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「ゆっくり霊夢はFランク大の就職課に就職したようです」第11話

昨日にひきつづいて「ゆっくり霊夢が就職課に就職したようです」見てます。

私の知らないFラン大の就活の世界を、「カイジ」シリーズのパロディたっぷりに戯画化して描いている作品。悪趣味かもしれませんが正直言ってとても面白いです。もちろん、「面白い」=「正しい」ではないのでそこ重要ね。

「Fラン大はそもそも努力や行動ができない人間が多く、そういう人間にまともに期待してはいけない(=努力を求めない代わりに現実的な支援を行おう)」という認識を持っている先輩と「Fラン大生でもきちんと語りかければやる気になってくれる。信じて応援しよう(=信じる代わりに相応の努力は求めよう)」という認識を持っている新人さんの掛け合いになっており、一方的にどちらが正しいという話はしていないので、それは見ながら視聴者が考えれば良い。*1

他にも、利根川みたいなことを言い出す就職課長や、学生を就職浪人に導こうとするカイジの班長みたいな人も出てきて楽しい。というか、本当にFランの学生たちは「ギャンブルをやってないときのカイジ」みたいに見えるので、思わず笑ってしまう。

こういう感じで結構難しい話を面白おかしくストーリー仕立てで紹介できる人ってホント羨ましいなぁ。

就職に苦労しそうなタイプの学生の分類

今日見ていた11話では就活課に訪れる学生たちを、「学生をあまり信じてない先輩」が分類したマル秘ノートが登場する。

詳細は動画をみてもらうとして、ちょっと紹介。


①ゾンビタイプ(亜種にガルーラタイプ)
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②屁理屈タイプ
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③田舎のヤンキータイプ
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④自分探しタイプ
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⑤悟りタイプ
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⑥クズタイプ
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⑦問題外タイプ
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などが取り上げられています。


①~④あたりまでは学生をバカにして楽しんでるような感じもするけれど、リアルだなあと言うか、俯瞰的に見てるなあと思うのが、⑤や⑦の部分。


「Fラン大の生徒が就職に苦労するのは努力不足」だというのがこのシリーズの基本的な立場だが、一方でちゃんと⑤や⑦のタイプの存在も理解して、それに合わせた対応を考えているのが良い。これは本当にいろんな学生を見続けて無いとなかなかわからないことだと思う。

また、この動画はFラン大から一流企業に合格した人なんかも登場させたりしている。単に「Fラン大の学生」を概念的、抽象的に捉えているのではない。集団の一面だけを強調して描こうというのでもない。本当に幅広く物事を見ているなと思うし、それでいて一つ一つの描写が丁寧なので本当に感心させられる。


「虫の目」「鳥の目」両方で物事を捉えてる人の話は面白い

物事を捉えるには「虫の目(ミクロ)」「鳥の目(マクロ)」「鳥の目(トレンド)」の視点を持てという話は聞いたことがあるだろうか。

この動画の人にはそれを感じる。ちゃんと「虫の目」で個として彼らを見てきてその積み重ねでもって「集団」を認識している。また一方で「鳥の目」で持って全体を見ているから特定の要素だけに偏るということもない。「魚の目(流れの認識)」はあまり感じないが少なくともそういうミクロマクロの部分をよくよく理解して、その上でFラン大というものを戯画化して描いている。

だから面白いのだろう。

ブログのお陰で誰でも簡単に自分の考えを主張できるようになった。でも、私は何でもかんでも主張するのが良いとはあんまり思ってない。主張云々以前に物事の認識がしっかりしてることが大事だ。認識がショボい人の意見なんて読んでても面白くない。最低でも二方面から物事を見るという姿勢を持ってるかどうかってのはとても大事だと思う。


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私も就活そんなにすんなりいったたわけじゃないし、この動画シリーズ中でで指摘されてるようなダメなルートも経験してますね。私は今だからこそ「うん、そうだね」って頷けるような話だけれど、これ学生さんが見たらどう思うんだろうね。他の人の感想も気になるところです。

*1:とはいっても、経験や知識豊富な先輩と、まだそういったものが乏しくて心意気だけが便りの新人では、どうしても先輩の方が正しく聞こえるという問題はあるのですが