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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「プラズマイリヤドライ」など8月に読んだマンガ10冊

8月に紹介しきれなかったマンガの中から10作品。
単体記事として紹介してないから面白く無いかというとそういう訳はないです。

むしろ、そういう「重たい」作品は語りたいことが多すぎて手が出ない、というケースが多いです。こういう形式だとさらっと一言だけかけるので楽ですね。10作品まとめということで許してください。


①プラズマイリヤ ドライ
すでにアニメ3期までやっているが、ここまでの展開はすべて茶番であった。そう、リトルバスターズ!のように。この「ドライ」編からが本編になる。fateファンはツヴァイまでは軽く見ていたかもしれないが、実を言うと、fate本編で実現しなかった第四ルートの具現になる可能性が高いのでfateファンは必見である。
Fate/stay night ネタバレゲームインプレッション

「ドライ」編において、fate本編と同じ「世界の論理」と「個人の願望」の二者択一が迫られる。ここでイリヤが選んだのは「どっちもほしい!」という「子供の論理、ジャンプ的主人公的論理」である。もちろん単に勢いでこれを成し遂げたところで誰も納得はしないが、きっちりイリヤのその「子供の論理」の欺瞞を徹底的に糾弾した上でそれを乗り越えるという展開になりつつある。サーヴァントシステムの欺瞞から何までメタ的に詰め込まれており、それ全部を小学生に背負わせるってどうよ・・・と思うけどね。頑張れイリヤ




②マギ
超面白いのにオススメマンガベスト100に上がってくることが少ないマンガ。以下にベスト100読んでる人が偏ってるかわかる。完結してからでなければちゃんと評価するのが難しいと思うけれど今のところは非常に楽しませてもらってます。
こちらも「世界や国を守ることを優先する(みんな仲良く)」か、それとも「自分たちの大切な仲間たちを優先するか」という二者択一が何度も問いかけられる形になっているのだけれど、この作品の面白いところは、複数存在する王がそれぞれ違ったスタンスを持ってぶつかり合うということ。過去編を経て「まじで世界がヤバイ」という状態になっているけれど、それでもそれぞれの王が、譲れないものをかけてぶつかり合うという展開は一筋縄で行かないのがもどかしいながらも実に面白い。主人公チームだけが正しいわけではない、という描き方は本当に上手。




ジョジョリオン
一体この作品はどこに行こうとしているのか…。もう信じて付いて行くしか無い。今の時点では何も書けない。4部と同じように、じわじわと街に潜んでる何か(岩人間?)と戦っていく形になっているので、それが吉良吉影のような明確な形をとった時に一気に盛り上がっていくと思われる。今の時点ではまだそれが静かに動いているだけだがそれでも面白いのだからヤバイ。
ジョースター家から離れたことで「家族」のテーマはより重く感じられるような描写になってるのはすごく良いと思う。




極黒のブリュンヒルデ
徹底的に女の子を絶望に叩き込んでいく作品。第一部ではまだ「被害者」であり「苦難に耐える」という立場だった。その間は彼女たちは純粋に自分たちの生を望んでいられた。みんなで助けあって生きていこうと思えた。 しかし二部では一転して「加害者」「大切な仲間を殺してしまう化け物」になる可能性が見えてくる。こうなった時に、生きることへの執着を維持するのは難しくなってくる。それでも泣きながらささやかな願いを抱いてあと少しだけ生きたい、と願うことは許されるのだろうか、という感じ。かなりエグい。



とある科学の超電磁砲
一方通行編で一旦読むのやめちゃったのだけれど、ひさびさ読み返したら面白さが衰えない。科学サイドは一時的ならば結構簡単に「最強」が作れてしまう上、上条当麻というチート主人公が力づくで解決するわけには行かないので、なにげにボス戦の描写はこちらのほうが見応え有るのも良い。良く禁書目録を批判している人いるけれど、カマチーはやろうと思えばこういう作品も作れるわけだ。じゃあその上で上条当麻さんを異常に強く描いてるのはなぜかって考えたら、本編にも期待持てるのにね。もったいない見方してる人多い。

ちなみに「とある科学の一方通行」というマンガも出てる。


アイアムアヒーロー
とにかくコマの使い方がすごく贅沢。1コマ1コマは静止しているような感じで動きがない印象を受けるのだけれど、コマの並べ方によって逆にぐわっと動いてる感じがしたりといろいろ他のマンガにはない不思議な印象を受ける。絵としてみるなら本当に面白い。そのかわり異常に展開がスローで単行本で読むにはコスパがすごく悪い。ブリーチの次くらいにコスパ悪い気がする。
個人的には「まだ」ネットで絶賛されまくってるほどストーリーにはあんまり惹かれない。クルス編は面白かったけど最後ぐちゃぐちゃになってしまったし、今進んでる中田さん編も何がやりたいのかまだわからない。とにかくわからない所だらけのところに「実は宇宙人」みたいな突飛な話が出てきてもう何がなんだか。いろいろとわかってくるのはだいぶ先になりそうだなー。
主人公が最初なんだかなー、な感じなのはこの人の芸風なので今までどおりなら最後は格好いいことになると思う。看護師さん好きだったんだけどあっさり殺してきたのはびっくりした。



⑦僕は麻里のなか
とにかく気持ち悪いものを、どう?すごく気持ち悪いでしょ?って見せつけるように描こうとしている印象を受ける。はてなで話題になった「性嫌悪と自分の内なる加害者性について」だとか「ブレンディ」のCM(こっちは無自覚ぽいけど)みたいに、自分の中の汚いものをぶちまける快感みたいなものがあるんかな。一応ミステリ仕立てにはなっていて「キレイな子にもきたないものがある」というような要素も入ってるが第一に悪趣味だなという印象。

なんだろうこいつら。自分を否定してるから他人も躊躇なく否定できちゃうのか?自分も他人も否定しても「自分の欲望」だけは残って、だからそれが暴走するのか?などとついつい一言言いたく成る。感情を揺さぶられてるので悔しい(ビクンビクン




監獄学園(後編)
前編だけなら1位でもいいのだけれど後編の評価なのでこの位置。
1期がめちゃくちゃ面白かったので2期期待している人多いと思うけど、2期は17巻あたりまでは1期ほどの破壊力はないですよ……と言おうとおもってたところでの18巻の爆弾なのでこの作者どこまで頭おかしいのかと(褒め言葉)。ついに宇宙に到達しました。な、何をいってるのか自分にもよくわからない。 さりげなく178話で「WE ARE (NOT) ALONE.」ってエヴァのタイトル持ってきてその内容が最低(褒め言葉)すぎて草生える。 



セントールの悩み
亜人ちゃんは語りたい」って作品は人社会に亜人がいるって感じだったけど、この「セントール」はいろんな種族がいるのが当たり前で実際本当に自然に過ごしている感じをうまく描いてる。しかし、ほのぼの日常ものかと思ったら水を指すように登場するこのコトバで空気が一変。「形態差別で思想矯正所送りになるよ」。雰囲気はほのぼのしてるけど世界にぴりっとした緊張感が漂っているのが特徴。実際こんだけ多種多様な生物が棲息する場合、制度もかなりガチガチなのだろうと思う。
そういう背景のもとで恋愛ありーのケンカありーのの学園生活が展開されていてなかなか考えさせられる。



ユーベルブラット17
タイトルは「ブラッド」ではなく「ブラット」。ドイツ語で「邪悪な刃」を意味する。
反英雄(ダークヒーロー)となった主人公が7英雄を倒していく、という展開までは非常に分かりやすかったのだけれど、そこが一段落してからの後編では作者が何を大事にしようとしているのかがわからなくて困惑してる。 もうここまで付き合ったからには最後まで見届けたい。展開が非常に遅い上に休載などあって完結するのかどうか不安だけど頑張って欲しい。最終巻で評価が一気に上になる可能性あり。同作者の「ブロッケンブラッド」はめちゃくちゃわかりやすくて好き。




保留:メイドインアビス
各所で絶賛されまくってたので読んでみたのだけれど、絵が見づらいというかごちゃごちゃしてて読んでて頭痛くなってきた……ので保留。面白そうだとは思うのでもういっかいチャレンジして面白かった単体記事で書きたい、かな




番外 :のぞえもん

回収さわぎになったやつだけどブックオフいったら普通に買える。特に読む必要はないが。読んでみたところ、作者が作中で何度も「これってアウトなやつじゃないですかね?」って念押しして、きっと現実でも作者は編集に何度も確認したんだろうなというのが伺える。それでやっぱり打ち切りの上回収って作者可哀想過ぎるし編集ひどすぎると思ったらコミックヘブンだったのでいろいろとお察し。
ちなみに1巻の内容はドラえもんフォロワーであること以外見所なし。しかし1巻はツカミのためにあえてパロディに徹していたのかもしれない。2巻からはオリジナルな展開が始まりようやくおもしろそうだった。別に2巻読まなくてもいいけど、ここでうちきりは可哀想。


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ところで私はミーハーです。だいたいみんながいいって言ってるものを摂取してるだけであんまり能動的にマンガ探したりしない。みんなが読んでるマンガを読んでるだけ。だから正直ラインナップには魅力ないと思います。読む数が少なくとも自分の好みをよく知っていて「これぞ僕が求めてたマンガだ」って一本気合が入った紹介がデキる人には憧れます。

そんなわけで面白みはあんまりないだろうけれど、自分が読んで面白かった作品紹介したらたまにアフィリンクをクリックしてくれる人がいて、あ、ちょっとは興味持ってもらえたのかな、って思える瞬間が好きです。

ぶっちゃけアフィのはしたお金なんて一切いらないから代わりに
①購入証明できたら1作品につき、1記事3画像まで使ってもOK
②紹介記事で作品に興味持ってくれた人が可視化できる
みたいなサービスがほしいなぁ。