お恥ずかしい話ながら、いままで読もう読もうと思って一度も読まずにこの年まで来ました。
いろんな作品の元ネタであるため、読んでいたらより楽しめた作品もあるのだろうと思うととてももったいないです。
例えば今年秋アニメにあった「魔法使いの嫁」などは、かなり聖書のエピソードが前提になってますよね。
歴史系の作品なんかは、その都度背景を調べたりしてより楽しもうとしていたのですが、
聖書とガンダムとプリキュアについては、バックボーンのボリュームに圧倒されて今まで手が出せていませんでした。
まず今年はその一つ目に手を付けていきまし。
まず一周目は自分が比較的取り組みやすい「歴史」と割り切って読んでいくのが良さそう
「いきなり自分で聖書を読む」=「自力で体当たりする」というアプローチはもう何度も挫折しているので、
ようやく「他力を借りる」=「入門書を読む」というアプローチを試すことにしました。
そうすると、どうも、特に旧約聖書の方は、
言われてみれば当たり前なのですが「イスラエル人の歴史書」として読めばいいじゃないか、という方針が見えてきました。
「歴史」として読むなら私はそれほど苦ではありません。
物語とか一人ひとりの人物に立ち入るのは2周目でもよさそうです。
そう考えると、とにかく一番最初の「創世記」のところは要点だけ拾い、
そこから先の部分について、あまり細かい点は気にせずに大きな流れを押さえていき、
あとは人物単位で気になったところを掘り下げる、というようにすれば、なんとか頭に入ってきそうです。
イメージとしては、とにかくまず最初に「物語を理解する容れ物」としての歴史背景をきちんと自分の頭に作る。
「物語」を読むのはそれから、ということに成ります。
古文や漢文を読む時のイメージで
少し脱線しますが、これは「古文」や「漢文」を読む際の取り組みを思い出しますね。
私は小学校時代に、普通のマンガやゲームを与えられなかったため、
小説や家にあった学習漫画や歴史漫画だけが娯楽であり、
そのせいか日本史や中国史、故事成語辞典などは何度も読み返しました。
「あさきゆめみし」も家にありましたね。
そのおかげか、それぞれ古文や漢文に出てくる文章の背景について、
ある程度ビジュアルでイメージができており、中高の時に古文漢文の学習で苦労したことはあまりありません。
ある程度普通に読んでも内容がわかる。文意を取ること自体にはそれほど苦労しなかった。
今とは違うその時代の常識や、登場人物のやり取りなどを理解するのに壁も感じなかった。
なので、残った細かい文法などの学習に集中でき、他の人の3分の1程度の労力で取り組めたというのがあると思います。
実用性とかは文科省の人が勝手に議論すればいいと思うけれど
古文とか漢文って、ちゃんと読めれば面白いですよね。
短い文章の中に内容が凝縮され、教養を持つ人間相手であれば一つの表現の中に複数の意味をもたせることができる古文の優雅さといい、本質のみが簡潔に書かれた漢文の質実剛健さといい、とにかく素晴らしいです。
ああいう迷いのない、推敲された文章を書けたらどんなに素晴らしいでしょう。
それに比べて、なんで私の文章はこんなに冗長になるんだろうか。。。
2周~3周を前提として、まずは頭のなかにインデックスを作るところまでできれば上出来。楽しむのはその後
とりあえず、1周めでどのあたりにどういう話が書いてあるのか、をざっくり理解でいればOK。
2周目はポイントポイントで、主要な登場人物とかを把握できればOK。
だいたいここまでが「世界史」とかの勉強のやり方ですね。
高校までの勉強で、歴史が苦手って人はくっそ真面目に前から順番に一つ一つ覚えていこうとしてる人いますよね。
高校の時、ほぼ全文にマーカーを引いて暗記しようとしてる人とか結構いました。
ぶっちゃけ、そのやり方は記憶力が無茶苦茶良い人以外効率がめちゃくちゃ悪いと思う。
それだと、途中までしか体力が持たない。 途中で挫折してやる気なくなるはず。私はそうでした。
それより、とにかく何周もしてちょっとずつ負荷を高めていくほうが絶対に楽です。
①まず一周目は「地図」と結びつけて流れを覚える。
一つの時代につき、脳内で10くらいの見出しを作る。
一周目って初めてなので、とにかく完走して雰囲気をつかむだけしか出来ない。
それ以上やろうとすると疲れる。 だから、細かいことはすべて後回し。
どっちかというと「教科書」より「資料集」を見ながら考えたほうがイメージしやすい。
ぶっちゃけ、一周目で「地図」がイメージできなかったら絶対にすぐ忘れる。
②ニ周目は、その小見出しについて
さらにその小見出しの中でストーリーが作れる最低限のキーワードをつかむ。
自分でだいたいこういうことだって説明さえできれば問題なし。
③三周目以降で、教科書で太字になってるキーワードとかをついでに覚えていてく。
ここまでやっても「よくわからない」「自分で流れを説明できない」部分が絶対にあるから
それを自分で確認したり、調べたりすると、はじめてスッキリして頭に入るようになる。
歴史ってこんな感じで勉強するよね。
そういう意味で、今の高校生たちは、ウィキペディアがあるからすごい歴史を勉強し易いんじゃないかな。
教科書で省略されたり、いきなり話が飛んでわからないところがあった時に、だいたいのことはすぐに確認できるもんね。
そして、興味を引いたらいくらでもそこから掘り下げてくれる。そういうところまでやったら、まず忘れないよね。
本当に今の高校生とかって、めちゃくちゃ恵まれていると思う。羨ましい。
多分ここまで下地作りをしないと、聖書を「楽しむ」のはなかなか難しいと思う
できれば、聖書を楽しめるところまで行きたいと思いますがなかなか難しいと思います。
「僕たちは勉強ができない」ってマンガでこういうこと書いてたんですが、まぁ本当にそのとおりだと思う。
「つらいよう…勉強って全然楽しくないんだもん…あ、あのさ。こういうのってさ…まず英語の楽しさとか、そういうの先に教えてくれたりしないのかなーって…」
「ねえよ。そんなもん。できないやつにとって、勉強はつらくて当たり前なんだ。できないまま楽しくなるなんてありえない。できないなりに地道にコツコツ積み重ねて少しずつできるようになって初めて、楽しさが生まれるとおれは思う。お前だってたしか、はじめからすげえ水泳好きだったわけじゃなかったよな」
「う、うん。最初はただ悔しさをバネに毎日ひたすら練習して。たしかに水泳が楽しくなったのって、タイムが出るようになってからだった…けど」
(中略)
「ねぇ、成幸。 勉強はつらくて当たり前だって言ってたじゃん?あたしもそう思うし。勉強はやっぱキライなんだけどさ。
そんなつらいことでも、文乃っていや、リズりんみたいな仲間と一緒に目標向かって頑張るのってけっこー楽しいよ。」
ぼくたちは勉強ができない 4 (ジャンプコミックス) | ||||
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話逸れますがこの筒井先生という人「ニセコイ」につづいて作者は本当にストーリー構成力が致命的に下手くそだなと思います。自分で作った設定を全然活かしきれてない。その都度、その場の勢いだけでやってるなってのがすごいわかる。部分最適をやりすぎて、全体をぐちゃぐちゃにしちゃうタイプ。「ビャッコ」の作者もそうだったけど、こういうタイプの人は、絶対にストーリー漫画とかやらせたらアカン。。。「ダブルアーツ」とか絶対無理なやつだ。ただその分、全力でキャラを魅力的に描きたい、っていう熱意はすごく伝わってくるので嫌いになれない……。前作と違って主人公がクソじゃないので多少は期待してます。
あるいはこんな台詞もあります。
ハイキュー!10巻 「自分はまだ下手くそで、本当の楽しさをまだ知らない」という希望 - この夜が明けるまであと百万の祈り
「月島くんさ!バレーボール楽しい?」
「いや…特には…」
「それはさ。下手くそだからじゃない?」
「な…」
「俺は3年で、全国にも行ってるし、お前より上手い。断然上手い!」
「言われなくてもわかってます。」
「でも、バレーが"楽しい"と思うようになったのは最近だ」
「!」
「(楽しいと思えるようになったのは)"ストレート打ち"が試合で使い物になるようになってから。
もともと得意だったクロス打ちを、ブロックにガンガン止められてクソ悔しくてストレート練習しまくった。
んで、次の大会で同じブロック相手に全く触らせずストレート打ち抜いたった。
その一本で"俺の時代キタ!"くらいの気分だったね!--"その瞬間"が有るか、ないかだ。」「……」
「将来がどうだとか次の試合で勝てるかどうかとかひとまずどうでもいい。
目の前のヤツぶっ潰すことと、自分の力が120%発揮された時の快感が全て。--まぁ、それはあくまで俺の話だし、誰にだってそれが当てはまるわけじゃあねえだろうよ。
お前の言う、"たかが部活"ってのも、俺は分かんねえけど間違ってはないと思う。
--ただ、もしも"その瞬間"が来たら、それが、お前がバレーに嵌る瞬間だ」
楽しいって思うためには、ちゃんとそれ相応の努力は必要だろうと。
こういう努力をせずにいっちょ噛みだけして「つまんない」って言ってる人間を私は軽蔑しますし、アニメで「一話切り自慢」とかやってるやつはアホだと思っています。
聖書については、こういう対価をはらう価値があるということは沢山の人が証明してくれているコンテンツだと思うので、ちょっと頑張ってみたいです。