この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです。 ※記事を読まずにはてなスターを押して回る行為はお断りしております。

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デレマス22話  お城の中の灰かぶり姫

灰かぶり姫の内面ってどんな感じだったんだろうね。

客観的に見たら姉に虐げられているかわいそうな女の子に見えるかもしれない。でも意外と主観的には、自分の人生を受け入れて慎ましく生きつつそれなりに満足してたかもしれない。あるいは、いまはこんな生活だけど、正しく生きていればいつか幸せになれる、と信じて、その夢を抱いているだけでもそれなりに楽しかったかもしれない。

でも、魔法をかけてもらってガラスの靴を履いてお城の舞踏会に行って、華やかな世界を知った後で、一夜だけの幸せで満足ってそんなことが有るだろうか。 家族や友達はその世界にいつでも出入り出来て、自分だけは違うんだ、と見せつけられたらどうだろう。 ヒースクリフみたいにならないだろうか。 ましてや、舞踏会において王子様に見出され愛まで告げられるわけだ。 自信とか希望とかいろんなものを持つだろう。 でも、その後は一生普通の灰かぶりです、と言われて納得できるだろうか。 なぜこの私が我慢しなければならないのだろう、という気持ちにならないだろうか。 童話においては都合よく王子様がおいかけてくれて、待ってるだけで幸せをつかめるわけだが、この最後の部分だけがなくなったとしたら、灰かぶりは果たしてどういう行動をとっただろうかと。


デレマス22話見ました。

最初は真にせまった鬱病そのもののような描写に、自分が躁鬱で苦しかった頃の思い出を勝手に掘り起こして一人で勝手にもだえていたのだけれど、卯月の場合はちょっと違うのかも、と考えなおしつつある。


卯月の場合、うつというよりは、今は、他のみんながそれぞれ自分の道を見つけていく中で、自分の中にも芽生えてきてる本当の自分の欲求とかを持て余してるだけなのかもしれない。いままでさんざん「みんな」に合わせて、彼女たちにしたがって、それを支えるようなポジションに徹していたけれど、本当はそうじゃないって思って戸惑ってるのかもしれない。


プロデューサーに「笑顔」を見出された。まぁプロデューサーの「笑顔」については誰についても言ってるから自分だけではないけれど、その中でも「笑顔」だけは誰にも負けない自信があった。 そうやって346プロに入ってからは、「みんな」で行動することが多かった。「みんな」を大事にして自分をずっと抑えてきた。本田未央のように自己主張をすることもなく、渋谷凛のように他の人から請われることもなく、ただ受け身で過ごしてきた。 その結果、今の自分は「お姉さま」たちの言いなりで、みんなはキレイな格好でキラキラした舞踏会に参加しているのに、私はジャージ姿で裏方。舞踏会が終わった後も、みんなは自分の道で輝いているのに自分だけはパッとしないまま。 これでいいの?私は本当にこれでいいの? 私は今笑顔でいられているの? 今私が笑顔でいられないなら笑顔でいるためには何が必要なの? 私は何を求めているの?

ってのを一生懸命考えてるって感じかな。

1話において、養成所で、みんな夢破れて去って行き一人きりになっても笑顔でレッスンを続けてきた彼女は、芯においては私なんかよりずっと強いとは思う。 346常務も圧倒する何かに目覚めるとしたら、そのきっかけはなんだろう。






余談①今後の展開として理想を言えば他のシンデレラガールズを差し置いて、島村卯月が「王妃」となる。つまりソロで活躍するような展開を期待したいけれど、このアニメは「シンデレラガールズ」だから、結局「みんな」で成功する物語に成るんだろうな。「みんな」の中で潰れそうになった島村卯月が「みんな」の中に戻る、だけだったらなんかアニマスと変わらないような気もするしマイナスがゼロになっただけのような気がするし、だけど、意図的にここまで落としたのであれば、きっちり大きなプラスを描いてくれると信じてます。スタッフさんよろしくお願いいたします。

前にも引用したけど「島村卯月が普通の女の子に」という物語でも全然いいと思う、無いと思うけど。
ttp://hetablo.hatenablog.com/entry/2015/08/29/234749




余談② さらにどうでもいい話。某ハックルおじさんは、アイドルとは「かわいい女の子たちが聴衆の目の前でひどい目にあってそれを乗り越える姿を見せることだ。それが見る人にとっての希望や輝きになる」と言っていた。「なんとかはキリストを越えた」という作品でも似たようなことを言っていた気がする。 
アイドルとは偶像であり宗教であり、その根本的な機能は「救済」=「罪や苦しみを背負ってそれを昇華する」にあるのだろう。神にはもう一つ重大な機能(来訪神による破壊)があるが、アイドルに求められているのは間違いなく救済の方だと思われる。自殺した作家青山景の遺作「みんなの黙示録」もそういう作品になってたんだろうなと思う。

島村卯月が背負う苦しみはすでに物語の中にセットされた。あとは彼女がこれをどう乗り越えるか、という話になる。


余談③ ネタバレ
12時過ぎても解けない魔法について歌ったのは「Princess Bride!」
アイドルマスター KOTOKO Princess Bride! ‐ ニコニコ動画:GINZA  600万再生!シンデレラガールズ版はまだですか?

デレマスにおける魔法はすでに2期OPで答えが書かれている。

私思い込んでいた 微笑みはかわすけれど 泣くときには一人きりだって
だけど今は知ってるよ 涙流すときも キミと一緒(それが)キズナ 私の背中押している魔法

というわけで、せっかく22話のキツい展開はすごくワクワクしたのだけれどこの歌詞通りの展開になるんだろうな。むしろちゃんとこういう展開になるという信頼があるからこそ22話の描けたといえるかもしれないけれど、「アイドルマスター」という作品にはカタストロフィの予感が全く無いのはやや不満。 私はBAD ENDというものが大好きなので、二次創作に期待。