この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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「はねバド!」のアニメ版と原作の関係について私が思ってること

まだインターネットが復旧しない……。ので、スマホで入力します。読みにくかったらごめんね。


はねバド!」アニメ10話見ました。

原作とアニメが別物だということで一部で良くも悪くも評判の本作ですが、10話はほとんどアニメオリジナル回になっていましたね。 特に海老名と伊勢原兄の関係は原作に本当にない描写であり、またその内容が完全に「やれたかも委員会」みたいな展開になっててニヤニヤが止まらなかったです。


はねバド!」アニメ版が原作とぜんぜん印象が違う内容になっている件について

原作好きな人にとって、アニメ版はあまりに別物になっており、それが不満という人も結構多いです。

でも、私はどっちも好きですね。どっちかといわれれば、やはり絵の迫力の問題もあって原作のほうが好きなんですが、アニメ版はアニメ版ですごくいいと思う。ちょっとテンポが悪い点だけが不満なくらい。


はねバド!」は「作者が一人ひとりのキャラクターに物語を込め過ぎなくらい込めて」描いている作品です。もちろんすべてのマンガのキャラクターには物語があってしかるべきだとは思うのですが、はっきり言って、キャラクターの物語性が過剰すぎだと感じるくらい濃いです。そのせいで話全体の物語はぐちゃぐちゃに入り乱れててよくわからなくなるくらい。とにかく読みやすさとか、話の整合性とか、そういうのより、とにかく一人ひとりのキャラを描くってのをすごい大事にしてると思う。*1


ネタバレになるからおすすめはしませんが、既読の人にはぜひこの作者インタビューを読んでほしい。

もうこれだけ読んでくれたら私の文章続き読まなくていいくらい熱いインタビューです。(あ、でもアニメ組にはあまりにもネタバレのオンパレードなので、アニメ組の人はせめてアニメ終わってから見たほうがいいかも!





んで。


そんな一人ひとりに濃いストーリーを込めてるはずの本作品なのですが、「肝心の主人公達が属する北小町高校のメンバー」については原作ではあまり描かれていませんでした。上のインタビューの中でも、主人公や綾乃やなぎさが戦う他校のライバルだたちについては、作者はめちゃくちゃ熱く語っているのですが、逆にチームメイトについてはそれほどでもない。

原作が、途中からゆるふわな雰囲気がガチのバトルものへと変わっていったので、そのあたりの過程でふるい落とされた部分ではあると思うんですが、とにかく北小町高校のキャラだけが、全然その後のマンガの描き方から取り残されている。 

そのあたりの原作で描かれなかった部分をアニメではしっかり描いている、ということなんですね。なので、原作既読で、原作が好きな人も、そういう原作の弱いところを補ってくれる作品として見てみると楽しめると思います。


「YAWARA!」みたいな雰囲気の原作から「響け!ユーフォニアム」みたいな雰囲気のアニメへ

しかし、やはり描き方や、ヒカリを当てる対象が変わると作品の印象もかなり変わりますよね。

原作は群像劇ではあるものの、なんだかんだいって途中までは「羽咲綾乃」を中心として、その上で「なぎさ」「コニー」のトライアングルで形成される物語でした。7巻くらいからライバルキャラが一人ひとり個性の強い存在に変貌していくわけですが。このあたりは、古い作品ですが、「YAWARA!」と似てる感じがします(ただし、主人公は最強の立場ではなく挑戦者というところは大きく異なっていますが)

あるいは、「しゃにむにGO!」っていう超傑作テニス漫画があるのですが、この作品における伊出延久、滝田留宇衣、佐世古駿の関係のほうがより近いかもしれません。(こっちも、チームメイトはしっかり個性ありますが)

それと比べると、アニメ版は「響け!ユーフォニアム」のような印象があります。部活全体を描くような印象。(私は原作のほうに惹かれてしまうのだけれど、アニメの改変は上手いなと思ってます)

上でも述べた通り、どっちがいいとか悪いじゃなくて、うまいこと相互補完になればいいかなとは思う。



とはいえ正直、ちょっと厳しいところも無きにしもあらずなんですよね。バドミントンは個人競技なので吹奏楽とは違うし、こういう一人ひとりを細かく描いていくことによって、原作にあったテンポが失われていたり、原作にあったとあるエピソードがまるごと削られたりしています(これ、7巻以降の展開を考えると黒歴史なんだろうなぁ……)。

なにより、原作読者としては、10話みたいな展開に尺を使うくらいなら、綾乃となぎさの決戦の描写に3話でも4話でも徹底的に注ぎ込んでほしかったという気持ちもないわけではない。

でも、原作と同じことだけをやるなら、それこそ原作を読めばいいってことになる。特に原作5~6巻あたりの、命を削って描いてるような絵は、アニメであれを動かせってのはちょっと無理があると思う。だから、最初から違ったものを描く、違った角度から見せる、って割り切ってるアニメ版の取り組みは、結構面白いと思うのです。


だから私としては
アニメ見た人には原作読んで「え、なにこれすげえぜんぜん違う」って言ってほしいし
原作読んだ人にはアニメ見て「え、ぜんぜん違うけどなるほどな」って言ってほしい。


とまぁそんな感じです。
勢いで書いてるからなんかおかしいこと書いてるかもしれないけど、まぁたまにはこんな記事もありということで一つ。

*1:そういうのをわかりやすく表現するために「能力」を使うマンガって結構ありますよね。一番わかり易いのは「咲」や「黒子のバスケ」で、これなんかは能力とキャラ個性が非常にマッチしてて、さらにチーム戦という特徴を活かして縦糸と横糸が合わさって実にコンパクトに濃いキャラクターの物語を描くのに成功してる傑作だと思います。「ハイキュー!」もわたしの中ではこっちサイドです。これに対して、「はねバド!」や「灼熱カバディ」は、絵の力でこれと同じ効果を実現してるので、ほんとにすげえなって思う