この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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「バフェットからの手紙」に見る「企業の内在価値」についてもう一度考える

ここ数日仕手株のような動きをしていたサイボウズ株が急落しました。
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これについて、サイボウズの社長である青野さんが「株価下落したことを歓迎する」と受け取れる発言をしたことで少し話題になっています。

「ティール組織ってなんやねん」って話と、100億円投資家の片山晃さんが青野さんに直接苦言を呈しているのが注目ポイントですね。

2階建ては青野さんたたきの方向性なので、あえて逆の立場の人をピックアップしてみます。

そもそも青野さんがいびつな株価を何故嫌うかというと・・・

一度バブル崩壊を乗り越えているからですね。その時に、成長を持続させるためには「株価」というものができる限り会社の実態と一致するようにしたほうが良いと思われたのでしょう。それが「ティール組織」と何の関係があるのかは知りませんが

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かつてバブル崩壊を経験したからこその安定成長路線

バフェットの語る「内在価値」について

この考え方はもちろん株式市場の主流ではありません。(もしこれを主張しすぎると、株価が実態価値より低くなったときは社長が意地でも買い支えなければおかしいということになるし、社長による株価コントロールを公然と認めるみたいな話になってしまう)

ただし、実はあのバフェットがこの考え方に近いんですね。このあたり、バフェットの投資を理解する上でとても大事な話だと思うので引用しておきます。


*1

バフェットが大切にするのは、企業の「内在価値」だ。その企業が本来生み出す利益に紐づけられた価値だ。株式市場でつけられた「株式価値」とは全く違うと考える。つまり多くの上場経営者が気にする株価や時価総額の数字などまったく関係ない。それどころか、自分が経営するバークシャー・ハサウェイの株価が彼の考える内在価値と大きくかい離すると、警告を出したりするのだ。
(中略)
バフェットは真っ向からその考え方を否定する。株価は本来その企業が生み出す将来利益の価値にイコールであるべきだと考える。経営者の評価は結果でしかない。プロセスも言い訳も関係ない。その厳しさを自分の頭で受け止めたい。

内在価値に等しいあるいはそれ以下の金額で企業に投資できる機会は数少ない。だから、しっかりと準備をして下落相場を待つのだ。だから、長期投資なのだ

バフェットの考えは「内在価値より低い価格になったときに買って、後は内在価値が株式価値を下回らない限りはホールド」ということです。なので、ガチでバフェットの考え方を理解している人なら、そもそも株式価値を気にするのはナンセンスというのもわかる気がします。

投資をするというのであれば、こちらの観点はちゃんと意識しておきたいところですね。名著ですので、投資している人はこの機会に「バフェットからの手紙」を呼んでみてはいかがでしょうか。今見てみたらkindle unlimited無料でした。

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とはいえ自由参加ができる市場に上場している以上、「自社の考えを理解しないやつは排除する」的な姿勢はダメだと思う

批判してる人も、バフェットがこういう人だというのはよくわかってるはずです。それでもやっぱり青野さんの発言にはイラッとしてるんですよね。気持ちはほんとよくわかる。

排除すると明言しているわけではないけれども、そういう話は長い時間を賭けて説明して理解者を求める方向に言ってほしい。「俺の崇高な理念を理解しないやつはダメwww」みたいな方向だと、イケダハヤトさんとか、川上さんみたいになってしまう。

*1:※ちなみにこの記事は、上場企業である「ファンコミュニケーションズ」社長が書いています。はてなダイアリーで上場企業の経営者がブログ書いてる珍しいケースであり、どう考えてもちきりんよりこっちをもっと注目すべきやったろ・・・