頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「胸糞悪いエロゲ」ランキングベスト10

隠れた傑作 胸糞悪い映画ランキング - アノ映画日和
この記事すごく良かった。1位のマーターズは私も見てこそっと以前におすすめしたことある(http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2016/01/24/161840)けど、最近はこういうの全然見れなくなってしまった。記事書いてる人の精神力すごいなあと思う。

お返しに、エロゲの胸糞ランキングを作ってみた。

次点 さよならを教えて

胸糞度はそれほど高くないが、とにかく気分が悪くなる話。統合失調症の患者が入院中に脳内では学校生活を楽しみながら、ところどころその脳内の現実が壊れていくのを描いていくという極めて悪趣味な話である。ただ、その独特のグラフィックと、ひたすら繰り返す単調な音楽によって独特の雰囲気が描き出されており、プレイしているとちょっと頭がおかしくなる感覚を味わえる。世間では名作と言われているが、私はこの作品好きじゃないのであんまり評価高くしない。ちなみに「ジサツのための101の方法」もプレイしたけどそれほど印象に残るような作品ではなかった。普通にドグラ・マグラ読んだほうがいい。
「エリーゼのために」は現物がどうしても入手出来なかったのでニコニコ動画で視聴しましたが、この作品のほうが胸糞度は高い気がする。

さよならを教えて comment te dire adieu:BANDE ORIGINALE


10位 生贄の教室

「幸色のワンルーム」において、監禁された少女をセカンドレイプする言説を後押しするものだという批判が目立ったが、この作品は監禁された少女が文字通りセカンドレイプされる描写がある。そこから生贄ゲームみたいなのが始まり、どんどん被害が拡大していくというかたちで胸糞指数は高い。ただ、この「生贄の教室」はストーリーがクソなのであまり高く評価できない。
それよりも同梱の「贖罪の教室」「傀儡の教室」が名作(特に後者)。前者は「殺人犯の娘」が父親の罪のせいで過酷ないじめを受け続け、最終的に人死にが出るまでそれが続くという救いがない話。後者は人が一人学校で死んだにも関わらずそれが消し去られるという話。ちなみに誘拐監禁ゲーとしては「好き好き大好きっ」という作品が有名。私はプレイしたことがないので内容知らないです。

ちなみにこの作品はDLSiteでもDMMでも取り扱いがないのでAmazonくらいでしか売ってません。好き好き大好き!に至ってはプレミア価格69800円という化け物です。やりたいんだけどさすがにそこまで金出せない……。


9位 いつか、届く、あの空に(傘ルート)

ヒロインが三人いるが、誰かを助けたら他の誰かが死ぬ。グランドエンディングなぞない。しかも、それって物語構造がちゃんと理解できてないと気づかないようになってる。「傘」は最後に攻略できるヒロインであるが、一人目と二人目のルートにおいて、自分が他のルートのときに他のヒロインを見殺しにしていたことを全く気づかずむしろ目の前のヒロインを幸せにできてよかったなーとか思ってたら最後の最後で現実を突きつけてくる。非常にいやらしい。胸糞というかやりきれない作品ではあるが名作。

いつか、届く、あの空に。


8位 H2O&√AAA

ど田舎で営まれる差別の話。最初はクラスでのいじめ、それを乗り越えたと思ったら村八分の描写が続き、なんかプレイしててうんざりしてきます。あまりにそっちの印象が強くて、この作品のテーマがなにか忘れてしまった……。√AAAでちゃんとこの差別問題と戦う描写があって救われますが、それが弱いH2Oでは胸糞すぎて本筋が楽しみきれなかったよ。 でも、副題の「footprints in the sand」という詩は今でも覚えてるくらい好き。
同作者の「素晴らしき日々」も結構胸糞悪い展開が続きますが、それだけ真摯に自己と世界の関係、そして幸福について考えさせられる作品なのでかなりおススメ。

H2O √ after and another Complete Story Edition

7位 ネコっかわいがり(続編のWHAT A WONDERFUL WORLD"まで読むの必須)

地雷ゲーとしての知名度は非常に高い。作品タイトルや可愛い絵柄は完全にトラップであり、なぜかバンバン登場人物が理不尽に死んでいく展開になる。ラストのオチが美しいと感じるか胸糞と感じるかは人次第。私は全然スッキリしなかったよー。

ネコっかわいがり!-クレインイヌネコ病院診療中-


6位 「僕の彼女はガテン系」(NTR的な意味で胸糞が悪い)

この作品寝取られげーなのですが、私はネトラレ属性がなかったみたいでとてもしんどかった。めちゃくちゃ丁寧にとある女性と出会って、関係を深め、付き合って、結婚するまでをちゃんと描いたあとで、これまたねちっこく寝取られ描写を描いていくんですよね。彼女も主人公のことを好きのに、複数人と関係を持ってしまい、罪の意識に耐えきれず失踪してしまう。そして、主人公はそのことを知ってなお彼女のことを追いかけて、そして再開した時の描写。お互いまだ相手のことが好きだけど、やはり昔に戻ることはお互いに出来ない。そのことを確認する行為がなんかもうつらい。どうしてこうなってしまったのか。
しかも彼女は妊娠しているが、誰の子供かわからない。妊娠させたやつはお咎め無しで高笑いしているというとんでも胸糞仕様。NTR向いてない私にはきつかったけどなぜか最後までプレイしてしまって大ダメージを受けた作品。

この作品は発売元のElfが解散してしまったのでDLSiteでもDMMでも取り扱いがなく、さらにAmazonでもビジュアルファンブックしか取り扱いがない。そのファンブックも22500円の高値で取引されており目にする機会がほとんどないけどほんとにすごい作品だった。


5位 Extravaganza(「沙耶の唄」の上位互換Ver)

このまえちょこっと紹介しましたが、純粋なエログロ指数においてはこの作品がトップクラス。登場するのは人を殺すことなどなんとも思ってないやつらばかりだし、それでいて主人公は通常の人間であれば死ぬような傷を負わされても死なないため、精神人体ともに徹底的な破壊が行われます。ちなみにこの作品の司郎というキャラクター、自分がプレイしてきたエロゲーの中でも最も胸糞が悪いキャラです。エログロがきつすぎて人を選びまくりますが、そんな残酷な世界を強く生き延びる少女の15年にも及ぶ長い戦いとその中で育まれる家族愛を描いた作品であり、最後までプレイを頑張ることが出来たら強い感動を得られる文句なしの名作です。同ブランドの「無限煉姦」もエグいですがおすすめ。「ゴア」や「マイブラ」は今からだとそこまでおススメはしない。

EXTRAVAGANZA Complete Edition


4位 Elysion(マナルート)

コソヴォ紛争で家族を失い、とくに目の前で姉が死ぬという衝撃体験で言葉が喋れなくなる。それだけならともかく、その死体がゲオハルトとうオヤジによって死姦されているのを目の当たりにしたり死体まみれの不衛生な場所で生活することを強いられたりして胸糞悪さではかなりのもの。マナルートに限らずこの作品は民族差別や、洗脳やら人体実験など胸糞のオンパレードですね。
しかし「民族問題」や「生命倫理問題」、「主従関係」などいろんな要素を取り扱っておりストーリーとしても名作。

こちらもすでに会社が消滅しておりAmazonのみの取り扱いとなっています。また、この作品はPC版を補完するキャラクターがコンシューマ版に登場するのですが、ドリームキャストなんだよね……。正直やむを得ないので、この作品PC版でプレイした人だけは、Youtubeで補完シナリオを見ても許される気がする。


3位 CARNIVAL(小説版まで読むことが前提)

エロゲ界隈ではカルト的な人気がある瀬戸口廉也作品の最初にして最悪な作品。毒親、幼児虐待、いじめ、殺人、強姦などいろんな胸糞要素が混じる。三部構成であり、二部まではまだついていける展開だが、第三部のどんでん返しが強すぎる。二部までやって油断してたら全くその片鱗を見せなかった「彼女」の真実が牙をむく。主人公よりも壊れていたのは「彼女」の方だった。彼女に捕まってしまった主人公はもはや逃げることも出来ず、そして小説版のラストまでいってしまうことになる。

同作者の「SWAN SONG」にも、個人の矜持はしめせるものの、運命は残酷であるし、「キラ☆キラ」にははじめて救いが描かれるが、やはりストーリーは苦い。「暗い部屋」もやはりつらい。
とにかく、瀬戸口さんの作品はもともと主人公にとって厳しい世界を描く上、決して主人公(プレイヤー)を単なる被害者のままにしてくれない。過酷な世界では主人公もまた加害の連鎖に巻き込まれる。主人公もまた罪を犯す。だから救いがどこにもない。唯一自由だったのは重度の自閉症患者であった「あろえ」だけといえる。彼女を理想とするあり方はかなり歪んでいるよね。。。最新作MUSICUS!でも胸糞悪い展開がありました。この人はとにかくくそったれな世界と向き合う人間を描くの大好きなんだな……

CARNIVAL
SWANSONG
キラ☆キラ Windows10対応版
MUSICUS!


2位 螺旋回廊

まだgoogleなどの強力な検索エンジンがなくインターネットといえば「裏掲示板」や「裏サイト」みたいなアングラサイトがたくさんある、というイメージが強かった頃の話。
冒頭で主人公と彼女のイチャイチャぶりを描いた後、唐突に二人は匿名集団「EDEN」の悪意に晒されることになる。彼女や友人たちが連れ去られ、理由も目的もわからず、彼女たちが壊されていくのをただ眺めるしかないという展開。1周目の絶望感はかなり高い。周回を繰り返すと真相がある程度わかり、ベストエンディングでは恋人は無事助けられるし匿名集団に誘拐を依頼した人間はわかるし逮捕されるが、それはあくまでパラレルワールド。実際には救いなどない。しかもそのパラレルワールドでさえ肝心の「EDEN」のメンバーは結局捕まらないまま事件は未解決で終わる。とにかく悪意の正体が最後までわからず、自然災害のような形で終わるので大変気分が悪い。続編でも「EDEN」は出てきて、こちらではちゃんと管理人まで摘発できるが、初代の「EDEN」とは別物、ということで、結局初代の「EDEN」は無敵のまま。胸糞。

この作品は、2019年末まではDMM、DLSiteともに取り扱いあったんですが消滅してしまいましたね……。ダウンロード販売も無限ではないってことですか……。しかしAmazonでの価格は80000→8000に急落しています

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価格の乱高下がすごい

1位

ホワイトアルバム2(Coda雪菜ルート)

かずさ原理主義者の私としてはこのルートまじで胸糞悪くて耐え難かった。こっちのルートにおけるかずさの心情を考えると胸が引き裂かれるようにつらい。非常に長いけれどそれだけやる価値はある作品であり面白いことは間違いないんですが、私はかずさルートを信じて生きていきます。

WHITE ALBUM2【Windows10対応版】


1ブランド1作品の縛りがあるので紹介できなかった「天使のいない12月」はこちらの記事を御覧ください。→ 



除外したもの

「胸糞ゲー」で検索すると必ず出てくる「いたいけな彼女」は、主人公は確かにクソだと思ったけどシナリオ全体ではそれほど胸糞だと思わなかったので除外。というかONEの主人公がだよもん星人しなりおで似たようなことしてるしね。

「やっぱり神様なんていなかったね」で有名な「いつか降る雪」は、確かにあのシーンだけ見たら胸糞かもしれないけど、それ以前の問題として作品自体の設定が低めなので除外。「DALK BLUE」や「蔵の中はキケンがいっぱい」とかもグロで驚かせようとしてるだけであんまり好きじゃないので除外。

「脅迫」や「狂った果実」とかはシナリオ短すぎるので除外。「rewrite」「鎖」「蠱惑の刻」なども入れようか迷ったけど説明が難しいので除外。その他、陵辱系のゲームブランド、たとえば「つるみく」などのゲームをプレイしていけば、多分たくさん出てくると思うのだけれど、私そっち系のゲームはほとんどプレイしてないので知らないんですよね。。。




古い作品が多くてすみません。
新しい作品はエロゲマイスターであるにゃるらさんの記事をどうぞ。