この夜が明けるまであと百万の祈り

私が元気づけられた出来事や作品についてのメモ。最近TED聴き始めました

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大学生は、就活が不合理や理不尽だとみなすのをいったんやめてみてはどうだろうか

みなさん。先生からアドバイスをあげましょう。

君たちはこの先の人生で、強大な社会の流れに邪魔をされて望んだ結果を出せないことが、必ずあります。


その時、社会に対して原因を求めてはいけません。社会を否定してはいけません。


それは率直に言って、時間の無駄です。


そういう時は、「世の中そんなもんだ」と悔しい気持ちをなんとかやり過ごしてください。やり過ごした後で考えるんです。社会の激流が自分を翻弄するなら、その中で自分はどうやって泳いで生きていくべきかを。


やり方は学んだはずです。このE組で、この暗殺教室で。


いつも正面から立ち向かわなくていい。避難してもいい。隠れてもいい。反則でなければ奇襲もしていい。常識外れの武器を使ってもいい。必殺の気概を持って、焦らず腐らず試行錯誤を繰り返せば、いつか必ず素晴らしい結果がついてきます。



君たち全員、それができる。



就活への不満点をいくら大学生が訴えてもほとんど効果がない

問題がないとは言わない。改善すべき点はたくさんある。

手書きの履歴書であったり、何度もSPIのようなしょぼい試験を受けさせられるなど「非効率」な点が多いことは疑いようがない。
圧迫面接や、理不尽な態度をとる面接官が存在することも問題だ。

だが、それは致命的な問題ではない。
様々な問題はありつつも、「ろくに能力がなく社会経験のない学生」が社会に出ていこうとする際に
今の新卒一括採用のシステムより、学生にとって優しい仕組みはそんなにない。


なにより、就活のシステムが良いか悪いかすら問題ではない。

問題なのは「不満はあっても、今のシステムでも大半の人は努力すればそれなりに望むものを得られる」ことだ。
今のシステムでちゃんと成果出せる人がいる以上、システムの不満だけ言っても受け入れられない。
文句を言うなら、むしろ今のシステムでちゃんと成果を出してからだろう。

どう仕組みを変えても「基本」は変わらない。

「企業が求める優秀さを持っている人は良い職場に生き、そうでない人はそこそこの職場に行く」

このルールは変わらない。

変えられるのは

・企業が求める能力とは何か
・能力が優秀であるかどうかをどうやって判断するか
・学生はどうやって学生時代にその能力を伸ばすか
・学生はどうやってその能力をアピールするか

の4点だけだ。

そこが変わらない以上、やるべきこともそう大きくは変わらないはずだ。ここを無視して細かいところで不満をいってもしょうがない。


今の就活市場はそこそこ現状にあった仕組みが整備されているし、企業は学生より真剣に取り組んでいる

今の就活はある程度公営の市場ができている状態だ。超氷河期を除いては、季節ごとに一定量以上のチャンスの供給があり、チップを持っていればそこに挑戦できる。ない人は挑戦できない。 この状態は、別の仕組みになるからと言って変わらない。学生と企業の間は仲介会社が仲介してくれる。この仲介については企業が費用を負担してくれているため学生は無料でこの仕組みを利用できるようになっているというありがたい状態だ。


さらに、営業能力やプレゼンテーション経験がない学生でも、一定の条件を満たせば企業が面接をしてくれて、面接の質問にきちんと答えられればそれだけで雇ってもらえる。それだけ企業側が一生懸命学生のポテンシャルを見極めて採用しようとしてくれているからだ。企業は少しでも優秀な学生を雇いたいから、そのために多額の費用を負担して、時間もかけて採用活動をしている。

さらにいえば、新卒はポテンシャル採用だ。今現時点で直接仕事ができる能力がなくても、適性ややる気といった部分を認められれば、自分の現在価値よりも高い金額で自分を買ってもらうことができる。


結構学生にとっていいことが多いのだ。



私設市場ではこうはいかない。私設企業では、決まった枠が用意されていないのだから、まず枠を用意してもらえるようにしなくてはいけない。自分で自分をアピールしたり、マッチングも全部自分でやらなければならない。その際の様々な手間や費用も全部自分で負担しなくてはならない。そこまでやっても自分を高く買ってもらえるわけではない。 そして、そもそも秀でた能力や実績がない人間にはチャンスが与えられない。


どちらかというと、総合的に見れば現状は学生側にとってありがたい形のバランスであると思う。対等の関係と考えれば学生側が負担すべき多くを企業や仲介会社が負担してくれている。 もちろんその結果様々な非効率はあるが、それを我慢するだけで今の仕組みを使えるのはむしろありがたい。


就活でうまくいかないのは、本当に仕組みが悪いせいだろうか。まずは自分の問題として受け止めるべきではないか

会社のニーズと自分の能力がマッチしていないからではないか。
もっといえば、自分の能力が足りないからではないか。
自分の能力が要求されているレベルに足りないからではないか。
自己評価と、相手から見える自分の姿が一致してないからではないか。

このように、まずは自分側の問題として考えてみたほうが良いと思う。


いきなり「仕組み」のせいにしてしまうと、自分を持ち上げる方向に意識が向かなくなってしまう

あげく、就活そのものをやめよう、だって理不尽だしやっても意味がない、って思ってしまう。

そんなことをしても、大多数の人はそれに向き合ってクリアしているのだから、根性なしか、あるいはなんらかの問題を抱えているのかと心配されるだけだ。

よくよく考えてみたらいいのだが、現在の就活の問題点を煽っているのは

・既存の仕組みに頼らなくてよい人たち(私設市場でも生き残れる人たち)
・既存の仕組みをぶっ壊したい人たち (新規参入をもくろんでいる)
・問題点を煽り、就活から逃げたい学生を煽ることでPV集めや商売になる人たち
・既存の仕組みではどうあがいても得たいものが得られない人たち

の4つの勢力ではないだろうか。

こういう人たちの声は自分たちに心地よく聞こえるから、それを正しいと思ってしまうかもしれない。
実際、最近のネットの反応を見ると、「自分が共感できる」とか「わかりやすい」ことを正しいと思う人が増えてきてるような気がします。
でもほんとにそうか?って考えないと「自分とは違う人たち」に流されてしまうだけになっちゃいませんかね。


就活を変える力があるのは、なんもわかってないで不満を言うだけの学生の声なんかではなく金を払っている企業側

学生全体にとって不合理ならともかく、そうではない以上今の仕組みは変わりません。

大多数の人は、今の仕組みに不満はあってもそこそこ満足できる状態。ならば、この状態で学生が一致団結して今の仕組みが変えられる、なんて結果にはならない。

ネットで不満をかけば、同じようなことを考えている学生たちや、あおりたい人からの賛成は得られるだろう。

そこそこ大きいバズを得て、自分の言ってることは社会の総意だと思うかもしれないだろう。

でも、実際はそんなものに何の力もない。ネットでたとえ1万バズ獲得しようがたいした意味はない。少数派があつまってうっぷん晴らしするだけの効果しかない。保育園落ちた、日本死ねの問題とは根本的に違う。

問題があるとしたら、就活に落ちたら人生の落後者であるかのように思い込まされるような古い価値観の方だ。就活そのものが問題なわけではない。ならば文句を言うより目の前の問題を何とかすることを考えるしかないだろう。

自分ができる限り今の仕組みでできることはがんばって、それでもだめだと思ったときにはじめて勇気を出して別の道に挑戦してみよう

いかに巧みに正面戦闘を避けることができても

人生の中では必ず数度、全力を尽くして戦わなければならないときがある。

先生の場合、それは今です。

自分なりにできる努力はできるだけやってみる。そのうえでだめだとわかったら後悔せずにいられる。あるいはほかにやりたいことがあるなら、その道に全力で取り込めるだろう。それはそれで後悔とは無縁だと思う。逆に、最初から「どうせ就活なんて不合理だし」と斜めに構えてきちんと努力せず投げ出してしまったら後でありえた選択を思って後悔することになると思う。あとでちゃんとやっとけばよかったとおもうことほどつらいことはない。



……あ、なんだかんだいろいろ書いたけど、結局言いたかったことはこういうことかな。

「何を選んでもいいから後悔しないようにしよう。そのために自分の選択はほかの人に流されずに自分の意志でやろう。そして、一度選択したらちゃんと責任を持とう。」

私は大学生活や就活をいい加減にやってしまった。それでやっぱり後悔することになったと思う。自分の人生でとっても大事なターニングポイントなのに、「どうせ自分はたいしたところに就職なんかできない」とか、ろくに知らないのに「就活自体理不尽だから適当にやればいい」って気持ちがどこかにあったと思う。

でも、それならそれで、できる範囲で頑張るべきだったなぁと思う。ほかの人みたいに就活のお手本を書くことはできないから、後悔めいたことしか書けないのが情けないけど、私はこんな風に思ってます。



余談 暗殺教室について

私は6巻くらいからずっとこの作品嫌いだったし、
今でも好きになれない。

あまりにも都合がよすぎるから。
夢やメルヘンな設定で、現実の問題を語るから。

自分が教育にかかわる身である以上
「ふざけんな、こんな無限に近いリソースがあったら誰も苦労せんわ!」
とどうしても素直になれないところはある。
「ずるい」って思ってしまう気持ちがある。

アニメなのにね。ほかのアニメにそんなツッコミしないのにね。
自分でも勝手なことを言ってるなって思う。


それでもこの作品は本当にグッとくるシーンがいくつもあった。
マンガだからこそ、ご都合主義だからこそ、
作者が本当に大事だと思ってることを
ごまかさずにまっすぐストレートに語ろうとしてると思う。

正直こういうことができるマンガ家ってのがすごいうらやましいと思った。

そうやって複雑な気持ちを抱えながら読んでたけど、
結局最後まで読んで、いい作品だったなぁと思ってしまう自分。

弱いなぁ(笑)