この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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シリアルキラーともサイコパスとも違う「イノセントデビル」

評価★★
人を殺すことに罪悪感を抱かない「イノセントデビル」と、犯罪心理学者の幼女のコンビが、いろんな「殺人者」と対峙していくというお話。すごい無粋な説明をすると、ブラックラグーンにいた「双子の殺し屋」みたいなヤツが主人公です。

基本的には他者への共感能力がない「サイコパス」に近いが、微妙に違う。こちらの「イノセントデビル」は共感能力のあるなしではなく、「死」や「傷」というものを全く特別視せず他のものとフラットに捉えている感じ。「禁忌」というリミッターがない。

なので、死の危険や暴力が迫ってきてもそれで怯んだりせず、常に最適な行動を続けられる。行為についても「禁忌」というものが無いから、とっさに目潰しやかみつき、関節破壊など、普通の人間がためらってしまうような行為を躊躇なく取ることができる。


と、こういう特性を利用して、この漫画では普通の格闘バトルマンガとは少し違う、特殊な殺し合いマンガを展開している。そう、この漫画はちょっと変わってるけどバトル漫画なのです


とはいえ、ぶっちゃけ抵抗がないにせよ、最適解的な行動で人を殺すやつは、マンガのセカイの殺し屋界隈は結構居る。「ダーウィンズゲーム」なんかだとこのあたり何の過程もなく乗り越えてるやつらがゴロゴロいて気持ち悪い。また、殺すわけでなくても「ワールドトリガー」のように、「トリオン体」という「痛覚のない仮想の肉体」を使ったバトルだと、自然と同様の展開が行われていたりする。そういうわけで、結構差別化が難しいところかなぁと思う。


生身の人間でこういう「一線を越えた」人間を描くというという試みは面白いので頑張って欲しい。

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