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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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永田町ウォッチャーから見た豊田真由子さんは「典型的な日本のブラック上司」だったという話



この人が本当のことを言っているかどうかは要確認ですが、私としては納得の行く話だと思います。

プレイヤーとして優秀な人間が、管理職としてはマネージャーとして優秀でないどころか、そういう人は「出来ない人がなぜ出来ないのかわからない」からちゃんと指導できないしすぐパワハラをするようになる、という話は誰でも聞いたことがあるでしょう。

そして官僚出身の人達はゼネラリストではなく、特定の能力に特化して超優秀な人達です。こういう人が政治家になったらどうなるか、という話はものすごく説得力があると思いませんか?




以下、この話が真実であるという前提で話をします。真実かどうかわからないのにこういうことを言うべきではないという人は、豊田さんの部分については「モーレツ体育会系の議員」とでも置き換えて読んで下さい。


モーレツに働く人は「自分だけが働くのが好きなだけ」ならいいけど、上がこういう人たちを可愛がると、すぐ豊田真由子さんのように自分より働かない人相手にパワハラ始めるようになる(根拠はないが断言する)

彼らは自分で働きやすい状況を選べる人なんですよ。自分で仕事のメリハリがつけられますからね。「仕事の要求度・コントロール(JDC)モデル」というものが提唱されているのですが、仕事の要求度が高いのに裁量権や自由がないと、人はストレスを感じ、疲れやすくなるというもの。スマートフォンと一緒で、電波が弱いのにどんどんアプリを立ち上げて使っていたら、あっという間にバッテリーが減ってしまうじゃないですか。ハイパフォーマーはいわば、「バリ3の状態で、シングルタスクで切り替えながらアプリを使える」人だということ。ほら、「踊る!さんま御殿」で(明石家)さんまさんはイキイキとしながら話題を振っているけど、座っている側は「いつ話題を振られても答えられるように」と必死じゃないですか。それと一緒ですよ(笑) つまり裁量権のない若手芸人は疲れやすい。会社も同じです。

日本のミドルマネジメント層の多くは、上司の言うことは「はい喜んで!」と多少無理してでも「NO」と言わずにやってきた人が多い。そういう人が出世しやすいのは、ある一定の理解はできます。一方、管理職になるとリソースを適正に計算し、時には要求に「NO」と言わなければならない。このとき「NO」と言うことは意外とストレスで、ただこれが言えないと部下にしわ寄せが行ってしまい、長時間労働に巻き込んでします。このような長時間労働は経営者が「好きでやってる長時間労働」とはまったく別のものです

上司がアウトラインを引くべきなんですよね。つまり、ポイントになるのは、上司が優先順位をつけること。本来、マネジャーの仕事の一つはリソースの最適配分。けれどもそれができる人が少ないんです。

日本人の場合、「これは捨てていい」と上司が明言しないかぎり、多くの部下は捨てません。

すべての企業ですべての人が長時間労働体質からの脱却に取り組むべき最大の理由は、組織におけるインクルージョンを実現するためである、と考えるからだ。「『ダイバーシティ』とは単に『多様である』という状態に過ぎない。多様な人が集まった集団がそれぞれの人を受け入れなかったら、多様であることが組織にとっての力にはなり得ない。多様な人々が大きな目的に向けて力を合わせるために必要なのが『インクルージョン=お互いに尊重し、認め合うこと』である」

「普通の人は残業している」という“常識”がある限り、普通の人々の心の中から「早く帰る人は、自分たちよりも貢献度の低い人」という意識を拭い去ることはできない。つまり「一軍である自分たち」と「二軍でしかない人々」、コアメンバーである自分たちとそうではない人々、といった区分が、暗黙のうちになされてしまうのである。また、同調圧力の強い日本の組織においては、早く帰るという特別な権利を享受している人たちは、別の場面で権利を制限されても仕方ない、という考え方が容易に広まる。

社会的排除―参加の欠如・不確かな帰属 (有斐閣Insight)

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豊田真由子さんは日本の労働に関する考え方の間違いを凝縮したような存在である。彼女のような人間が国会議員をやっていることにNGを突きつけられない国ではまともな労働などできない


豊田真由子さんに関して言うのであれば、人格的にひどいというのはもちろんですが、そもそも彼女のような陣笠議員=「モーレツに働き、上に対してはどんなパワハラにも耐え、どんな汚いことでもへいきでやり、絶対服従するので上に可愛がられるが、下の人間を守らないどころかパワハラし放題」みたいな人が今でも大きな顔をして振る舞っていてしまうというのは、日本の労働観にはびこる病の症状そのものであると感じます。

日本の労働政策を論じる国会議員たちは、未だにバブル世代の考え方を引きずっていてそのままの考え方でなんとかなると思ってるわけです。隗より始めよどころか、国のトップの考え方があまりにも旧幣まみれで、むしろ社会の足を引っ張っているとさえいえます。ほんらいまず国や政府が、見本としてこういうのを積極的にNOと言っていかなければならないはずです。ところが、安倍政権ってまさにこの「パワハラ地獄」の最悪の形を毎日毎日メディアと通して見せつけてますよね。
お前はどのつら下げて「美しい国」とか言ってるんだと言いたい。こんな醜い人たちがトップの国で労働観がまともになるわけがないし、そんな状況で、一億総活躍とか言ってるの、ホントブラックジョークにしてもひどすぎるなあと思ってます。私はこれでも民進党などよりは安倍政権を支持せざるを得ないという立場ではあるのですが、彼らが日本の労働をまともにしようとするようなことを考えているなんて微塵も感じられません。


日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

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そもそもなぜこういう官僚出身の人間が人が国会議員になり、そして同じようにやらかすのか、という話に前提についてはこの本がオススメ。



あ、ちなみにこの件に関して田中さんのFacebookが話題になっておりますが

https://m.facebook.com/notes/田中-絵里緒/豊田真由子さんと私の関わり/10155518526459066/

こちらに関しては、おおつねまさふみさんの要約だけ読めばいいかなと。

「進学校、美貌コンプレックス、父親が暴力的、親が厳しいとちょいワルが好みになる、東大自慢、赤裸々男あさり、ジュリアナ、他人の価値観……全部のせ過ぎて読者が消化不良起こす。

キレると人の迷惑だし、嫌われる・・・。頭のいい私達はそんなことは分かり切っています。そんな自分にも嫌気がさしていたからこそ、「男の人にモテたい」「いい成績を取ってホメられたい」という二つの願い、そこは絶対譲れないこだわりでした。
```これだけの文字数にここまでパワーワードをこめられるのはすごい。」


つまり、この人は悪いことはわかっているが感情を抑えられないし、それについて開き直るということです。