この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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「理解しないことと差別をすることは別だ」という筋立てならwithnewsの記事中の男性を批判するのはお門違いじゃない?

絶賛炎上中の「LGBTが気持ち悪い人の本音」記事はなぜ完全にダメなのか | BUZZAP!(バザップ!)

この男性はそうした意味では差別をしない準備はできているものの、それでも差別表現を行い「ただの差別主義者」に堕してしまっています。

いやいやいやちょっと待って。この記事はこの記事でどうなの?
withnewsを責めることは全然ありだと思うけど、記事中の男性を「その理屈で」責めるの? それは筋悪すぎない?っていうかその筋で男の人を責めるのであれば「理解しないことと差別をすることは別だ」って建前は欺瞞でしょ

この記事めちゃくちゃ男性の内面に立ち入ってんじゃん。自分で何書いてんのか分かってんの?

私は、結論に同意できるからと言って、筋立てが悪い意見には賛同しません。
今回の件で怒ってる方々、怒ることは全然ありだと思いますよ。私もwithnewsダメだと思ってるし。でも「理解しないことと差別をすることは別だ」というなら、記事中の男性を責めるのは筋違いすぎるでしょ。

そこまでいったらただのヒステリーだよ。



「このインタビューの外で」、今Bさんが差別的発言をしているとわかる部分ってどこかありましたか?

「たとえ思っていても差別的発言をしてはいけない」って話だけならこの記事に出てきたBさんは普段差別的発言はしてない。違います?「ポリコレ棒に怒られるから」という理由が気に入らないというのはわかるけど、あなたがた内心は何思っても自由って言ってるんだからそこを責める筋はない。違いますか? 

この男性は、日常においては差別的な発言などはしてはいけないとわかってるし、実際にしてないと思うのよ。「過去そういう行為を当たり前だと思っていた」といってるだけです。「今現在でも差別的な発言をしている」とか「日常においてそういう発言をしてもいいだろうと主張してる」部分ってどっかにありましたか?なくないですか?


繰り返しますよ。確かに男性は差別的な心性を保持していることは間違いないけど、それでもこの人は「納得できないな」と思いながらも差別的発言をしないように気を付けており、差別的な発言をしないだけにとどまらず、「納得できない」と思ってる自分に葛藤しているといってますよね?
ここまでに異論ありますか? ここまでの時点でお前は間違っている!というひとがいたら是非ブコメで説明してください


「そうはいってもインタビュー内でこんだけ言ってるんだから、普段から差別的な言動をしているはずだ」みたいなことを言うのであればもうその人は結局「内心をさばきたい人」ですよね。それなら「理解しないことと差別をすることは別だ」なんてのは嘘つきだ。それはもう「理解しないこと」自体が罪だって言ってる。


あなたがたが本心から「理解しないことと差別をすることは別だ」と思っているなら男性を批判せず、むしろ「そこまで思ってるのに(理由はともかく)差別的発言を自制していること」を評価できるはずではないですか? そのうえで「理解しようとする必要はないです。ゼロかイチかで思い詰めずに今まで通り差別的発言を慎みつつ自分の心の整理をつけてください。」って言えるはずではないのですか?


それができないなら「理解しないことと差別をすることは別だ」では満足できないってことでしょ。違います? 
ましてやこの人に向かって「ポリコレで殴られてください」っていうのであれば完全に「内心を裁きたい」側の人だと判断しますけど。


「インタビュー内」での発言をどう取り扱うかは、その人の考え方次第だけど、少なくとも「「理解しないことと差別をすることは別だ」を旗印にする人は男性を批判できないでしょ

そうはいってもインタビュー内で「気持ち悪い」とか言ってるじゃないか!とか許される場なら差別的発言するんじゃないか!っていうかもしれないけど、これって男の人は「カウンセリング」とか「セラピー」とか「懺悔室」という認識で語っているんだと思うんですけど。

別に長谷川豊さんみたいに「多くの人が思ってても言えないことを言ってやったぜ」とか「本音だから尊重しろ!」とか「議論が深まっ太郎」みたいなことは言ってなくて、「よくないとはわかっているが納得できなくて内面にモヤモヤを抱え込んでしまっていること」を語ってるじゃないの? 「私のこの感情は正当なものであるから表に出すべき」って主張しているように見えるの?

私は逆にこういう場でなかったら絶対に表には出さないってことだと受け止めたんですけど。


私はこの男性の主張について

1:男性は、昔はともかく今は差別はしてはいけないとは思っている。
2:男性は、実際に今は差別的感情はいまだに持っているが、日常の場において差別的表現を行っていない。
3:男性は、差別的感情を捨てて、LGBTを理解しなければいけないと思っているがそれが出来なくて悩んでいる
4:男性は、過去にさかのぼって批判・断罪されることについて拒否感を持っている。
5:男性は、ポリコレの人たちには強い嫌悪感を持っている

と理解して、彼は差別はしていない、と認識しているのですが。

この男性を批判している人たちや、男性が差別をしたと主張する上記記事は具体的にどの部分が私と認識が違うんですか?

まさか「理解しないことと差別をすることは別だ」と言っておいて2を攻撃してないよね?
また、4や5の部分を差別と言ってるように見えるんだけど、これは差別じゃなくないですか?


「男性は批判しないけどWithnewsの記事はひどい」ではいけませんか?

そういうわけで、私は記事中の男性を攻撃するのはちょっとおかしいと思っています。それを否定するなら、多くの人は黙って差別的感情を心の中で育て続け、いつかどこかで爆発させるでしょう。


一方で、withnewsを批判するのは理解できる。むしろwithnewsの取り上げ方が「男性に丸投げする」形になっているのが問題ですよね。


男性は自分の感情が良くないこと、たたかれることとわかっていて、それをどう捉えるべきか、落としどころをどうするかについてはwithnewsに期待していたはずです。ところがwithnewsがまさかの素通しをしてしまった。その結果、男性の発言は誹謗中傷や差別まみれの発言を垂れ流しにしてる5ちゃんまとめサイトの発言と同レベルになってしまった。

差別問題という実際の被害者が存在する極めてセンシティブな問題において「LGBTが理解できない」と明言する「ただの差別主義者」の言い分に価値判断や批判を加えないままに垂れ流すことは、「こういう人もいる」「こういう意見もある」とした差別の再生産への荷担となり得ます。

これは一理ある。わたしはいいすぎだと思いますが。差別問題で、発言者に自覚があろうがなかろうが、問題のある発言を問題だと指摘もせずに垂れ流しってのはちょっと抵抗がある。

人ってその都度ちゃんと確認しないとすぐに調子に乗ってしまうもの。この男性だって、今回のインタビューで否定されずに無罪放免になってしまったら、別の場所でも差別発言をすることになってしまうかもしれない。そんなこと言わなくてもわかってると思ってるだろ?って思ったのかもしれないけど、やっぱり常に釘をさしてほしいという気持ちはある。

最初は「ツッコミ返しで倒される」ことを前提にしてセクハラ発言や童貞いじり発言をしていたはずなのに周りの人間が「クリエイティブ」とか「ウェイウェイ」という呪文を唱えて持ち上げ続けた結果、そのままなし崩し的にセクハラや童貞いじりが芸になってしまって社会正義のために運動起こしたけど総すかんを食った有名人の方いらっしゃいますよね。あれだって、最初の段階で「ああいうのはだめだよね」っていう人がいたら変わってたかもしれないことを考えたら、男性がカミングアウトしたことによって責められないようにしつつ、読む人にはこれは明確にダメってメッセージを伝えるくらいはしてもよかったんでは?

「この件、言いにくい本音を聞かせてくれてありがとう。ただ、何度もインタビュー中でも言われていましたが、これがダメなのはわかってますよね?」「もちろんです。今日はこういう企画なので語りましたが、普段は絶対に言ったりしてませんよ」というくらいの会話を入れるとか、既に多くの人が指摘されているように、「理解しないことと差別をすることは別だ」みたいな話をしてもよかったと思う。

「こういう企画だから本音を言ってもらっているが、この本音は表に出したらダメなものです」というくらいの調整もしなければ、まあ怒る人は絶対出て来るよね、と。

というわけで、withnewsの記事は私も好きじゃないです。これにしたって必ずしも批判されねばならぬとは思いませんが、上の理屈は男性は批判できなくてもwithnewsを批判することは可能でしょう。そこは否定しない。



話変わるけど。上のBUZZUPの記事さ。文中ではこう書いておきながら

理解できない事と、差別をする事の間には20億光年程の距離があります。大切なのは誰が同性を好きになろうが(或いはネリリし、キルルし、ハララしようが)、そのことを理解できなくても放っておくことです。

文末にこう持ってきてるよね。

「もし我々が強者と弱者の間の紛争に無視を決め込むなら、我々は強者に加担しているのだ。中立のままでいられるわけではない」

なんでこういうことするかな。


結局「理解しないことと差別をすることは別だ」が全然着地点になってないじゃん。やっぱり「理解しない」しないとか「積極的に弱者の側に立たない」行為を悪として認識していると思う。自分たちすら信じてないことを旗印にして、しかも最後にチクっとこういうのもってくるのはあんまり誠実な態度だと思えない。

それなら最初から「まずは差別しないところが最低ライン。そこから少しずつ前に進んでいきたい」っていう風に言ってくれた方がまだいい。両方を求めてるんだからそれ正直に言おうよ。
なんかボーダーの人みたいな駆け引きを使われるとうんざりする。結局「差別かどうか」の地点が話者の都合でフラフラしてしまう限り、差別に関してまともな議論できない気がする。「差別」という言葉を使わずに議論がされることを強く期待したい

「ポリコレ棒」という時、文句を言われているのは「ポリコレ」側ではなくて「棒(筋が悪い理屈で強引に人を殴りに来ること)」のほう

脱線しましたが結論を書いておきます。

今回の件、withnewsは批判される余地はある。一方で、withnewsのインタビューを受けている時点で自衛意識足りないといえばそうだけれど、今回の件を男性を「理解しないことと差別をすることは別だという筋で」批判するのは控えられるべきかなと。別に男性を批判する他の筋があればそれはそれでありだと思います。男性を批判するなと言ってるわけじゃなくて、その批判は筋が悪いって言ってるだけです。

なんというか。とにかく反差別とかフェミの人、この件に限らず結論が正しいんだからもっと落ち着いて筋を大事にしてほしい。まともな筋を思いつかないなら、もう結論だけ言ってる方がまだまし。「それっぽいけど間違ってる理屈をこねくり回されたら結論ごと否定しないといけない」ってのをいい加減学習して欲しい。杜撰な理屈こねておきながら「トーンポリシング」とかいって居直ってる場合じゃないでしょほんとに



私は「結論が正しいからといって筋が悪い理屈をこねだす人」が大変嫌いです。というより「別の件で思いっきり間違った方向に爆走する危険があるので、ただバカな人よりよっぽど警戒しなければならない」という考えです。そういういい加減な人って、結論があってる間はいいけど、結論が間違えてるときすごい厄介。自分の感情で理屈を無視して自分の思い通りにしようとする人になりうるんじゃないかって思うんですよ。具体的に言うと「お外では社会正義のために戦いながら、家庭では子供を虐げる毒親」ってこういう人たちだと思うんですよね。結局自分の気分で行動してるだけで理屈なんてない。そういう人の言ってる理屈はハリボテで、一見それっぽいけど意味がない。

こういう人に限って、行動力ものすごいあるからほんと嫌。

根本的にポリコレさんが勘違いしてることがあって、「ポリコレ棒」という時、文句を言われているのは「ポリコレ」側ではなくて「棒(筋が悪い理屈で強引に人を殴りに来ること)」のほうなんですよね。これについて「ポリコレだから批判されている」とだけ受け止めて自省をまったくしない人のいうことはあんまり聞く気しないです。