頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「ヒメアノール」他  犯罪者は意外と自分のことを被害者だと思っているかもしれない

古谷実作品「ヒミズ」「シガテラ」「ヒメアノール」「わにとかげぎす」「サルチネス」
落合尚之作品「ダンデライオン」「黒い羊は迷わない」
あとおまけで「中卒労働者から始める高校生活」の6巻を読みました。


V6森田剛主演『ヒメアノ~ル』予告編

現在上映中の映画「ヒメアノール」のPVを見たところ、1分22秒から1分26秒の部分に明らかに原作になかったはずの描写がありました。

映画と原作の違い

原作は森田と岡田が直接対峙する場面は結局一度も訪れなかったし、また、森田は逮捕されて終わります。

でも、映画ではこのおわりかた難しいでしょう。エンタメに寄せて「わかりやすい形で」森田を描いてしまうのかな。

ただ、森田を「すっきりしない」「わけわからん存在」のまま終わらせるのが原作の本意だったと思うので、どういう扱いにするのかは楽しみ。 

俺はそのバカみたいな簡単さとクソどもの残酷さに超むかついてんだな。病気になる原因も何にもわかってない連中に、それっぽい病名つけられて。「じゃあしょーがないあいつはだめだ」って強引に安心されちゃうんだぜ?どう思う?何かずるくねえか?

意外と森田が自己完結させることができるかもしれないね。しかしそれにしても森田こそがこの作品の主役であるとはいえ、他のキャスト魅力感じなさすぎて映画見る気しねえ……。映画自体は面白そうなのでOVAになったら見よう。


映画「ヒメアノ~ル」 吉田恵輔監督・森田剛・濱田岳インタビュー 「近年まれに見るくらい生々しいのを 作ってやったぞという気持ちがあります」 - インタビュー&レポート | ぴあ中部版WEB

原作では、“森田”が抱える痛みが大きなテーマになっているんですが、それは大量のモノローグとものすごく丁寧な彼の心理描写がなされているからこそ描けることで。さすがに2時間弱の映画でそこにたどり着くのは難しいなと。かといって中途半端に描くと、中2病っぽいというか、寒い感じになってしまいそうだと思ったんです。なので、この漫画のテーマである部分をあえて外すことで、お客さんに委ねるというか。その分映画としてのエンターテインメント性を加えました

なるほど「ヒミズ」の時と同じで、原作を期待しないほうが楽しめそうですね。




他のマンガの感想。

古谷実作品

正直よくわからないです。ヒミズ以外でも「人間の、自分でコントロールできない部分」という話が繰り返し出てくる。

この世で一番怖いものは何だ?目が見えなくなることか?手や足をもぎ取られることか?いろいろある……自分で自分をコントロールする自信をなくすってのも、結構怖いことだな……つぎのきっかけをもらったら自分がどう反応するかわからない。自分で自分をを信用できない。それは要するに「もうどーでもいいや」ってことと一緒だろ? (ヒミズ3巻)

人間の中に内在する恐怖みたいなのを引っ張り出してくる。ただ、どれも終わり方が「あっさりあっけなく」なので自分の中でうまく消化しきれてない感じする。結構作品中でいろいろ登場人物が会話を交わしてるんですが、そういうコミュニケーションが物語を作らない。それよりも得体のしれない力が物語動かしていて、それに引っ張られて先を読み進めていくと物語が唐突に断絶される。……なんなのだこの理不尽さは。癖になるような二度と読みたくないようなアンビバレントな感情を抱かされます。古い作品だけど、他の人の感想が読んでみたいなぁ。





闘ってる。昨日の夜からずっと闘っている。気力が下がり、弱みを見せたとたん、すかさず襲い掛かってきた。もちろんそんなことは慣れっこで、今までだって何度となく乗り越えてきた。良くも悪くも冷静に、問題を正面から直視し、理解し、自分なりの答えを出してきた。
でも今度のは違う。今までのなんて比じゃない化け物だ。正面になんか立ってみろ。一瞬で踏みつぶされるぞ。目を開けるな、逃げろ!おっかねえ・・・・これって絶望ってやつじゃないの?今○○を見たり、外に出たりしたら、死んでしまうかもしれない。動くな、うまくやり過ごせ……

お前は今「病気」だ。お前には腐るほど道があるのに、勝手に自分を追い込んでる。
周りが見えなくなって、一番やばそうな道を自ら選んでる。しかも夜が明けるのを気楽に待ってりゃいいのに。暗闇の中をはいずりまわってパニックを起こして死にかけてる。生きてりゃ10年後に、あの時の俺はやばかったなーって笑える話だぜ?まあ、生きてればの話だけどよw

最後にもう一度だけ言うぞ。死にたきゃ勝手に死ね!でもお前は今確実に病気だ。以上!病人はまず病院に行くもんだ……




俺ってかわいそうだと思わない?だってさ、勝手にこうなっちゃったんだぜ?運がないとしか言いようがないだろ?

みんな得体のしれない恐怖や正体不明の不安と死ぬまでずっと闘っていくんだろう?あらゆる手段を使って少しでもそれらを正当化し、正体を暴き、安心を得る。例えば通り魔が出た。人を殺した?どう思う?殺した理由がほしいだろう?それはなんでもいいはずだ。わかったつもりになれさえすればいいんだ。「わからないもの」ほど怖いものはないんだ。 おれは7年前に人を殺した。こないだも、全く殺す気なんてなかった奴を殺した。つまり、俺自身が、世の中のわからないものの一つだ。世の中はいわゆるふつーの奴のためにできてる。じゃあ、俺はどうしたらいいんだよ?たまたまそんなのになっちゃった奴は?まいったな、選択肢が超少ねえ。


落合尚之作品

「罪と罰」を現代に翻案したマンガ化で有名になりましたが、その前からこの作者さんは無茶すごい人だと思う。

orangestarさんのマンガが好きな人ならたぶん楽しめると思う。そのうえでorangestarさんと違ってテーマを描きっぱなしにしないでちゃんと結末まで提示する。それが気に入る結末になるかどうかは読者次第かな。 「黒い羊は迷わない」の2巻は学生の頃に読んだら★5つつけてもよいくらい感情移入してたと思う。非常に青臭い話であり、結末も救われないが、それでもなんかさわやかな気持ちになれる。マンガならでは。




この漫画は5巻までkindle unlimitedなら無料です。3巻までよめばいいんじゃないかなと。そのあとはgdgdです。