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「古見さんはコミュ障です」1巻

誰もが認める高嶺の花の彼女の秘密を、サエナイ普通の少年である主人公だけが知ってしまい、
そこから彼女の友達作りを手伝っていくようになる、というようなお話し。


設定的には「ウィッチ・クラフト・ワークス」。もっと古い作品だと「エンジェル伝説」を思い出しますが、話の展開としては「AURA」→「俺の妹がこんなにかわいいはずがない」「僕は友達が少ない」→「実は私は」「er漫画先生」といった流れの中に位置づけられる作品かな、と。これをよりシリアスにすれば「僕だけがいない街」や「友達100人できるかな」になるでしょうか。

よーするに、上でも書いたけど「友達つくり隊」×「ラブコメ」ですね。





ヒロインの古見さんは「主人公以外どうでもいい強い女性」ではなくて美人だけどガチのコミュ障。

どのくらいコミュ障かというと「クラスで一番友達が多く、だれとでも友達になれるコミュ力強者」ですら
「ごめん、ちょっと無理」と言ってしまうレベル。

基本的な挨拶すらできない。言おうとするとフリーズしてしまったり挙動不審になる。自分からは何も言えない。
しかも臆病だけなだけではなく、美人すぎることもあってちょっとした振る舞いが相手を威圧してしまう斥力も強い。

このせいで、いくも進むもできないまま、という感じになってしまっている。




なぜ主人公だけが彼女と会話することができたのか?

ところが、そんな彼女に対して、主人公だけは普通に接することができている。なぜか?

①偶然1対1&話す必要がある状況というシチュエーションになったこと

②「実は話すのが苦手なんじゃないの?」「話すことが嫌いではないのかな?」という視点を持てたこと。

③「言葉で話すのが苦手なら、筆談ならどう?」って提案をしたこと。

あたりにあるのかな、と思う。

もちろん①のシチュエーションなんかはマンガだから、という部分なんだけれど、

それでも、自分のことだけで精いっぱいな人たちに対して、相手に合わせて提案ができるってすごいよなぁ、と。

作品中では「主人公のコミュ力は普通です」と何度も紹介されるし、

確かに大人になったらこういうことはできるようになりたいよね、というものだけれど

むしろこの主人公は本当に察する力が高いので、見習いたいところです。




ゆるーい空気の作品なので、読んでいてなんだかとてもほんわかします。

まぁ、それはともかく、基本的には「古見さんかわいい」と「コミュニケーションのすれ違い」を楽しむ作品でしょう。
まぁ実際は、すごい美人の女の子がそっと見守られて放置されるということはまずありえないわけで、めっちゃちやほやされるか、逆に「ミスミソウ」みたいにめちゃくちゃいじめられるか、ってな展開になったりするものなんでしょうが、この作品はそういうリアリティを求めずに、ただただ古見さんの成長を見つめる感じでほほえましいです。 「君に届け」と通じるものがあるかも。


びくっとしたときに猫耳生える描写とか大好きです。かわいい。 


途中からは古見さんだけではなくほかのキャラとか出てくるのですが、個人的にはあまりキャラ増やさず、古見さん中心に話が続いていくと個人的にはうれしいです。





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私はこのあたりのテーマの作品好きなので、ぜひ「古見さんはコミュ障です」も盛り上がってほしい!