この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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「レトルトパウチ」 童貞とか処女とか連呼しまくりのマンガ

評価★(個人的評価★)

お金持ちしかいない上、「◯ックス至上主義」の学園(ちなみに名前はエリート学園)が舞台。その中で主人公はただ一人の童貞(ちなみに名前はTENGA)。ヒロインは四人しかいない処女たち。主人公と彼女たちはそれぞれこの学園でそれぞれ童貞と処女を守り抜こうとするけど、学校からの「補習」や「宿題」の他、それぞれにアタックしてくる存在がいて……という感じのギャグ系の作品。

設定がおばか系なのでなんでもアリです。高校なのにセックスフリーというあたりからすでにみんなフリーダム。他にもいろんなことを好き勝手にやっています。ギャグなので現代に存在しないVRセッ◯スや、ボーカロイド技術、「例のプールの複製」など無駄に技術が発達してます。というか、五巻からはいきなりSFみたいなことを言い出すので本当にやりたい放題です。真面目に考えずにまずはネタと割り切って読みましょう。


ちなみにタイトルの「レトルトパウチ」は処女の暗喩。

レトルト食品を封入している袋のことを、レトルトパウチ(以下、パウチと略す)と呼ぶ。「プラスチックフィルム若しくは金属はく又はこれらを多層に合わせたものを袋状その他の形に成形した容器(気密性及び遮光性を有するものに限る。)に調製した食品を詰め、熱溶融により密封し、加圧加熱殺菌したもの」

レトルト食品、好きな理由はね。レトルトパウチはね。無菌状態なの。完璧に。外の世界から遮断されているの。どこにも、穴が空いていないから、ずっと清潔なままいられる。レトルトパウチは腐らない。処女も同じ。貴方と私と同じ。

それにしても「少子化の影響で」「若者のセック◯推奨」「学業の成績よりも性交渉したものほど偉い」というのはエロ同人の典型らしいのだけれど、そうした舞台設計で真面目にストーリーをやろうとする頭のおかしい(褒め言葉)マンガなのだわ。

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紹介終わり。とりあえず4巻で一区切りなので、まずは4巻まで読むことをおすすめします。


以下は振り返り用のメモです。

処女四天王一人目 明星サチル

ただ一人の人への想いの強さは、テンガも私も同じ。だからそこでだけ私は、テンガとつながっていられる

主人公の幼馴染。感度良し。普通に可愛い容姿で普通に恋愛にも興味ある普通の女の子。しかし初心なため、性行為にあけすけすぎるエリート学園についていけなかったためなんとなく処女。
とくに処女であることにこだわりがあるわけではないので「四天王の中でも最弱」という扱い。
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処女四天王二人目 ウルワシ エマ「世界平和実現の一番の敵はなんだと思う?」

成績優秀、実家の資産も学生の中で最高という典型。しかし理性が強すぎるというか、性的本能がゼロの女の子。「世界平和」だけに興味があり、異性に全く興味なしのため処女。

セッ◯ス推進側女性 一人目 朱鷺川めばえ

じゃあ、なんであたしじゃ ダメなの?

ウルワシ エマの同じ年の従姉妹。可愛くてセッ◯スが好き以外に取り柄がなくエマにコンプレックスを抱いているが、この学園では彼女のほうが優等生。相方に荒巻リカというレズビアンの女の子がおり、二人でビッ◯ーズとして名が通っている。

中学の時に深く考えずに家庭教師と性的関係を持ち、強制的に別れさせられる。その後積極的に自分から男を喰いまくるようになる。性行為は好きだが「ゼノフィリア(赤の他人性愛)」の傾向あり。

セッ◯ス推進側女性 二人目 荒巻リカ

私はめばえと何度でもこういう事ができる。私達は、他人を介して触れ合える。自分が直接触れれば、交わってしまえばこの関係は終わるだろう。自分のこの気持すらどうなるかわからないのに。

確かに人それぞれでいいと私は思うけど。
個人的には無知ゆえの強さみたいなのを振りかざしているようにも見えるわ。
経験してからも同じことが言えていたら認めてあげるよ

主人公の憧れ人 松波彩葉

主人公と同じとしながら飛び級で大学にいき、すでに海外の研究所(D.T.研究所)で仕事をしている天才。主人公と「エリート学園で三年間童貞を守れたら何かを信じる」という約束をしている。
研究所では大悟という男と組んでエリート学園の生徒に対して何かを企んでいる模様。というかまぁアレだよね。

◯ックス推進側男性 (名前無し)

中学の時非モテだったが高校デビューに成功して女喰いまくりに成功。中学校の頃、明星のことが好きだった(というかオカズにしていた)。高校に入ってから別の学校だったがアタックしてくる。

処女四天王三人目 喜多嶋ふみか

この私が逆ナンなんて、プライドが許さないんですけど。男が私に夢中にならなきゃ嫌なんです。対等なんて物足りない。

ヤリ◯ンを目指しており、実際に男にモテまくりなのだが、性行為に及ぶと身体が拒絶してしまっていまだに処女。
本当は好きな男のこがいて、その子に好かれたがってたし、その男とじゃないと嫌だったというだけの純情娘。お前はどこの照橋さんだよ。

私、やっぱりあの二人みたいにはなれない。
私は心も欲しい。

からの

区別なんて要らない。わからない。そうだよ、恋なんて身体が跳ねるその時、感じたことが全てなの

明星の本心

私、そうじゃない。私、別に処女で痛いわけじゃない。私は自分に嘘をついている。現れてほしくなかった。誰も。私以外特別な女の子は。

なんて浅ましい。チープな優越感。
特別でいれば、いつか貴方が受け入れてくれるなんて思わなかったわけじゃないけど。でももう私は、特別でもなんでもない。

なら、本当はいますぐ特別じゃなくなったっていいの。本当はめちゃくちゃに奪ってほしくて仕方がないのよ。

今の所の感想 作品として軸が確りしてないけどそれも高校生らしい、かな

メモ部分のように、4巻までは「恋と性欲の区別」みたいな話をしている。しかしその後は「自分と他人は別物であって、決して通じ合うことはできない。相手の心なんて見えない」みたいな話になっていく。

多分このあたりきっちり決めて描いていないから作者も登場人物もなんかフラフラしている。この人の作品はいつもそういう所ある。

クズの本懐」でも、結局何がヤリたかったのか?となるといくつかは思いつくけど、どれも本命ではないように思える。そしてキャラのことは記憶にあっても、ストーリーの方は記憶に残らない。そんな感じの不思議な作家さんだと思う。



しかしこの人すごい絵がポップでかわいいし、エロとかギャグ調が多いけど、結構暗い、心の闇っぽいテーマを好むよね。私が好きな作家さんである「桂明日香」さんを思い出す。特にこの作品なんかはそういう傾向が強い。どちらの作家さんも、部分的にすごい抉ってくるんだけど、大作とまでには行かないというもどかしい作家さんである。好きなんだけどなぁ……。

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