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この夜が明けるまであと百万の祈り

私が元気づけられた出来事や作品についてのメモ。最近TED聴き始めました

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「ノーマンズ・ランド」 ラストシーンは一生記憶に残りそうなくらいすごかった

映画

他の人からのオススメでみましたが……すさまじい作品でした。
月並みな表現だけれど見終わった後しばらく涙が止まらず、動けなくなってしまった。

これは、是非ネタバレ無しで見てみてください。今まで少ないながら戦争映画見てきた経験の中で、精神的ダメージという点ではこの作品が最強だと思う。

この作品よりすごい戦争映画があるよ!という方いれば是非教えて下さい。絶対見ます。

あらすじ

ユーゴスラビア紛争がテーマの話。

実話ではなく、寓話的にユーゴスラビア紛争を描いている。

紛争中の最前線。その中間地点でボスニア兵士とセルビア兵士が負傷してにっちもさっちも行かない状況で取り残される。さらに二人の側には体の下に対人地雷を埋め込まれ、身動きが取れなくなった兵士が。

お互い民族間で深い確執がある二人は、いがみ合いつつも、なんとか生き残るために一時的にお互い武装解除し両陣営に助けを求める。

「お前らは攻撃をやめない」

「そっちこそ」

「いつやめる?」

「そっちがはじめた戦争さ」

「そっちさ」

「違うお前らは戦争しか頭にないんだ」

「それはお前らだ」

「偉大なるセルビアは平和主義だと?勘弁しろ。世界の見方は逆だ。」

「お前らの世界だろ?セルビアの村を焼いておいて、自分らの領土だと主張する」

「じゃああの砲撃はなんだ?セルビア軍は聖者か?死体に地雷を仕掛けるようなやつらが。」

「別問題だ」

「お前らは無法者だ。略奪に殺戮に強姦」

「なんだと、誰のことだ!」

「お前らだよ」

「そんな光景は見たことがない!」

「俺はある。俺の村も焼き討ちされた」

「知らない」

「俺は見た」

「じゃあ僕の村はどうだ。誰が村人を殺した!」

「多分セルビアだ(笑) 今もお前を撃っただろ」

「それは僕がいるのを知らないからだ」

「ラチがあかないな……
なぜおまらはこの美しい国を破壊した?」

「僕らが?
あきれたな。独立を望んだのはそっちだぞ」

「ふざ……しかしお前らが戦争を仕掛けた!」

「それはあんたらの方だ!」

「俺達が?バカをいうな!」

「あんたらだ」

「(銃を突きつけながら)誰が戦争を仕掛けた?」

「(仕方なく)……僕らだ」

「そうだ。俺を怒らすな、神経に触るやつだ!
ふざけやがって……俺達が仕掛けたなどと」

ここからネタバレ注意。できれば読む前に見て下さい

エグい……。

こんなの私は絶対耐えられない。

ラストシーン見た時、あまりにつらくて涙が止まりませんでした。

こんなのって無いよ、、、あんまりだよ、、、。



最初から最後まで救いがない展開なのだけれど、

見ている途中は少し頬が緩むようなシーンが結構ある。

ボスニアセルビアの兵士が一瞬だけ通じ合うかと思わせるシーンもある。

ボスニア軍とセルビア軍のにらみ合いだけでなく、

途中から国連軍やマスコミたちが登場し、彼らはしがらみのなかで自らにできそうな人道救助をしようとする。

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もしかして……と希望を抱かせる。

こんな戦場でも人は分かり合えるかもとか、人って捨てたものでもないのかな、と思わせる。

しかし、それらの希望は最後にはすべて儚く消え失せる。

そして最後には誰もいなくなる。

途中にそういった希望や心の緩みを描くせいで、最後の絶望感がえげつない。

監督はボスニア人らしいのだけれど、監督からはボスニアを取り巻く世界がこういう風に見えていたのだとしたら、悲しすぎる……。