことを西宮は気づいているのだろうか。自分が邪魔者であることをわからせてあげなければならないと、黒板にひどいことを書き綴った。それを見た硝子は怒るでもなく、にっこりと笑い、ありがとうとノートに書いてみせた。その反応を見た将也はますます硝子に興味が沸き、いじめはエスカレートしていった。どこまで彼女は我慢するのか。このまま続けたら西宮はどうなるのだろうか。西宮をいじめるとクラスは笑う。先生までも笑った。コレだ。コレが西宮の正しい使い方なんだと将也は思った。

硝子をいじめればいじめるほどクラスメートは笑ってくれる。何度も補聴器を奪っては破壊し、いじめたおした。なんという充実感。将也は満足感すら覚えていた。

自分にとっては「聲の形」ってのは1話がほとんどすべて。


2話以降は「取り返しの付かない罪を犯し、それを受け止めることになった人間は、その後どう生きることができるか」というお話だけどこれについては、「聲の形」を名作だと思うなら絶対に「聖☆高校生」も一緒に読んで欲しい。


前も挑戦したけど、この作品の感想はブログでは書けないわ。


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