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この夜が明けるまであと百万の祈り

私が元気づけられた出来事や作品についてのメモ。最近TED聴き始めました

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魔女に与える鉄槌(コミック)

WIKIPEDIAより

『魔女に与える鉄槌』は1486年にクラーマーによって書かれた。中世における魔女理解のエッセンスともいうべき本であり、1435年から1438年頃に書かれたヨハンネス・ニーダーの『蟻塚』全5巻(の内の第5巻)と並んで中世の魔女関連書の中で最も有名なものである。
本書の執筆目的は魔女の妖術の存在を疑う人々への反駁と妖術の犯人は男より女が多いことを示すこと、および魔女発見の手順とその証明の方法について記すことであった。現代の研究者たちは、本書のほとんどがクラーマーの手によるもので、シュプレンガーは名前を使われただけでほとんど内容に携わっていないという点で一致している。むしろシュプレンガーは、自分の管区でクラーマーが説教することを禁じたり追放するなどしており、クラーマーの活動を容認していなかった節がある
1490年、教会の異端審問部はクラーマーを弾劾したが、同書は魔女狩りのハンドブックとして読まれ続け、1487年から1520年までの間に13版を数えた。1574年から1669年までにさらに16版が印刷された

魔女狩りで拷問されて死の淵にたった人間がスタンド能力を発現するジョジョみたいな設定。

「鉄槌」に記してあるのは、魔女の裁き方なんかじゃない。魔女の造り方だ。聖職者の好きそうな美辞麗句で拷問を正当化し、最大限の苦痛を人間に与えることで濃縮された恥辱と怨嗟が、魔女を現出させる。
それがあんたたちの言う「主の導き」とやらの正体だ。魔女は、生前に受けた拷問の種類により、拷問具を錬成し、使役することができる

ストーリーはあるけれど、どちらかというと実際に「魔女狩りで使われた拷問器具」が延々と陳列されていくのを楽しむ作品だと思う。


人間の「罪深い」想像力の可能性

1巻だけでもこれだけ拷問器具が出てくるよ!


・苦悩の梨
・火炙り
・頭蓋骨粉砕機
アイアン・メイデン
・車輪轢き
・ガロット(首折り拷問器)
・ガルゲン(特殊絞首台)
・ピロウィクス(親指潰し機)
・スペインの蜘蛛(アラネア)
アグリコラ(残忍な農夫)??
・蠍鞭
・引き伸ばし機
・トローチ(首輪)
・チェムノタリオ(闇鴉)
オクターヴ(八裂奏)
・ヴェルデ(緑の家)
・デブロビアンキ(悪魔の白衣)
・ギロチン(断頭台)

よくもまあ、ここまでいろんないろんなものを思いついて開発できるものだと恐ろしくなります。


<名前を見て気になった人はこのあたりをチェックしてみてください。>

http://ura.sakuraweb.com/ura/gomon.htm 拷問資料館
http://virates.com/society/5314821
http://rocketnews24.com/2014/06/08/448600/
https://www.youtube.com/watch?v=l10J54hqw3Y
https://www.youtube.com/watch?v=ONK05oWxMJQ
https://www.youtube.com/watch?v=-wa2WzUdRGs



とにかく、この作品は史実を正しく扱おうみたいな考えは全くない。能力バトルおよび、精神力の争いに特化している。

ただ、異教徒狩りという現象そのものには、この作品独自の考察があり、そこは面白い。

老人たちは恐れているのだ。異教徒狩りを咎めることで自らが異教徒の誹りを受けることをな。連中にしてみれば、無実の囚人を救い出すよりも、魔女にしてから殺すほうが気が楽だというわけだ

信仰とは、神に対する依存である

神に従うもの、神に反目する者 この二者は違うもののようでいて
正邪の判断を神に委ねているのは同じ 斉しく依存にすぎぬ

谷の魔女よ、すなわちお前たちよ

神の御手に揺り動かされている熱心な信者にすぎぬ
信仰が罪だと言うのならば まずは己を処断するがよかろう

しかしとにかくストーリーは粗が多くそれだけではお勧めできない。

とにかく「売り」は拷問器具を使った殺し合いであるので
そういうものに興味がある人は読んでみるとよいのではないでしょうか。




すごい上から目線でいうと、この作者さんは、扱うテーマはすごく面白いのに少し技量が届いてないような気がするのでちょっともったいない。

でもこのあたりの作品って個人的にはとても興味があるため、できる限り読んでいきたいなと思ってます。


「ドロテア」は中盤までの盛り上がりはなかなか良かったと思います。


「緋文字」(こっちは魔女狩りではない)やこの作品は、今の日本人とは感覚がちがうこともあって、非常に恐ろしいです。私も子供のころ読んだときは彼らの行動が全く理解できませんでした。不謹慎かもしれませんが、会話の言い回しが非常に格好いいです。



いまのところこのテーマで非常に面白いなと思うのは「辺獄のシュヴェスタ」ですね。魔女狩りがテーマではないですがその時代の話。