この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです。 ※記事を読まずにはてなスターを押して回る行為はお断りしております。

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ネモさんすごい、といいたいだけの記事

私は昔から格ゲーが好きで(特にKOFシリーズ)この年になってもまだゲームプレイしたりプロゲーマーたちの対戦動画を見たりしています。その中で、個人的に「ウメハラ」さんや「ときど」さんよりも応援しているのが「ネモ」さんです。

ネモさんについて

ネモさんはどの格闘ゲームにおいても最強と言われるキャラを使うことがまずなく、その上で「使用しているキャラにおいてはネモがナンバーワンの使い手」と評価されることが多く、どのゲームにおいても独特の存在感があります。強いのはもちろんのこと「この人の試合でなければ見れないプレイ」というものがあるため目を離せません。

私だけではなく多くの人を惹きつける魅力がある方だと思います。

元々はKOF出身の強豪プレイヤーであり、ギルティギアシリーズにおいてはファウスト及びテスタメント使い、スト4シリーズは春麗・ヤン・ロレント使い、アルカプではノヴァ・スペンサー・ストレンジ使いで有名。あまり多くの人が選ばないキャラを好み、短期間で開拓し全国トップレベルに躍り出るセンスとテクニックを持っている。独特の観点からの開発力は他の追随を許さないほどであり、ネモが触るキャラは次のバージョンで理不尽に弱体化を貰うと揶揄されたほど。その類まれな才能から、天才と呼ぶ声も少なくない。

また、この人は普段は会社員です。他のプロゲーマーの人たちのように1日10時間の練習とかは無理なのに大会でも優勝するなど結果を出し、企業からスポンサードを得ているというのが本当にすごいと思います。つい最近は、ローカルなゲーム大会では有るものの、EVO2017で世界一のプロゲーマーになったときどさんにも勝っています。



ネモさんほどの天才でも「好きなことで食っていく」ために越えていかなければならない壁がある

そんなネモさんが、企業からスポンサードを得るまでの過程を描いている連載があるのですが今週ついに「ALIENWARE(※ALIENWAREはDELL Incが販売するゲーミングPCブランドで宇宙最強を謳っている)にプレゼンを行う」ところが描かれています。

ついファン目線で「これだけ強くて、しかも格ゲー界から注目を集めている人ならスポンサーも勝手につくのでは……」などと考えていましたが実際にはそんなに甘くはないかったようで……

https://alienwarezone.jp/post/408

「イベントに出展するような企業なら話を聞いてくれるのでは?」と東京ゲームショウ 2015 に行きました。まずは自分の会社員名刺を配るところから始めてみよう、と。 ただ、私の仕事は営業ではなく、システムエンジニアなので……企業訪問して営業をして、というのはほとんど初めての体験でした。

最初のプレゼンでは、「これではちょっとうちではスポンサードできない」と言われました。そこで、「どうしたら自分を売り出せるか」というのを考えて何回かプレゼンに行って、それでようやく締結に至った、という感じでした。最初は具体的にどうやってシーンに ALIENWARE を伝えていくのかを数値化できなかったですね。「社会人プロゲーマーです」という言葉だけでは、なかなか企業も納得できないので、「こうやって売り上げにつなげていきましょう」という話をしていきました

プロゲーマーになるには好きなゲームを誰にも負けないくらい極めるだけではダメで、スポンサーをしてくれる企業を探し、その企業にどういうメリットを提示できるかを自分からプレゼンしていく必要がある、と。そういうところ壁をちゃんと乗り越えている人と、互助会やインチキプレゼント企画でPVを稼ぐことで一時的に収益をあげて儲けてる人というのは、やはり長い目線で見たときに差が出てくるのではないかなぁと思います。


会社との付き合い方

しかし、ネモさん、最初から会社に「私はゲームが好きです」というのを隠さず伝え、それでも認められるように仕事されてたんですね。

https://alienwarezone.jp/post/117

上司はピンボールインベーダーゲームなら昔やった事がある、といった程度で、自分達のように子供の頃にゲームで遊んで育った訳ではなく、ゲームに対しての情熱が全くない…そのような方です。自分はそんな上司がゲームに対して興味が無い事などお構いなしに、次の年の闘劇予選前日に会社の飲み会があると「明日はゲームの予選があるので、お酒は控えておきます」と、お酒を断ったりしていました。上司も最初は「またゲーム?」と言う反応でしたが、段々と「今年は優勝出来そうなの?」と返事も変わっていきました。

成果を残してから……会社の後輩の中にもあの大会の配信を見ている人がいて、それが部長にも伝わったそうで。そうしたら、上司が私のことをネットで調べてくれたそうで「お前、有名なやつだったんだなぁ」みたいな……そこで一気にガラッと上司のゲームへのイメージが変わってきまして「本当にスポンサーをつけたいんであればどうやったら会社のルールに違反しないかを手助けしてあげる」と。本当に上司には助けられました。

こういう人でないと、なかなか社会人プロゲーマーになるのは難しいと思います。



しかしこの人、毎日SEとして仕事をして、家でもゲームはそんなにせずって。
本当にいつキャラの研究して、いつキャラ対策して、いつ練習してるんだ……。
時間のマネジメントとか、効率の良い勉強法とかはこの人に聞いた方がいいのではないかしら。

・もともと、あんまり家でゲームをやっていなかったんですよ。

・今もオンラインの対戦は全くやらずに、人の家や、 e スポーツスクエアで開催されている対戦会に参加して練習しています。格闘ゲームというのはコミュニケーションツールのひとつだと思っていますし、いままでゲームを続けてこられたのもゲームセンターで知り合った人たちと話すのが楽しかったからですし。 1 人で黙々とやるのは自分には性が合わないんですよね。

ネットと仕事の関係の話については、ヨッピーさんやネモさんみたいな人の話が主流になってほしいなぁ。

とにかく、社会人ゲーマーに夢を持ってほしいんですよ。夢を持ってほしい、というのは「本業を続けながら、趣味の一環としてやってきたことがお金に変わりますよ」ということ。そこにひとつの夢、可能性があると思うんです。

でも、きちんと現実も見て欲しいんです。お金をもらうって言う事はスポンサーに対して、費用対効果を出さなければいけないですし、会社からは「ゲームばっかりやってるからお前は仕事がおろそかになるんだ」って、通常のミスですら言われてしまう可能性だってある。だからしっかり現実も見て欲しいんです。

「夢を持て」っていう言葉と「現実を見ろ」っていう言葉は矛盾しているようにも思えるけれど……。 5 年、 10 年先を見たときに、そういうのが大事なんじゃないかな、と思っています。

あ、これ最近どこかで読んだこと有るなと思ったんですが、ヨッピーさんの本だ。


「サラリーマンブロガー」こそ攻守最強 (ヨッピーの本が出ました) - ヨッピーのブログ


ヨッピーさんが最近新刊を出されたので私も読んでみましたが、私がネモさんを通じて思い描いていたストーリーと共通する部分が結構あるなと感じます。

「みんなが使ってる強いキャラではなく、使うキャラクターをずらす」という戦略の部分なんかも、アルファさんが出てきてから、勝てるポジションを探って今のキャラクターを獲得されたヨッピーさんと通じるところがありそうです。

https://alienwarezone.jp/post/143

最初は勝てていても、対策がされていると勝てなくなる現象が多くなりました。そこで考えたのは、“他の人が使わないようなキャラを選択すると、相手が対策しにくくなる”ことです。また、有名なプレイヤーほど強キャラといわれているようなキャラしか対策していないんだな、とも思いました。やはり、皆大会で勝つために強いキャラから順に対策すると思うので、自分は対策不足を狙って皆とは別のキャラを選択し、大会に挑んでいました

そのうえで、ネモさんは社会人を続けるという選択肢を考えておられるので、途中まで同じで出口戦略が微妙に違うというのもメリハリがあって面白そうです。



そんなわけで、ヨッピーさんとネモさんの対談とか面白そうだからぜひ見てみたい。


ヨッピーさんは記事を読んでいるとオタクのことはあんまり好きじゃないというか興味がないのかなと思うことが良くありますが、ネモさんをはじめ「プロゲーマ」の人たちはオタクというよりはアスリート寄りの世界ですし、何より伝えたいテーマが似通っている二人がどういう会話をされるのかは興味深いです。以前「ちきりん」さんとウメハラさんが対談された時もお互いに通じ合うところがあったようですごく盛り上がっていましたが、ヨッピーさんとネモさんの対談もそんな盛り上がりがありそうで想像しただけでわくわくしてしまいます。


もっとも……ブロガーのちきりんさんと違い、ヨッピーさんの場合は誰かがお金を払う「広告記事」の企画にならないと難しいと思うので、「ALIENWARE」さんの製品紹介と結びつくような企画を考えてヨッピーさんに提案してみたい!あるいは新著関連のイベントとかも可能かもしれません。今ヨッピーさんが本を出されたタイミングだからこそ、お二人が話をしたら何か相乗効果のようなものが出てきたりしないかなと勝手に思ってます。


わくわく。