この夜が明けるまであと百万の祈り

私が元気づけられた出来事や作品についてのメモ。最近TED聴き始めました

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「マスターキートン」好きな人は絶対に「サルト・フィニート」も読んでほしい

私の恩師ユーリー先生はこうおっしゃっていた。
「人間はどんなところでも学ぶことができる。
 知りたいという心さえあれば」と。

私は考古学を学ぶ半ばで君のかあさんと別れ
優柔不断な自分を鍛えなおすために軍隊に入り戦争にもいった。
しかしそこは自分の居場所ではないと思った。

保険調査員になっていろいろな国を歩いたが
どこも自分の居場所ではないような気がした。

でも、今になってやっとわかったんだ。

それらすべてを歩いてきたから今の自分があるのだと……

父さんは、今ここにいます。
ここを掘っても何も出ないかもしれないけど、
今はとにかくここに……

百合子、君の母さんにこう伝えてください。
ジェコバ村は美しいところです。
ドナウ河が近くを流れ、緑の美しい土地です。

君にこの風景を見せたい。

きてください。私はここにいます。

いいか、クレア……
一番狩られやすいウサギでさえ、追いつめられると猟犬を後ろ足で蹴り殺す。
あきらめてはいけない……絶対に!

これだけは言っておく。
自分を虫けらだと思って、そこから這い上がろうとするやつは、虫けらとは言わない!
それは人間だ

この作品は説明不要ですよね。

考古学者でもあり、保険の調査員でもある
主人公の平賀=キートン=太一を通じて
いろんな人と出会い、いろんな事件に遭遇する物語なわけだけれど。


この作品からは
「人はみな途中で道に迷うけれど、
 志を持ち続けていれば最終的にはその志にふさわしい場所にたどりつく」
みたいな信念を感じる


これは決してきれいごとではなく、
逆に言えば志が腐ればそれ相応の場所におちるってところも描いているし、
戦争やテロ、闇社会なんかの理不尽に巻き込まれて殺される人もたくさん出てくる。
信念をもって死地に赴いて帰ってこない人もいる。



そういう世界において、
自分の居場所に悩んでる主人公である太一が、
いろんな人が「あるべき場所にいきつく」のを見守ったり手助けしたりする。

夢は果たしました。これが私のバラ色の人生です。
人生を賭けるに値するのは、夢だけだと思いませんか……

ちなみに、マスターキートンの「マスター」は2巻のこの言葉から

ユニークな発想だ。
君は実にユニークな男だよ。
だが、ユニークすぎる。
プロフェッサーにはなれないな。プロとしては甘すぎる!
せいぜい、達人(マスター)止まりだ。

太一は格闘技術に限らずいろんなところでこの「マスター」ぶりを発揮する。
とても柔軟な発想で、いろんな人が行き詰っている状況を解決したり潜り抜けて生き延びたりする。
太一は読者から見ると超人のようであって何でもできるように見えるけれど、
本人はほかの人みたいに行きつく場所にたどり着く方法が見いだせずに悩んでるんですよね。
そういうところがすごく人間っぽくて魅力になってるんだと思います。


そうやって最後にたどり着いた場所で発される言葉が冒頭に引用したもの。
ありきたりではあるけれど、
ずっとこの作品読んできて最後にここにたどり着くと読者もぐっとくるものがあるよね。



マスターキートン好きにむちゃくちゃおすすめしたい作品 「サルト・フィニート

ところで、私のブログ読んでる人でマスターキートン読んでない人はいないという前提で、
マスターキートンが好きな人には「サルト・フィニート」を強くおすすめしたいです。

長寿マンガなので一定の人気はあると思うのだけれどネットでこの作品について語ってる人が少なくてむちゃくちゃ悲しいです。自分の中では確実にオールタイムベスト10に入るくらい好きな作品。

私はマスターキートンの後継者みたいなものがあるとすれば第一にこの作品だと思ってる。少なくとも作者はマスターキートンのこと大好きだろうって信じてる。

主人公は「服の仕立て」という職業を通じてやはりいろんな人と出会い、優れた技術と柔軟な発想で魔法のように物事を解決していく。しかしそんな彼は己の居場所を見いだせずに……というのが前半戦。読んでもらえれば絶対に「あ、なんかマスターキートンっぽい」って思ってもらえるはず。

ちょっとオタク寄りであり、絵で受け付けないという人がいるかもしれないけれど内容はガチです。逆に言うとオタクの多いはてなーには絶対に楽しめる作品だと思う。

この作品のよいところはさらにマスターキートンが終わりにしたところの「続き」が読めるところだと思ってる。最終的にいろんな人の助けを借りて己の居場所を作り上げた主人公。そこで終わりではなく、そこからも話が続くってところですね。

前半のギラギラした感じがなくなって日常寄りになっていますが、むしろ周りの人たちはどんどん成長していっており、それに刺激を受けて、一度ゴールにたどり着いた主人公がまた次の段階を目指す、というというのが面白いです。 ラウラちゃんかわいいよラウラちゃん。


このほかにも古い作品でいえば「オフィス北極星」「いいひと。」「ビッグウイング」あたりが大好きです。べたですが「コンシェルジュ」も結構好き。やっぱりこういう作品って固定ファンがいるのか長続きしますよね。