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いよいよ「テラプローブ」2Q決算。ガチで勝負!

5月にテラプローブ紹介記事を書いてからいろいろありました

8月11日追記

残念ながらいまのところ非常に苦しい値動きをしています。

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私は1400あたりからひたすら買いまくってしまったので、
ポジションとしては1500万円ぶんほどありますが含み損は160万を越えてます。この2ヶ月本当にしんどかった。

しかし、ようやく勝負のときがやってまいりました。8月14日決算!
この企業についてはもう調べるだけ調べて絶対にいけると確信しています。
2Qまでの業績が悪いのはわかってますが、3QからのV字回復というシナリオは変わりません。


マザーズの市場環境が悪く、かつ信用買い残りが異常に溜まっているので
不安要素がないわけではありませんがさすがにこの価格で勝負しないという選択肢はない。

8月12日追記

(1)同業の日本電子材料の業績は好調でした。

2Qまでは、MMJ分の剥落による売上減少と、減価償却かさむため厳しいですが、3Qからは折返しV字回復です。

(2)親会社である台湾PTIの月次を確認すれば、台湾新棟の売上が確定します。
むしろ売上増加のことを考えると、MMJの売上減少分を十分補っており、最大の不安材料が2Qで解消されることになります。
さらに台湾には半導体製造に関して追い風が来ています。
米半導体大手クアルコム、台湾に775億円投資へ 独禁法めぐる訴訟和解 | 政治 | 中央社フォーカス台湾

(3)2Qに特益が確定するため、特益込みだとPER3.3。なくてもPER10、PBR0.5と文句なしの割安です。

(4)主要顧客の一角(車載向けLSI)であるルネサステクノロジも好調でした

(5)おそらく2Qでは無理だと思いますが、3Q以降に配当復活の配当復活の期待が高いです。

(6)売上も利益もテラプローブより少ない企業が218億で買収されてます。今のテラプローブの時価総額は120億です。

(7)他にも顔認証などの材料ありです。

負けるはずがない。仮に決算後に下がったらファイナルナンピン決めてやるよ。(退場フラグ)


忙しい人向けにとりあえず押さえておきたい五点

①売り上げの3割近くあった国内事業は今後なくなるけどむしろ今まで赤字だったから清算できてマイナスなくなるよ。

②台湾「テラパワー」事業は今までお金垂れ流しで設備投資してたけど、ようやく2Qで終わって5月から新棟稼動開始したよ。後は2Qの減価償却さえ乗り切れば業績は一気に上向くよ。

③国内事業を清算した際に得られる特別利益38億円が入ってくるよ(これは既にIRで確定)。時価総額150億、去年の当期利益が3.4億だった会社に38億円のキャッシュというだけでかなりインパクトあるね。

④今までマイナスだった利益剰余金が6月30日にプラスになるよ(これも既に確定事項)。今まで無配当だった会社が配当開始するようになることでようやく世間からの注目が集まるかも。

⑤もし配当が開始しないなら親会社によるTOBが濃厚だから意識的に株価を押さえに来るかもしれない点に注意。


とりあえずこれだけ知っておいてもらえばOKです。
ここからは株が好きな人向け。 随時追記していきます。

会社と事業領域について

今は亡き「エルピーダメモリ」のDRAMウェハーのテスト事業請負からスタートした会社です。
その後世界大手の「マイクロンメモリ」をメイン顧客としていましたが、現在は台湾の「PTI」の子会社となり、台湾工場での受託に注力しているところです。


(1)テスタ事業
半導体製造に関してテスト部分を受託してます。そのためのプログラム開発なども行います。つまり半導体の設備投資が増えてる間は強いということですね。
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http://www.teraprobe.com/technology/turnkey.html

特にこの会社はメモリ、LSIのテスタ受託開発を行っており最近は車載向けなどが順調です。


(2)顔認証などの要素技術
あと、顔認証や脳波認識など「半導体バイスに組み込み可能」な技術を開発しています。
こちらもいろいろな大手に採用されており、技術力的にはかなり評価されているようです。

財務について =長期間続いた設備投資がようやく終わるタイミング(その後しばらくは減価償却もある)

この会社はマザーズに上場する銘柄の中で最低レベルのPBRです。
純資産が290億あるのに、時価総額が160億程度なんですね(一ヶ月前までは110億しかなかった)

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なぜそんなに株価が低いかというと、今までひたすら設備投資しまくりだったからです。

その結果、財務は今結構しんどいです。200億レベルの借り入れがあります。年間売り上げ240億、経常利益25億程度の会社が200億の売り上げはかなりきつい。借入金返済や減価償却費も重たいのでP/L、B/Sともに厳しく見えてしまい、なかなか手出しできない、そんな状態です。

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親会社子会社の関係がややこしい

さらに、ここからがややこしいです。

①テラプローブは、台湾のPTIが6割近い株を保有している。つまりPTIの子会社です。
②その上で、テラプローブが「台湾テラパワー」の株式を51%保有しています。
③さらに、現在は国内事業が赤字かつ売り上げ減少中なのに対して、海外(台湾)事業が黒字かつ売り上げ増加中。

この3つのせいで、決算短信の数字では利益が極端に少なく見える。
折角PBRのスクリーニングでこの会社を知った人も、単に決算短信の数字だけ見てたらあまり魅力的に感じない。
本来の会社の強さがわからないんですね。


現在のテラプローブの状況を簡単に言うと「台湾テラパワーの価値次第」

とりあえずこのあたりで。後で気が向いたら追記します。この企業、とにかく説明がめんどくさいのですが私は現在この会社に強く期待してます。


私の投資方針について

私は特需とかシクリカルとかはよくわかりません。だから10倍になるような株とかはまったく掴めたことがないです。数年で100倍を達成した「ペッパーフードサービス」や、去年 1 年で20倍になった「北の達人」などを初動でつかめた人は本当にすごいなと思います。でもそういうのはマネできない・・・・・。

私がわかるのはとにかくその会社が割安かどうかだけ。 今まで「山一電機」「放電精密」「神島化学」「メイコー」のようなところに投資してきましたが、こんな風にしんどいときにちゃんと踏ん張りながら設備投資しっかりこなしてる企業があまり評価されてないところから投資するのが好みです。

というわけで、今年は自分はテラプローブを応援してます。がんばれー。