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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「僕だけがいない街」というタイトルの意味について再確認する

アニメ版マンガ版それぞれで、タイトルについて言及している箇所

アニメ版12話「宝物」

僕は、11歳から25歳までの人生を失ってしまった。
でも、その失った時間そのものが、僕の宝物だ。
僕だけがいなくなった街で、
友達が僕のために人生の貴重な時間を割いてくれた。
僕だけがいない街、僕だけがいない時間。
それこそが、僕の宝物だ……

マンガ版

「損なんて、一つもしてないんだ。
 僕が踏み込んで行けたのは、ケンヤたち仲間がいてくれたからさ
 僕のほうが、みんなに救われたんだ」

目覚めて以来、リバイバルはない。
今この瞬間こそが、本当の歴史だということだろう。
「眠らなかった時の記憶」が、僕の中で薄れていくのがわかる
いつか……消えてしまうのだろうか。

でも、それでいい。
眠っていた15年間、僕はひとりぼっちじゃなかった。
空白を埋めてくれた仲間たちがいた。
それは、他のどんなことよりも誇らしくて、
僕の心のなかで眩しく輝いている。

僕だけがいない街、そこに刻まれた時間こそ、僕の宝物だ

僕だけがいない街ってようするに「人とのつながりのこと」のことを言ってる。


15年もの間、失われた時間において
自分を覚え続けてくれていて、自分のために動いてくれて空白を埋めてくれる。
そんな友達や母親との確かな絆。
それを意味するのが「僕だけがいない街」という言葉だ。


私は15年どころか5年寝たきりになったら、
多分私はもうこの世から消滅しているだろう。
記憶を取り戻しても、誰もその空白を埋めてくれることはないだろう。
それを思うと、悟のことが羨ましいが、悟はそれだけ頑張って絆を築いてきたと思う。


そのことが素晴らしいと思う。


ちなみにアニメ版では「友達」となっているが原作では「母親」や「犯人」までも含む言葉だ
逆に言うと、リバイバル前の自分の記憶の中にしかいない「彼女」とのつながりは該当しない。これだけは薄れて消えてしまうことに成る。
だからこそ、ラストシーンは救いになる。



なんかね、これと逆パターンなんだけど「僕の地球を守って」「まどかマギカ」を思い出すよね。
(こっちはちゃんと「いる」んだけど誰にも認識されない存在に成る)


その他原作とアニメの違い

ちなみに、アニメ版と原作は、10話以降大きく分岐する。
マンガで言うと6巻までは同じだが7巻からは全くの話になる。

アニメ版が悪いはまったく思わないが、アニメ版だけでは「八代学」についてよくわからないだろう。印象も大きく変わるはずだ。

アニメ版では、八代学から主人公への執着の強さは見えるが、その原因がわからないだろう。
八代学とは一体どういう人物であったかが理解しにくいと思う。



これはまあ知らなくてもいいと思う。

ただ、原作では主人公と「八代学」の結びつきにおいて、
主人公からの八代学についての強い執着もまた描かれる。

僕を支えているのは大切な仲間がくれたたくさんの言葉だ。
(彼らに)救われて、励まされて、背中を押されて。
前に進むことでしか道は開けないと教えてくれた。
15年の眠りからさめて、キオクを失っていた僕にとって、
直接的な欲求で、それを行動に移すことこそが、記憶を取り戻す鍵だった言葉があるんだ。
17年前には先生の犯罪を止める原動力で、より強くなるために必要だった言葉だ。


「心のなかに空いた穴を埋めたい」


人に言えなかった言葉、守れなかった約束、迷惑をかけてしまった友人。
それらを1つずつ確認していった。
みんな力強く生きていて、みんなの中に僕がいたよ。
そして最後に一つ、僕にはどうしてもやらなくちゃいけない事があった。
それが住んだ時、バラバラだった記憶のピースがひとつになった。

先生はこうも言ったよ。
「勇気ある行動の結末が悲劇であっていいはずがない」
その言葉があったから、僕は多くのものを取り戻せたんだって信じてる。

(○○○○○について説明)

「信じてくれる?八代先生」
「ああ、信じるよ、悟」
「ケンヤでさえ、信じなかったよ」
「そうだろうさ……世界中でただ一人、僕だけが信じられる話だ。」

八代が悟の存在を必要とするのと同じくらい、悟も、自分の体験を語れるただ一人の存在として八代を求めていた。
危険を犯して至近距離で話をしにいく程に、二人はつながっていた。
この関係性については、アニメではちょっと八代からの一方通行として描かれてるような気がして物足りなかったかなあと思わなくもないです。
最後の最後での八代学の行動は少しがっかりさせられる感じはあったがそれは、主人公が八代の行動を防いだからだろう。


ラストシーンについて

こんなん「スロウハイツの神様」思い出して泣いてまうやろ……。