この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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うみねこのなく頃にEpisode2 事件振り返り

「うみねこのなく頃に」の振り返り 真犯人視点での時系列整理 - この夜が明けるまであと百万の祈り
うみねこのなく頃にEpisode1 事件振り返り - この夜が明けるまであと百万の祈りの続きです。


Episode1と合わせて「全体振り返り」におけるルールXを理解するためのきっかけが多い。特にこのEpisodeでは、ベアトリーチェがしつこく「18人の中に犯人がいることを疑え」と戦人に迫る。実際、18人の中、特に使用人の中に犯人がいて、その人間が嘘をついていると想定すれば簡単に密室でなくなるものが多い。ヤスの多重人格を想定する必要すらない。

ただ、ホワイダニットで考えると嘉音とジェシカが良い関係だったり紗音と譲治が愛し合っている様子をしつこく描いた上で、ヤス(紗音人格)がジェシカを殺すだとか、ヤス(紗音人格)が譲治を殺すという展開はこの時点で理解するのがほとんど不可能なので、まともに考える人ほど難易度極悪。答えを見たうえでの感想だけどEpisode1より難しいと思った。

主犯 ヤス
共犯 楼座、源次、郷田、熊沢、南條


◆第一の晩
ヤス、楼座、嘉音、郷田、源次が留弗夫、霧江、蔵臼、夏妃、絵羽、秀吉を殺害。

赤字では「生死は捨て置く。6人は確かに扉から入った」とあるため殺害現場は別の場所かもしれないが、「礼拝堂での6人の殺害時、犯人は礼拝堂内にいたわ!」という赤字もあるので、眠っていた被害者を礼拝堂内で殺害した、かもしれない。ほかに殺害の痕跡がないのでこっちかな。

密室のトリックは「共犯による口裏合わせ」。カギが閉まっていたと密室を主張する楼座、紗音、嘉音、郷田、源次全員が共犯。

実際は楼座がゲストハウスにカギを受け取りに来たのを見た戦人が、勝手にこの時点ではカギが閉まっていたと思っているだけで、最初からカギは閉まっていなかった。

ポイントはいつから礼拝堂のカギが開いていたか。カギの所在だけ考えれば、確かにカギは事件発生後にゲストハウスの中にあり「礼拝堂の鍵は一本しか存在しない」「礼拝堂の施錠は礼拝堂の鍵以外では開錠不可能」「真里亞の鍵は、真里亞受領後から翌日の楼座開封の瞬間まで、誰の手にも渡っていない!!」という赤字の通り。

つまり、単純に楼座たちの証言を疑い「殺害後、礼拝堂のカギは閉まっていなかった」といえばそれで突破可能。Episode2に関してはとにかく「密室を主張する人間たちを犯人だと疑え」だけでほとんど解決する。

◆第二の晩
ヤス(紗音人格)がジェシカを殺害。ついでに嘉音の人格は死んだことにして嘉音の分のマスターキーを室内に置く。後は別のマスターキーで施錠するだけ。

ヤスは肉体的には一人なので、マスターキーが「嘉音」の分と「紗音」の分の2本あるというのはあり得ない。ここで利用したのはおそらく源次のマスターキーかなと思う。「嘉音の死体が消失」は、ヤスが移動したので当たり前。「嘉音」の死亡はジェシカ以外にとっては意味を持たないのでEpisode1と違って特に問題はないはず。

ここでのポイントも、やはりアリバイ証明において、使用人を疑うこと。ヤスの多重人格を知らなくてもヤスと源次のアリバイを疑えば、マスターキーをもっている使用人たちは簡単に犯行が可能。


◆???の晩
「嘉音が登場して熊沢と南條が殺された」という描写は、単なる狂言。エピローグで熊沢と南條が殺されたのは第七・第八の晩と書かれているためこの時点では生存している。この場にいるのは源次・南條・熊沢・郷田・ヤス(紗音)と全員共犯であり、口裏を合わせている。これにより南條・熊沢の居場所がわからなくなる。


Episode2の難易度は極悪だが、逆にめちゃくちゃ露骨にヒントを提示もする。ここは露骨に怪しい。幻想世界での誘導というか、戦人が必死にさえなければ、普通に疑うところだろう。それどころかベアトリーチェが直々に戦人に対してこいつら疑えよ、と煽る。にもかかわらず、戦人は19人目説にこだわり、楼座が使用人を隔離した後も事件が継続するため、なんとなくうやむやになってしまう。

この狂言の目的はマスターキーをすべて楼座のもとに集めることか。

楼座はこの後使用人たちからカギを奪ったうえで追い出すが、自分が共犯の一人で他の犯人知ってるんだから当たり前ですよね。Episode1の夏妃と構図は似ているけど犯人ではない夏妃とくらべて楼座の行動は自分の保身にすぎない。マンガ版では夏妃と違って歪んだ表情で描かれている。

それにしても、Episode1の絵羽と秀吉はすぐ殺されてしまったからわからないが最後まで生き残った楼座はこの時点ではどうするつもりだったのか。他の兄姉を殺して生き残れば財産を得られる、という考えだったのだろうか。




◆第四・五・六の晩
ともあれ、残ったメンバーは楼座、戦人、真里亞の三人組と源次、譲治、郷田、紗音の四人組にわかれる(また、この時点では南條と熊沢は生存)

夏妃の部屋では、内側からカギを閉めた後、ヤス(紗音人格)が郷田と譲治を殺し、自殺した。ヤスが自殺した方法はマンガ版Episode7に描写されている。ヤスが自殺した後杭をさす人間はいないので、紗音には杭は刺さっていない。

ヤスが朱志香を殺した際は、紗音人格であったからOKとしても、譲治を殺した時のヤスの人格は紗音なのかベアトリーチェなのかは不明。公式でもどちらの解釈でもOKとなっている。描写においては譲治が先に死亡しているので、紗音人格のヤスが譲治を殺したと考えるべきかもしれないけれど、ベアトと紗音の殺し合いの描写を有効にしたいので、私はベアトが譲治を殺したと考えたい。

そもそも、Episode7の際に「使用人が犯人であることを禁ずッ!!……ヴァンダイン二十則、第11則。」とあるのでベアトのほうが良いのかな。でも公式ではヤス(紗音人格)が譲治を殺した場合の説明もされているんだよなぁ……

ここが詰みポイント。Episode8を見てから考えても難しい。
ここはメンバーが戦人と分断されているため魔法使いたい放題であり、描写を見ながら考えてたらまずわからない。事実としてはカギがない以上、内側から閉められていれば内側にある人間が殺人者でなければならない。
Episode1で犯人として考えていなかった場合、Episode2単体で紗音を譲治殺害の犯人とみるのは相当厳しい。第七・第八の晩が先に起きているように見せてくれており、その後の殺人は起きていないように演出してくれているため「犯人はこの部屋で死んでいる」という推測が可能なのは、作者のせめてもの慈悲か。


◆第七・第八の晩
ヤス(紗音)は夏妃の部屋で死んでいるので、南條と熊沢を殺したのは源次。

第4・5・6の殺人と、第7・第8は単独犯人では不可能な犯罪である。朱志香殺害の際にヤス(紗音)と源次が共犯であることを認識していればギリギリ対応可能。

ただ、幻想描写があったタイミングで殺人があったと考えることで源次を疑うことは可能。


◆客間にあった魔女の手紙
楼座が机の上に置いただけ。トリックもなにもない。

わざわざ手紙を用意していたのだから、楼座は最初から生き残って戦人を追い詰めるところまでが役割になっていたということか。ヤスが死んだことを知って、まだヤスに言われた通り行動しているはなぜなのだろう。

源次が監視役であることを把握していたのか、それとも楼座視点では源次からこの犯罪を持ち掛けられたことになっているのか?



◆楼座と真里亞が二人で島を脱出しようとするラストシーン
というわけで、第九の晩通過時点で生き残ったのは戦人・楼座・源次・真里亞。ヤスも死んでいるので爆弾Xルールを避ける手段が残されていない。死亡が確定している。


このEpisode2では、事件開始後にヤスのベアトリーチェ格が真里亞の前に現れるシーンがないので、真里亞は事件前にヤスから聞いた「魔法のリスク」の説明くらいしかしてない。事件に関しては空気のようになっている。


ところで、楼座は最後に真里亞を見捨てずにつれていこうとしている。縁寿目線の楼座なら真里亞のことなど見捨てて一人で逃げていこうとしそうなものだけれどこの偽書の作者目線では楼座はそこまでひどい母親ではないようだ。この偽書を書いたのは八城十八であるから、これは楼座という人格を守るための虚偽描写なのか、それとも縁寿が悪く見すぎていただけか。なんてことも気になったりならなかったり。




うみねこのなく頃に Episode2:Turn of the golden witch 5 (Gファンタジーコミックス)

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