この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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民主党時代に起きた「円高デフレ」現象について振り返り

前の記事では民主党側についてあんまり書いてなかったから補足。前回の反省を踏まえて確認しながら書いてはいますがそれでも相変わらず間違いがあるかもしれませんのでご指摘下さい。確認した上で修正します。

白川さんも、金融緩和を行っていました(一応)

uturi “あのまま民主党政権が今まで続いていたら、それでも日経平均15000くらいまでは戻っただろうとは思う。” 円高に対して放置し続けたのを完全無視かよ。/緊縮・増税反対で賃上げ推奨する議員がいないからなぁ。

多分この人に限らず、こういう認識の人は多いと思います。まぁ当時の株価の推移とか見てたらね……。
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でも、この認識は間違いだと思います。

白川さんは金融緩和やらなかったわけではない。10年中頃からは行き過ぎた円安に対して介入も行っています
後期の緩和は、設定規模だけなら他の国に劣らない規模だった。

6年半ぶり為替介入、ドル85円上昇でも効果不透明 | ロイター
白川総裁、国内外で割れる評価 デフレと格闘の5年間 (1/4ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
世界金融危機に対処した非伝統的金融政策とは:日経ビジネスオンライン

08年12月 政策金利を0.1%に引き下げ
10年10月 実質ゼロ金利政策と資産買い入れ基金の創設などを柱とする「包括的な金融緩和政策」を導入
11年 3月 東日本大震災が発生 10月 円相場が対ドルで75円32銭と戦後最高値を更新
12年 2月 物価上昇率で当面1%を目指す「中長期的な物価安定の目途」を導入。通算75回の決定会合のうち15回、資産買い入れ額101兆円(13年末までの残高目標)-。利下げや資産買い取り基金の増額など

日本の緩和策は、絶対金額は空前の規模だった

ただし。

ペースは非常に遅かったし、市場にも日銀の本気は全く伝わらなかった

「(実行ペースは)徐々にとか、だんだんというもの。これではインパクトがほとんどない」(斉藤CEO)。
金融バブルなどの副作用を恐れて、緩和を渋り、競争で後れをとった

その後の黒田さんの動きと比べると一目瞭然ですね。

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これはマネタリーベースの推移ですがマジキチすぎる。統合政府論とか見ても全然安心できない。

まぁとにかく、黒田さんは思い切りよかったよね。

白川さんは緩和は行ったが思い切りが足りなかった。これには民主党財政再建重視の方針だった影響も大きい

民主党政権時代に超円高で(たしか1ドル78円、株価は8400円台)経済はさらに... - Yahoo!知恵袋
白川総裁の芝居ベタに白ける「緩和ショー」 経済効果よりも、永田町対策に重点だが・・・ | JBpress(日本ビジネスプレス)

まず大前提として、リーマンショック後、欧米に比べて金融緩和が足らなかったのが円高の原因です。正確にはFRB(アメリカ連邦準備銀行バーナンキ議長のドル安誘導(紙幣増刷とばら撒き)で、白川がドル相場を買い支えるのが精一杯で放置していたら大変な結果を招いた

当時は異次元緩和の「競争」の最中だったわけで、日本の緩和は勢いが弱く、その勢いを止めるに至らなかった。やるべきことはわかっていたが、優先順位が低く思い切りが足りなかった。

白川前総裁はなぜデフレを放置したのか - Baatarismの溜息通信

白川前総裁が金融システムの安定にこだわった政策をしてきたことがうかがえます。白川総裁にとっては、金融システムの安定の方がデフレ脱却よりも大事だったのでしょう。

また、元財務相だった菅直人をはじめ、民主党は、事業仕分けのパフォーマンスに代表されるように「財政再建」を優先したため、BSを汚くする異次元緩和なんかには理解を示さなかった事でしょう。

5年前、当時の自民党政権が提示した当初の日銀人事案で、白川氏は副総裁候補だった。にもかかわらず総裁に就任したのは、参院で多数を占める民主党が政府案に反対する混乱の中で祭り上げられた経緯がある。白川氏の力不足は、最初にボタンを掛け違えた政治の責任ともいえる。安倍政権の全面支持を受けて就任する次期総裁は、白川氏に比べて恵まれたスタートを切れる。

こんな感じ。


民主党については正直同情する余地がないわけではなくて。やっぱり安倍さんはタイミングよかったとはとは思う。たぶんQE2始まったのとまったく同じタイミングだったらやっぱり厳しかっただろう。民主党時代の落ち込みが全部民主党のせいみたいな話はやはりアンフェアだと思う。
『民主党政権時代に戻りたくない』って言う人がいるけど、あの時はかなりの異常期だったと考えるべきだと思う : OpenSpace
とはいえ、民主党政権時に、政策的な考えた方から金融政策で他の国の後手に回った点は否めないよね。


安倍政権下の黒田総裁の行動は狂気のレベルであり、同じことをできる人は他にそうそういない、と私は認識してる

というわけで、今見ても黒田さんの買い入れペースは狂気のレベル。ここまでやってようやく今の株価を維持できてるのが日本という国だという認識は持っておいた方がいいと思います。

そういえば、先の記事についたはてブで「誰が首相やっても同じだろ」って意見を持ってる人が多かったです。民主主義の原則や議院内閣制の趣旨としてはそうでしょうが、実際はどうなんだろうね。もし安倍さんに変わりがいくらでもいるなら今こんなモラルハザードが放置されてるわけないんじゃないかなぁ。とっくに退陣してると思うのだけれど。

そのあたり分かってるから、いろいろ批判してたんじゃないの? 経済とそういう点を天秤にかけて批判してたんじゃないの?

少なくとも日本経済を考えたときに安倍-黒田のコンビは異常なまでの緩和政策を実施してで、日本から離れつつあった海外マネーを呼び戻すことに成功したという点は「それが良いことだったのか悪いことだったのか」は置いといてなかなか難しいことだったと思う。そこ否定しても話始まらないと思うんですよ。今まで安倍さんが、意味不明な言動や教育思想の偏りなどいろんな問題がありながらも支持されていたのは、経済面でのメリットがあったから、ですよね。いろんな人が、先の記事の感想で安倍さんをDV夫に例えてて笑ったけど、まぁほんとに「養ってくれてるから従う」って感覚の人は多いんじゃないかな。

※まぁこれ自体、実質賃金がーといって否定する人多いですけど、あまり説得力がないと思います。株価なんて日銀がETF買い支えてるだけで経済を反映してないだろみたいな話もあります。そんなのは、当たり前です。それでも株価が高い状態が「続く」ことは、経済にとっても意味は大きいんですよ。海外から長期的な資金が入ってくるので(逆もまた然り)。


そこまで踏まえたうえで、それでも安倍さん以外の選択肢を意識する段階なんじゃないですかね

ただ、それでも安倍さんの三選はもうかなり厳しいと考える準備くらいは必要じゃないかなと思うのです。安倍さん自身が、一番の目的であった憲法改正が絶望的になった今、三選を望まない可能性すらあります。麻生派とのつながりや財務省との話などまだまだ考えることもありますが「安倍擁護VS安倍おろし」という話は私の中ではそこどうでもいい。

んで、私は安倍さんが退任したら、少なくとも海外投資家が日本の評価をNeutral→Underweightに落とすのは不可避だと思ってます。実は内需中心のくせに少子高齢化で先行き細っていく日本を、海外投資家が評価してたのはひとえに日銀政策のおかげだったのだから当然ですよね。

この記事についても脅しだとかなんだとか発狂してる人いましたが、これ当然の予測をしているだけであって、まさか安倍さんおろした時にデメリットが全くないと思ってるわけないよね?このインパクトを軽視してるわけじゃないよね?


それでも、覚悟の上で、それでも安倍さんはこれ以上はもういいですって話ですよね?


そこまでいうのだから、次を考えません?かわりに何を求めるのかを考えませんか?

いや、あなたは別に考えなくてもいいんですけど、私は考えたいので

ブクマでもたくさん「考える必要ない」という考えの人いました。

別に私に言わんでも、好きにしたらいいと思います。

でも私は、考えたいんです。

考えたいけど十分な知識がない。

前の記事でも間違ったこと書いて指摘されてしまうくらいで、まぁ私基本的にアホなんですわ。

だからこそ、ちゃんと知識があって次を考えてる人の話を聞きたいんです。

そういう時に「考えなくていい」っていうの嫌なんですよ。

偉そうに言ってるけど私はこの先の日本のことなんて全然わかりません。

正直先行きがものすごく不安です。

でも、不安だからと言って、安倍政権が今後も続くってひたすら信仰する方向も、とりあえず安倍さえ倒せばよくなるみたいなのはどっちも、私には現実逃避に思える。

何とかして生き残れるように準備はしておきたいです。そういう人の話を聞きたいです。

うっかりすると、すぐ悪質なデマにはまりそうだから、事実はちゃんと確認していくけどね!みんなも私が間違ってると思ったらどんどんツッコミ入れてね





最後に
ここまで書いても、ちゃんとお断りしないと勝手に安倍シンパみたいな認定してくる人がいるので言っておきますと、私は特に安倍首相を支持してません。確かに安倍さんの進退は数年レベルの景気に大きく影響しますが、ガバナンスの崩壊、特に文書への信頼が失われた状態が続くと十年単位での国家運営に深刻な影響が出ると思っていて私もそちらを心配しています。