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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「幼女戦記」  様々な魅力があるけれど「いいひと。」を思い起こさせるようなコメディ部分が一番好き

アニメ4話まで見ましたが、かなりバッサリとエピソードをカットしてきていますね。当然意図的なものでしょう。アニメは割り切って見せるものを絞ってきたな、という印象です。

アニメの「幼女戦記」は、主人公であるターニャにカメラを寄せることで、戦争の世界観や爽快な空中バトルを思いっきり見せる内容になっていると思います。アニメは絵を見せてなんぼですからその判断はとても正しいと思う。「私が原作で好きな部分」は大幅にカットされていて、悲しいといえば悲しいのですが、絞った分戦闘シーンや、主人公TUEEEEEE!が楽しめる爽快な内容になっています。

幼女バンザイ戦記 by MEGA-ほむ(2周目) アニメ/動画 - ニコニコ動画

原作、アニメそれぞれに良い点があり、一粒で二度美味しいという感じで、私は両方とも好きです。

私が人生で好きなマンガベスト3に入る「いいひと。」を表裏ひっくり返したようなお話。

この作品、いろんな魅力があると思います。 戦争のマクロ的な描写がしっかりしているという部分も高く評価されていると聞きます。

そんな中で、私は原作の「会話のすれ違い」「誤解」が積み重なっていってどんどん主人公が出世したり、尊敬されたりするという、コメディ的な要素がものすごい好きです。 

コミュニケーションって、「きちんとしたキャッチボールになるべき」って思われがちじゃないですか。でもこの作品はひたすらその逆を行くんですよね。


とにかく主人公の思惑と周りの反応がひたすらにすれ違う。主人公は戦場が嫌いで、戦場から遠ざかるために一生懸命考えて行動してるのに、周りはそれを真逆に受け止めて主人公は戦場で戦うことを望んでいると信じて最前線に送り出す。主人公は神が嫌いなのに、周りは彼を神の敬虔な信者だと見なす。主人公は兵士のことを利用することしか考えてないのに、兵士たちは主人公を優しい上官だと勘違いしたりする。

戦争狂どもめ、よそで勝手に殺し合え!災いあれ!!私を戦争へと巻き込むすべてのものに災いあれ!!

戦争が悲惨なのは良いことだ。戦争なんてものを好きになる人間が増えずに済む。

本来ならば、軍人ほど平和を希求し、無駄飯ぐらいであることをのぞむ職業もない。それなのに、こんな真似をすればするほど出世できるとは、軍は何かが間違っている。


ここらへんの「誤解」によって人が動くって展開、私が何よりも好きなマンガ「いいひと。」に通じるなと思います。というか、逆ですね。



「いいひと。」の場合、主人公のゆーじくんはものすごい有能ってわけじゃないんです。優秀なのは、周りの方。でも、その有能な人たちは狭い会社の中でいがみ合ったり、牽制し合ったりして本来の力を発揮できずにいる。主人公はそういう中にフラッとやってきて「あなたは何がしたいんですか?」「やりたいならやりましょう」って無邪気に人の話を聞く。彼にできるのはそれだけ。でも、これによって、優秀な人達が力を合わせてプロジェクトを立ち上げて、今までできなかったことを実現していくという……



うーん。ここまで書いてみたけど、全く読者の人に伝わる気がしない。というか、自分も整理できない。とにかく「誤解」が回り回って噛み合うって一連の流れが面白いよって話なのですが、こういう「雰囲気」をどう伝えたらいいのかわからない。




とにかく、この作品、アニメと原作はそれぞれ違うところに焦点が当たっているのでどちらも違った面白さがあるし、その上で私は原作がすごく好きですよってことです。以上