この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです。 ※記事を読まずにはてなスターを押して回る行為はお断りしております。

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「不寛容社会」という言葉がしっくりこない

www.j-cast.com/2017/01/05287436.html

についての感想として、不寛容社会って言葉について書こうと思ったんだけれど、どちらかと言うとネットに閉じた話になってしまったのと自分の知識が足りないことに気づいたのでボツ。途中から露骨にやる気なくなってます。

カーニヴァル化する社会→ポストモラトリアム時代→post-truthの時代=煽り屋の時代

2017年を迎えるにあたり、すでにネットは「post-truth」の時代に突入してるという話は先の記事で紹介しました。

あってるか間違ってるかはともかく私はこれすごく面白いなと思う。

post-truth、つまり真実かどうかが大事ではなく、そこにニーズがあれば、面白ければ、親しい人が言っていることであれば、googleを騙せるのであれば……つまり「PVさえ集められるのであれば」それが正義とされ拡散されるような世界。

ファクトが役に立たなくなれば全ての人間が等しく阿呆となり、「同じ阿呆なら踊らにゃ損」とばかりに、あることないことを騒ぎ立てあおりたてる人たちが人気になり、オピニオンリーダーを名乗り、ネットを汚染し、いや汚染された状態が当たり前となった時、ネットは「ドン・キホーテ」になるのか、それとも「〇〇〇(お好きな言葉を入れてください)という概念のない退屈な世界」になるのか。

ともあれ、現状「煽り屋」が非常に力をつけてきており、それに対して思考能力のない「ですます」人間がくっついていく姿があちこちに散見されています。哲学的ゾンビを想定するまでもなく、生きている人間であるにも関わらず自らゾンビ・BOT化していっている者たちが後を絶たず、「日本死ね」などというまでもなく少なくとも一部ネットは人間的なものが死に絶えた領域となっています。


ネット炎上も「不特定多数による炎上」というよりは「特定少数が着火する放火」が増えてきたような気がする

①燃えにくいゆえに、それなりに炎上にも意味があった時代

カーニヴァル化する社会」という新書が世に出たのは2005年である。

祭りといっても、季節とともに訪れる、伝統的な祝祭のことではない。21世紀に入って以降の我が国で、そしておそらく欧米では20世紀の終わり頃から顕在化し始めた、日常生活の中に突如として訪れる、歴史も本質的な理由も欠いた、ある種、度を過ぎた祝祭

ここからものすごく大雑把に書きますけれど、「祝祭」自体はずっと前からあった。でも、その祭りの性質が変わってきたようには思いますね。今の人には今の祭りが当たり前なんでしょうけれど、最近の祭りはほんとくっそつまらないし気持ち悪いものが多いなあと思います。


カーニヴァル化する社会が書かれたころはまだまだ2ちゃんやらmixiくらいしかない時代だったのかな? このころの炎上は、良くも悪くもこのあたりのユーザー、つまり不特定多数の人間の中から出てきた情報が発火点になることが多く、当然2ちゃんねるだけでは火力が足りないから、「ちゃんと火種が存在して」「みんなが知ってる有名だったり大きな存在」が必要だったんじゃないかなと思う。

いい加減な情報程度でそんなに燃えたりはしなかったはず。少なくとも今みたいなしょぼいネタで祭りが頻発したりはしてなかったと思う。実際のところはどうだったかはよくわかりませんけれど。


はてなブックマークの耐えられない軽さ

それからしばらくの間は「はてなブックマーク」が着火点として結構な存在感を発揮していた時代があったけれど、現在は衰退したように思います。はてなはどうでもいいですね。はてなでほってんとりなったからといってもう全体がゴミみたいなもんですから誰も見向きもしない。今のはてなブックマークはせいぜいgoogle様を騙して金を稼ぐプラットフォームでしかない。



③もはや「炎上」は当たり前になり、そこに価値はなく、ただの虫の集まりになった

けれど、ある時点からはなんか違うなと思うようになってきてる。今回の記事も特徴的。

www.j-cast.com/2017/01/05287436.html

この記事の特徴は、発端のツイートや煽り主がかなり明確であること。それでいて、煽りの内容が感情的なものであり、まともな根拠や事実認識がない。つまり中身が空っぽであることだ。

以前は祭りといってもそれなりに中身がなければ火はすぐ消えてしまったものだけれど、この場合、煽りやすいネタに煽り主として有名な「O」氏が絡んだことで、中身がないまま燃え続けた。こういうの本当に気持ち悪い。
イメージとしては、勝手に自分たちの感情をネタにして盛り上がってる。イナゴが集まり、そこに火柱が立ち、その火柱めがけてさらに虫が飛び込んでくるようなグロテスクな光景なんですね
ヒトリガ - Wikipedia


以前の「身元特定」とか「個人情報さらし」が良かったかというとそういうわけではないし、こいつらも間違いをやらかしているのだけれど、燃えるべき実態がないのに、話題になってるからといって真偽を確認することなく騒ぎ立てる。大震災の時からなんかのタガが外れちゃったのかなと思います。

スマイリーキクチ中傷被害事件 - Wikipedia

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今の炎上の特徴は「お手軽すぎる」ことと情報量が少なすぎること

いつからかはよくわからないんだけど、こんな感じで堂々と名前を出して根拠もなく適当な言いがかりをつける人が増えてきた気がする。

で、もうとにかく大雑把なんでどんどん適当なことを言うと今の炎上はほんとに「チープ&インスタント」ですよね。ホントに有名人でもなんでもない人が、確固とした情報でなくても、言いがかりみたいな理屈でも、簡単に放火できるようになった。しかもただの炎上を「バズる」とか「バイラル」とか「拡散される」っていういいかたでポジティブなイメージに置き換えたもんだから最悪ですね。

あることないこと交えながら、みんなで片手に松明を持って何か燃やすものはないか(本人のイメージでは何かバズるネタがないか)とうろつきまわる時代になりましたとさ。

そしてそれに信者ができたりすれば、サークルを作ってその中で閉じた社会を作って密度を高めていくのでますます煽り屋は質が悪くなっていってる感じ。




オピニオンリーダー」が「煽り屋」ばかりになってきてしんどい

2017年にはぶっ壊したい、こどもの貧困を生みだす日本の5つの仕組みとは(駒崎弘樹) - 個人 - Yahoo!ニュース
初詣「ベビーカー自粛」要請で大騒ぎ 「差別」批判へ寺側の意外な言い分 : J-CASTニュース

なぜ「煽り屋ばかりになるのか」というメカニズムについても書こうと思ったけど省略。

もうなんかね。最近はてなブックマークとか見てても、バズってる記事は煽り屋ばっかりになってる。煽り屋はまぁいいんだよ。中身ないから特定の信者はついてもそこから先には広がらないから。でも、こういうのばっかりが目立ってると、ネット見るのがしんどくなるのね。しんどくなってくると、、安易に「権威」を求めたくなってしまう。この状態が怖い。

まぁ、今の煽り屋も、その信者さんたちも、要するに現状のネットで、「正しいもの」「信じられるもの」がわからなくてしんどいから、普段だったら信じないような煽り屋についていってしまうんでしょう。そして、私もいつそうなってもおかしくない。



(ここから「不寛容社会」の言葉について考えていくつもりだったけど、ネットとリアルの区別が十分ついてないのであまり面白いことが言えない)