この夜が明けるまであと百万の祈り

私が元気づけられた出来事や作品についてのメモ。最近TED聴き始めました

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インベスターZ5巻  「まず就活のはじめは中小企業を受けなさい」

受験対策マンガ「ドラゴン桜
転職支援マンガ「エンゼルバンク
就活支援マンガ「銀のアンカー」

などを描いている三田先生シリーズの投資家版。
5巻では、エンゼルバンクの時からお馴染みの海老沢さんが出てきて就活の話をしている。どの程度の人に当てはまるのかわからないけど個人的には面白かったのでメモ。


①就活でデススパイラルに陥る人たちとは

何も考えてない学生はまず大企業を受け始めて、ダメに成ってから中小企業にランクを落とそうとする。
しかし、いざ大企業から抽象クラスにシフトすると就活生は突然混乱をきたす。なぜなら学生は中小の優良企業がどこにあるのか全くわからないから。わからないのにとりあえず焦って盲目のまま走り続ける。しかも大企業で否定され続けてすでに疲弊し、自信を失った状態で面接に臨んでいるから魅力的に見えない。中小企業もチェックは甘くない。むしろ自社にあった人材かどうかは厳しくチェックする。当然何も考えずに受けて受かるわけもない。
こうして、大企業の内定をもらえない学生はほぼ間違いなく就活地獄にはまります。中小企業の面接を受けまくりさまよい歩くのです。


②大企業を目指すなとは言わない。むしろガンガン受けなさい。
学歴なんか関係ない。高望みは若者の特権。勘違い大いに結構。身の丈にあったなんて年寄り臭いことを言ってる奴に魅力はない。思い切り背伸びをすればいい。そして、ことごとくふるいおとされなさい。落とされたからといってどうということはない。相手が勝ってにそう思っただけのことです。


③でも、まず就活のはじめは中小企業を受けなさい。
就活の序盤は、準備不足。面接にも慣れていなければ大人とのコミュニケーションもうまくとれない。実力が伴っていないのだから落ちるのは当然です。大企業に受かりたいなら、事前にしっかりとトレーニングを積み、十分力を身に着けてから挑むことが重要なのに、最初から大企業というハードルの高いところに挑戦するのは就活をナメすぎです。ですから大企業を受ける前に中小企業をガンガン受けて、場数を踏み、しっかり面接のスキルを磨くことで、おkすること無く大企業を目指しなさい。

④就活は登山のようなもの。まずは高度になれることが大事。
一度中腹まで登り、高地の酸素濃度に体を慣らし、それからはじめて頂上を目指す。これが登山を成功させる基本であり王道です。こうして中小企業から大企業を目指し、それが失敗で終わったと終わっとしても大企業という高度に挑戦した経験があれば、改めて中小企業を受ける時十分実力派発揮される。



⑤どちらにせよ、ほとんどの人間が中小企業を受けることに変わりはない
就活学生で大企業に入れるのは10%にも満たない。自分が大企業から内定をもらえるというおめでたい基準で考えるからまともに活動できないのだ。



⑥就活は人生の投資
自分という資本を企業に投下してリターンを得ることです。であるならば、投資先を徹底的に調べるとは当然のことです。それも自分の力で汗をかいて。投資先がわからないなどとま抜けたことを言ってる奴にはそもそも就活をする資格はない。準備ができるまで即刻活動を中止しなさい。
その調べ方に個性が現れる。その人の真価がわかる。右へならえで同じことをしているのか、あるいは全く違う方法を取るのか、そこに鍵がある。


だいたいこんな感じ。他にも「日本の就活生は恵まれている」とか、「日本の人材育成システムの特殊性」あたりにも触れられてます。


投資と言っても「就職」という自分を投資することと、株式投資というお金を投資することは全く違うとは思う

まぁなんというか、この漫画すごく煽るの上手。
ただ、ここですぐに「あ、私も株式投資はじめよう」って展開に持っていくのがアホくさい。企業を深く調べようってのはすごく大事だとは思うけど、やっぱり別物だと思う。投資は、「すごい企業」に就職出来ない人たちがそれでもその成長に乗っかっていくことができる希望、という面もあると思ってるから個人的には混同することには反発感じる。

ただ、この話はばかにならないのも確か。



例えば今はてなの人気のブロガーである「らくからちゃ(スペイン語でゴキブリ野郎、という意味)」さん。最初シャープや東芝の財務分析の記事で注目を集め、そこから本人が働いている良い企業の取り組み紹介で人気を定着させた人ですね。この人の話聞いて、良い企業に就職できて運が良かったですね、とか自分の企業もこういう仕組みになってくれたらいいのにな、と思うだけではやっぱりダメでしょう、と。彼がこういう企業に就職できたのは、運もあるだろうけれど、やはりしっかり企業分析の努力したからだと思うのでそういうところは見習っていかないと。

インベスターZは、煽るだけ煽ってあまり就活生に企業の分析の仕方は教えてくれない(自分で考えろ、というスタンス。まぁ「銀のアンカー」で散々やったでしょ、ということかもしれない)。なので、就活控えてる人は「らくからちゃ」さんの記事なんかを参考にするといいかもです。

大手上場企業に就職したい人に教えたい就活の裏ワザ - ゆとりずむ
社会人にもおすすめ!就活に使える企業分析の裏ワザ(応用編) - ゆとりずむ

とりあえず何にもわからない状態で、自己分析と面接の対策だけやってるよりは、企業の見方をちゃんと知る方が楽しいのは間違いない。とはいえ、はてなを利用している就活生って、そういうの必要なさそうな、技術レベルの高い人が多いイメージだから需要なさそうだな・・・・・・。

「インベスターZ」についての感想

いつもの三田シリーズという感じ。やはりこの人人物を魅力的に描くのは苦手なのかな、と。ゲス顔とかやたらと気合が入った顔とか上手だと思うんだけどな。キャラやストーリーよりも、「テーマ」で勝負する作家さんなので、そこは問題なし。個人的には野球漫画「クロカン」が好きなんだけども、「甲子園へ行こう!」とか「砂の栄冠」はなぜか受け付けず。連載で読むからダメなのであって、単行本で通しで読むと楽しめるのかもしれないので今度試してみようかな。


私も弱小ながら株式投資(投機?)をやってるので参考にしようと思ったのだけれど投資家云々の部分は、運用金額の違いもあってあまりピンとは来なかった。個人的な感想としては、どちらかと言うと投資を全くやってない感じの人に投資ってこういうものだよというイメージを売ってるような気がする。しかし私よりはるかにすごい個人投資家さんとかは結構ほめてたりするので、私がわかってないだけかもしれない。


どちらかというと、作中に出てくるリアルな経営者の話や、あと妙にこだわりを見せる「戦争中の市場」といった歴史について触れている話が面白い。作中に登場するリアルな経営者はユーグレナの社長やホリエモン、DMMの社長など。すでに聞いたことのある話ではあるけれど、やっぱりすごいなあ、と思う。また、単行本の巻末には機関投資家や、証券会社の中の人、それからベンチャーキャピタリストなどへのインタビューがあり、こちらも読み応えあります。

あんまりこれだけ読んで投資始められるかというと無理だと思いますが、実際に投資を始めようとする人に向けて入門書の紹介もあり、単行本としてのお買い得感はあるな、と感じました。




個人的に就活の時に何度も読み返したのはこのあたりですね。こちらも良かったらどうぞ。