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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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レザードヴァレスと桂馬くん

https://anond.hatelabo.jp/20181007164838

 

かなり参考になる記事でした。個人的には色々考えるべき要素あると思います。ありがとうございます。

 

ただ、、、私は萌えは女性蔑視を含むという前提が全然了承できないんだよね。もちろん女性たちがそう受け取るのは否定しないけど、正直志向しているものは全然違うし勘違いでは?といいたくなります。

 

んで、ちょっと萌ということについて私が思っていることを語ります。とことん気持ち悪い(拙い上によく理解できない)話ですし、オタクとか関係なく、私個人の考えであることはご了承ください。

 

 

 

さて。

確かにベースとかスタートラインとして二次絵は現実の女性(これについて、フェミニストからは少女マンガをベース似していて、萌は絵は少女漫画の文化的簒奪だとかいうよくわからないことを言ってる人もいました)をベースにしていたかもしれません。

 

 

しかし、萌の志向としては、現実の女性とは違う「美少女」という概念を突き詰めようという話にあると思ってるんだよね。 

 

 

つまり、美少女と現実の女性は、別ってことね。

 

これについては、表現後方は違うけど、大野さんも似たようなこと言ってたし、一応通じうる考えかなとは思います。ちなみに理解できなくても全く問題ありません。理解できる方が少数派でしょう。

 

※ちなみに反例はある。壱河ふぇーすさんが、艦これだけでなく現実の少女をモデルにした二次絵を公開しまくった時のやらかしとかね。オタクだけどわたしはああいうの嫌いです。

 

この前提にたつと、萌を追求するものにとって、美少女というイデアは現実の女性とは独立して存在している。そのイデアを二次元として描き出したいという感じ。

 

本来は現実の女性と美少女は全く別物なんだけれど、最初は手がかりがなさすぎて現実の女性をベースにするしかなかったと言う感じかなと。

 

 

んで。

これ言うとオタクの人からボッコボコにされそうなんだけども。あくまで私個人の意見としては、この試みは突き詰めればレザード・ヴァレスが戦乙女ヴァルキリーを現世に降ろそうとした行為に似てると思ってるんですよね。

※現在においては、レザードほど確固たる萌え追求を行っている人はおらず、普通に流行に左右されたり、二次創作的なものが主流ですが、本質としてはこういうもんじゃないかなと言う妄想です。

 

 

なので、この試みの過程において、萌の目指す意図なんかに関係なく現実の女性をモデルにしたことによって、現実の女性が傷ついたことはあるだろうとは思う。レザードヴァレスが自分の欲望のために何をしたかはまあゲームやった人ならご存知でしょう。

 

 

 

なので、私は萌に対して、そういうのが理解できない女性がいるのは当然だと思う。それどころかそういう女性が嫌悪感を表明するのは当然だと思ってるし、あまり目につかないところでやってほしい、どころか普通に消えてほしいと思うことも否定しようと思ってない。

 

 

萌というのは、ある意味ポルノ以上に冒涜的であるし、普通に変態だと思う。私は積極的に正当性を主張するつもりはない。むしろ萌を思考している人が、自分は正常だと思ってるならそれはどうなんだと思ってる。中世の錬金術師みたいなもんだとおもって、胡散臭がられるのはむしろありがたいと思うくらいでいいだろう。

(むしろイデアを追い求めるものとして、理解されず気持ちがられることは誇りくらいに思って胸を張ればいいのに)

 

 

というわけで、私は萌は変態で気持ち悪いことを認めている。しかし、あくまで気持ち悪いだけで、それを迫害したりするのは許されないだろうと思う。

 

現実の女性を敵視したり、傷つけることを目的としているわけではない。だからこそタチが悪いという面はあるが、フェミニズムの文脈で現実を持ち出して語ろうが意味はない。根本的にお互いが見ているレイヤーが違うからだ。

 

萌は、現実の女性を蔑視などしていない。ただ無視しているだけだ。現実における男と女の権力関係などこれっぽっちも関心がない。なぜなら萌を志向するものたちが興味を持っているのは、現実の文脈を超越したところに存在する美少女だからだ。現実の女性の扱いの話をされようとも、なんで現実の女性が関係があるんですか?としか思わないのである。

 

余計に気持ち悪いと思った人がいると思うだろうが、そのとおりだと思う。むしろあなた達が思っているよりはるかに気持ち悪い(理解不能といういみで)ものなのだ。

 

 

ただし、一方で萌は決して現実の女性を見下したりもしない。むしろ萌の母体となった女性というものには畏怖や崇拝の念すら持っている者もいるだろう。

 

美少女というイデアを追いかけている萌え志向者は、現実なんか見ていない。これは無知のヴェール状態に近い。つまり現実の女性に対する偏見は世間ほどは強くない。その代わりに、敵意がインプットされると過剰に反応することになる。

 

※ここで言ってるのは萌の話であって、オタクの話ではない。

 

萌の負の側面を体現したのがレザードだとすれば正の側面を体現しているのが、神のみぞ知るセカイの桂馬だ。

 

この人物は、二次元美少女のことしか考えていないから、現実の女性に対しては「美少女に劣る」という以外の尺度は持たない。女は男より劣るとかそういう考えはない。かなりニュートラルに女性を認識し、個として扱う。それによって救済される人間も居るのである。

 

 

 

 

*そういえば、社会学は極めて萌と志向性が似通っていると思う

私は性的モノ化みたいな考えはバカバカしいと思っている。資本主義社会において、モノ化を批判すること自体あまり意味はない。性たけ特別であるとする理屈だけを読んでみたが、まあ理念だけの話である。

こういう社会学の理屈建ても、理想の社会像という現実に存在しないイデアをなんとか現実に描き出そうとする、愚かで果てしない企みであるという点において、実に萌と似ている。萌は理想の非現実美少女を、社会学は理想の非現実社会を追い求めてるだけだ。社会学はただの社会萌えである。

 

社会学の千田さんのツイートを見ていても、事実を大事にするという意思が全く感じられなかった。事実や現実をすっ飛ばして自分の理想を妄想し続け、その結果傷つく人がいても構わない姿勢は、社会萌えとしか言いようがない。学問と呼ぶには値しないが、私はむしろ親近感すら感じる。

 

 

あえて言えば、萌は、自分たちのイデアが現実のものではないことを知っている。千田さんは自分の理想とする社会のイデアと現実を多分混同している。違いはそれだけだ。