この夜が明けるまであと百万の祈り

私が元気づけられた出来事や作品についてのメモ。最近TED聴き始めました

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今や「言われたことをちゃんとやる」だけの人間は異常扱いされて会社に精神科医をすすめられるという話

厚生労働省によると、2015年度に労災と認めた過労死は96件、過労自殺は93件(未遂を含む)

と、過労死のように逸脱した極端なケースこそ話題になりますが、相変わらず問題は全く改善されていませんよね。そのベースになっているのは「昔から労働のありかたが変わっていないのに、昔と同じ精神論や労働観に基づいたマネジメントが続いている」ということでしょう。

ただがむしゃらに頑張れ、て時代ではないですよね。

もちろん高度経済成長期やバブル期には私達の知らない苦労があったはずです。父や先輩がたから聞くにはパワハラがひどかったり、ノルマが毎回上がっていって過重労働だったりといろんな苦労があったそうです。労働時間だけなら本当に昔のほうが長かったという主張はあると思うし、その世代の人達の頑張りは絶対に認めるべきだとは思う。ただ、それなら今の時代の苦しみは別にあるというところを理解して欲しいとはいつも思いますよね。

とにかく成果を上げにくい。自分は役に立っているという実感が得にくい。「そもそも自分はこの方向性で一生懸命頑張っていいのか?」と常に悩まなければいけない。頑張っても頑張ってても成果が上がらずにボコボコにされることが多い。「この位できて当たり前」のハードルはどんどん上がっていく。そして頑張って成果を上げても給料が全然上がらない。こういう状況で頑張らなければいけないというのは、高度経済成長期やバブルの頃とは違った苦しさがある。

そういう前提の違いを無視して話をしても何も始まらないと思う。 というかその次代のパワハラがいやだったんならその悪癖はホンマにはやく打ち切れよと。


真面目に働いても少し出来が悪かったり少し問題起こすと精神病扱いされることもあるという話

この話に関して、去年入社した新入社員の人が最近会社をやめたという話を。



その人は不器用だけれどくっそ真面目な人で、言われたことはきっちりこなしてました。

ただ、まぁ本当に不器用というか、ニブいというか、気が利かない。

いわれたことをきっちりやるのに一生懸命で、他のことが疎かになってしまう。

一度にたくさんのタスクをやろうとするとミスを連発してしまう。

確かに他の人からしたらちょっと「浮いてる」ところはありました。

まぁあまりこの仕事が得意ではなさそうだなぁという感覚は私も持ってましたが

それでも頑張ってやっていて、本人も「苦手ですが周りの人の役に立てるように頑張ります」

って島村卯月みたいなことをずっと言ってた。

自分も発達障害なので、この人も何かしらあるんだろうなと思ってフォローしてました。




ただ、その人が突然辞めることになり、やめた後に知らされたのですが

どうも途中で会社の方から

精神科医にいって、どこか異常がないか確認してきて欲しい」

ということを言ったらしいんですね。

まぁ私も発達障害みたいなところはあると思ってたんですが、

あれだけ真面目に一生懸命に仕事してるのに、

今ってそれだけでは許されなくなってきてるのかな、

会社の方から「キミどこか異常じゃないの」って言われちゃうんだ……と思ってなんかすごい心が沈みました。





私も新入社員のころは彼と同じような感じで、

他の人が当たり前にできることが出来なかった。

周りに迷惑をかけたり、フォローしてもらって申し訳ないという気持ちは常に持っていたけれど

なんとか2年くらいかかって最低限のことはできるようになってそれからは

自分なりにチームに貢献できるようになった……はずだけどどうだろう。

私は入社前から発達障害の診断をうけていましたが、会社にそれを言ったことはない。

会社の人からも、ちょっと変わったやつだとか、成長が遅いなとは思われてたはずですが

だからといって「お前おかしいから病院行け」とは言われなかった。



なにより、何か問題があったら会社の問題として考えず、「まず個人の問題」として考えるのが当たり前になってしまっていることが怖い

社会全体のことは知りませんが、少なくとも今自分のいる会社だと

もう今って、新入社員でも上司の指示通りに仕事こなすだけじゃだめで、

本当に即戦力として働くのが当たり前、それが出来ないと「こいつはダメだ」とみなされる時間が早くなってる。

これは程度の問題というより、もし社員が職場にうまく馴染めなかったり、うまく周りと合わせられなかった時に

まずは「個人の問題である」と疑う、という発想なのが恐ろしいんですよね。

普通「何か困ってることはある?」「やりにくいなと思ってるところがある?」みたいな感じで考えるじゃないですか。

そうじゃなくて、「その人個人に問題がある」「自己責任で対応しなさい」が当たり前になってたら組織って絶対変わらんじゃん?

私はこの件聞いて自分のいる会社はもう次の時代の変化には取り残されて生き残れないのではないか?という危機感を強く持ちました。



発達障害について認知が広まっても「発達障害者でも仕事がやりやすいように変わろう」なのか「あいつは発達障害者だからあいつが悪い」なのかで全然違うと思う

もしかして会社はその社員のことを切り捨てるつもりはなくて

気遣いを持って、より適切な処遇をするためにそういう確認をしたのかもしれません。

とはいっても、まぁ真面目に頑張るだけでは「無能」「異常」とみなされてしまうという事実は

昔からコンプレックスを抱きつつ、人より遅いけど頑張って人並みになろうと努力してきた自分としては悲しいというか恐怖を感じる出来事でした。








うーん、主語デカいかもしれない。ただ、なんか本当に社会そのものに否定されてるかのような錯覚を覚えたのは事実です。

この話聞いてから2週間位気分が落ち込んだよ…… (ブログ更新が止まってた時期です)