この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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Fate Heaven's Feel 原作において「キャスターはなぜ葛木を殺したのか」という長年の謎が解決してちょっとうれしい

Heaven's Feel劇場版はもう見ましたか?原作をプレイしたのもうすぐ15年前になりますが、今見ても惹きつけられますね。

さて、Heaven's Feelルートではキャスター陣営があっさり間桐臓硯に滅ぼされてしまう展開になるのですが、これ、原作と劇場版でだいぶ改変されてますね。

ぶっちゃけ私は原作の展開のほうが圧倒的に好きです。 劇場版ではわかりやすさ重視で、絵的にもバトルがふんだんにあって見応えあってこれはこれでもちろん素晴らしいのですが、あの正体不明な存在が暗躍し、前2ルートであれだけ苦戦した敵がどんどんと葬り去られ、取り込まれていく「不穏な」雰囲気。さらなる厳しい展開が待ち構えるという気配が漂っていて本当に続きを読むのが止められなかったあの時の感覚は、やはりノベル作品の良さを最大限発揮していると思います。

キャスターの絶望もはっきりと伝わります。

全てが
全てが全てが全てが
全てが 
無駄だったのね
なんて、くだらない茶番
もういい。もう、なにも、いらないわ
毀れてしまえ 何もかも

しかし「不穏」さを感じさせるには良かったものの、よくよく考えると、結局どうしてああいう展開になったのかがよく理解できてなかった。

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※原作におけるこのシーンは「衛宮士郎がルールブレイカーを見ていた」というのが一番重要で、「なぜキャスターが、クズキを殺したのか」についてあまり深く考えてなかったけど、よくよくかんがえたら「なんでだろう」ってなるよね。



これについて、マンガ版「Heaven’s Feel」にちゃんとした解答があり、長年の疑問が解決されました。*1
もしかして他にも知らなかったという人いるかもしれないからまとめておきます。


劇場版見た人は、ぜひ原作やマンガの方もご覧あれ。 ショタ慎二の描写とか良いぞー。

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まず大前提

(1)Unlimited Blade Worksルートをやっていれば、キャスターがクズキを殺す可能性はゼロで有ることは言うまでもなくわかるはず。キャスターはこのルートでもクズキのことを自分の命より大事に思っている。

(2)まず、クズキとキャスターの関係は特殊。キャスターはルールブレイカーを使って元マスターを殺し、自力で顕現しているはぐれサーヴァント状態。クズキは魔術師ではないためマスター契約もしていない。そのため、令呪のつながりがなく、キャスターにはマスターである葛木の異常を察知することが出来ない

この歪な状態を間桐臓硯に狙い撃ちにされます。

間桐臓硯の策略によって「自らの手によって愛するマスターを殺す」ことになってしまい、本当に可愛そうなキャスター……

(1)まず臓硯は柳洞寺を監視し、クズキが結界の外(学校)にいて、かつキャスターが隣町に出ているときを狙う。

(2)条件が満たされた状況で、蟲を使って魔術耐性がない葛木を蚊のような蟲で攻撃。
武術においてはサーヴァント並に強いクズキだったが、蟲魔術耐性がなく、油断していたためにあっさりやられる。間桐臓硯は魔術でクズキの意識を掌握。さらに蟲がクズキの心臓と入れ替わる。つまり実質的にクズキはこの時点ですでに死亡している。

(3)操られたクズキは結界内に戻り、キャスターの工房を破壊。

(4)隣町から戻り、異常に気づいたキャスターは、クズキが操られていることを察し、彼を救おうとしてクズキを拘束した上でルールブレイカーを使用する。しかし上で述べたように、すでにクズキの心臓は蟲が代替している状態。ルールブレイカーを使用したことにより蟲が消滅してクズキは死亡する。キャスター自身も、そしてそのタイミングでやってきた士郎セイバーも、キャスターが自らクズキを殺してしまったと誤認。

(5)直情馬鹿の上に「主君への反逆」にトラウマがあるセイバーは、瞬間的に頭が沸騰し、話も聞かずにキャスター絶対頃すモードになって襲いかかる*2。ろくな備えもなく精神的にも支えを失って自暴自棄になったキャスターはあっさりセイバーに討たれる。

(6)頭に血が登ったまんまのセイバーはキャスターの死体の消滅を確認せず立ち去ったので後々非常に厄介なことになる

という展開になります。



おまけに続いての凛の淫夢シーンについて

こちらはわかってる人多いと思うので、引用で済ませます。

犯人はライダーです。彼女のバイザー型宝具『自己封印・暗黒神殿』は普段、彼女の魔眼を封印しているものですがこれの応用法の一つに、任意の人間の意識をこの中に取り込んで淫夢を見させる能力があります。これで士郎に淫夢を見させたのです。

そして淫夢を見させた理由ですが、ライダーの本来のマスターである桜は、体内の刻印虫が常時魔力を吸い上げてしまうため、また慎二は疑臣の書による仮のマスターであるため(魔術回路が枯渇しているため一般人同然な点も考慮)、ライダーへの魔力供給が満足にいきません。マスターからの魔力供給がなされない場合、霊体であるサーヴァントは、人間の精神や魂を食事として魔力を得なければなりません。

ライダーのクラスのサーヴァントとして呼ばれたメデューサは、神々によって醜い怪物と変えられる以前の人間の身体で召喚されました。(そもそも英霊は全盛期の姿・能力で固定される)ですが、怪物だった頃の吸血種としての力を失ったわけではありませんでした。ライダーには、直接噛みついて吸血する以外にもう一つの宝具『他者封印・鮮血神殿』によって結界内の人間を溶解して魔力を吸収する能力もありますが、あまりに悪目立ちすぎます。

桜ルートでは周囲にバレないよう、士郎に淫夢を見せることでこっそり魔術師の精に宿る魔力を吸収していたのです。また、士郎が凛の淫夢を見たのは凛が士郎にとって憧れの女の子だったからです。初めは未熟者である自分(士郎)との対比から優等生の凛を見ていたのですが、聖杯戦争の頃には異性としての好意を潜在的に抱いていたのです。

https://games.yahoo.co.jp/qa/detail?qid=13146190013

ライダーさんは、hollow ataraxiaでもしょっちゅう「つまみ食い」をしてます。 桜からの魔力供給だけだとモノ足りないんスね……。
ライダーさんは見た目の割にドMな性格なので薄い本のネタにされがちですが、正直この人の場合はこういうことやってるので自業自得な面もありますネ。

*1:もしかしてマテリアルとかで既に解説されてたかもしれないけど私読んでないから知らんかったんだよ!

*2:士郎がそばにいたから守らないといけなかったし、キャスターも危ない状態だったから妥当といえば妥当なんだけどね