この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです。 ※記事を読まずにはてなスターを押して回る行為はお断りしております。

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「物語シリーズ セカンドシーズン」

今週は本を読んでも全く頭に入らない状態だったのでかわりにいまさらながら、リアルタイムでは「猫物語黒」以外はなぜか全く視聴しなかった「物語シリーズセカンドシーズン」を一気に見ました。


忍野扇ちゃんがいたるところで登場してますね。

本当は「傾物語」の時点でやばさがプンプンしていたのですが、原作で読んだ時はビジュアルイメージがなかったためイマイチこのキャラの重要度が認識できず、「花物語」で違和感を感じ「恋物語」でようやくうわこいつやべえってなったんですが改めて見返すと怪しさ満点ですね。

忍野 扇(おしの おうぎ)のまとめ ‐ ニコニコ動画:GINZA


見返していると、内容そのものは覚えているもののやはり映像となったことでグッとくるポイント多かった。

・「傾物語」の大人の真宵ちゃんはもう言うまでもなく。

・「鬼物語」におけるしのぶとハートアンダーブレードの対峙の瞬間はかなり切なかった。「RE-TAKE」のアスカを思い出しましたし

・「花物語」の悪魔のビジュアルはやはりインパクトあるよね

・「囮物語」→「恋物語」の千石撫子についてはもうそのまんまアオニーさんのことを思い浮かべながら見てた。



しかしそういう要素よりも、見返してみて一番ぐっと来たのは貝木泥舟のこのコトバ。

アタリマエのことを言ったんだ。
恋愛だけが全てじゃないとか他にも楽しみは有るとか将来を棒に振るなとかみんな恥ずかしい青春を送ってきたとかしばらくすればいい思い出に成るとか。
そういう、大人が子供にいうようなアタリマエのことを言ったんだ。だから、何をしたかと問われれば俺は当たり前のことをしたまでだ。

本当に淡々と言ってるがこう言い切るのがすごい。


だいたいの状況で言うべきことなんて最初からわかってる。それを言うだけなら誰でも出来る。でも、それを相手に伝わるようにいうのは難しい。それを相手に受け入れさせるのはもっと難しい。

それを誰が、どのタイミングで、どう言うか。それまでにどう組み立てるか。その一連の流れが私にとっての物語だと思う。「決定的な一言」が読者としての胸にちゃんと刺さったならその作品には物語があるし、そうでないなら私にとってその物語はよくわからなかったということになる。


この作品はいつも結論がすごくベタだ。結論だけ見たら何を当たり前のことを、と思うようなことばかり。言われなくても知ってる。わかってる。だからあらすじだけ見たらこんなにつまらない物語はない。なんだかんだすったもんだがあって、主人公が誰でも知ってるようなこういうことを言って、終わり。ちょうつまんないはずだ。

なのに、ただそのベタベタで、アタリマエのことを言うだけの話だって面白くなるのだから本当に物語のちからって不思議だと思う。奇抜なことを言わなくても、アタリマエのことを面白く語ることはできる。むしろ、アタリマエのことを相手に刺さるように伝え、受け入れさせるほうが個人的にはずっとすごいと思う。


私は特に奇抜なことを考えたりしたことはない。考えてるのはアタリマエのことばっかりだ。でもそれをつまんないって思うんじゃなくて、それだって面白く相手に刺さるものになりうるんだってことは念頭に置いておきたい。