この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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「批評のステージ」と「現実への介入のステージ」はある程度区別して考えるべきではないか


うーん。なんかこの記事がめっちゃ叩かれてるらしいですが、私はこの記事、特に問題ないと思いました。

結論ありきで男批判をする一部のフェミニストにうんざりする気持ちはよく分かるけれど……

確かにこの問題、ツイッターフェミニズムを自称する人の中には「日本の男性は獣だらけだ」みたいな乱暴な結論ありきの人がいて、結論が固定されていて数字とか統計をないがしろにする人が多いです

宇野ゆうかさんの周辺のように、資料を検討せずに「性暴力」の話で性暴力が関係ない「ジェンダーギャップ指数」を持ち出す人はもう最悪だと思いますし
http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2018/05/06/104920
http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2018/05/24/232124

DVや性犯罪に関する統計などについても、一応数字や統計は見るんだけれど、都合が悪ければ全部暗数ガーと言い出してやっぱり結論ありきになってる人もよく見かけます。くたびれはてこさんの周辺とか。

こういうのがまかり通りすぎたせいか、自らのアイデンティティに🍤アイコンを使っている割には逆にエビデンス軽視というか、「自分の都合の良いエビデンス」だけを誇張するような人が増えている気がします。本屋の一例だけを持ち出して誇張したシュナムルさんやら、その言葉を鵜呑みにして実際に自分では本屋に行くこともなく書店のありように口出しをすることに疑問を感じない人たちまで出てきて、この人たちのネットDE真実ぶりはかなり深刻だと感じます。方向性が違うだけで、いわゆる「ネトウヨ」さんたちと同レベルになっている人たちも少なくなくて、正直ごく一部のフェミニストの方は🍤捏造してでも成果を求めるあたりが「スルガ銀行化」していると思います

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私は、たいした興味もないくせにちょっとネットで見た記事やツイートをもとに現実の問題に口出ししようとする人はなんでそんなに偉そうなんだろうと不思議です。そもそも自分はそういうことができると思っているのはさすがに傲慢というか、ネットだからはっちゃけてるのかもしれないけど「イキり」すぎだと思います。
こういう人たちを見ているとフェミニストって言葉を聞くだけでうんざりするという気持ちはわかります。私も本当に苦手です。

font-daさんのやっているのは「批評」のステージの話であり「現実への介入」のステージではないし、むしろこのステージでは批判的な意見は歓迎すべきではないか

でも、今回のfont-daさんの記事に関しては個別の調査結果について詳細を確認した上で、データの解釈について批判的な所見を述べている、という話だと思うんですよ。

これだけ踏み込んだ性暴力・DVの統計調査が行われたことは非常に重要であるし、ぜひこの問題に関わる人の間では共有していきたいと思う。

調査結果に対するリスペクトは感じるし、批判についてもちゃんと根拠も込みで述べている。妥当であるかどうかはともかく、これは批評であると考えて良いと思う。

実際、いじめ問題やパワハラ問題についての調査については、意識の啓発が進めたことによって検知される案件や相談の件数は飛躍的に増えたのは皆さんご存知でしょう。発達障害に関しても、ここ数年で受診者や自己申告の人たちは大きく増えた。他の人から見れば明らかに暴力と呼ぶべきものでさえそうと認識できなかったり、それを告白・告発できない人が多いのは疑いようはない。

私は「暗数を過大に見積もりすぎる」ことには強く反対しますが、決して無視していわけではないと思う。まして、他国における傾向や、その他の統計との関連も含めてfont-daさんの批判が過度の言いがかりだとは感じませんでした。

一番大事なこととして、font-daさんの批判は「批評」のステージだと思うんですよ。このステージで批判的な検討をちゃんとやらないで、ずさんな状態で「現実の問題への言及」のステージにいきなり飛ぶことの弊害を考えたら、私は「批評」のステージでは批判的な意見をどんどんぶつけて検証することはむしろ必要だと思っています。最近この違うステージの境界線がうやむやになりすぎてるんじゃないでしょうか。「マルドゥック・スクランブル」のように学問と運動が明確に切り離されすぎているのもそれは違うだろとは思うものの、そこが混同されているのは良くないと思う。


今回の調査は、回収率が30%ということで評価が難しい。

そもそも、みなさんはちゃんと調査結果を自分で確認されましたか?私はそういうのなしではてなブックマークコメントで適当なことを書く人は、自分の意見に近いか遠いかに関わらず嫌いです。
せっかくだから、まだみてなかったという人は、ちゃんと見てください。

調査方法は、近畿圏在住の18歳以上75歳未満の女性を対象として、選挙人名簿と住民基本台帳を使用した層化二段無作為抽出法によって2,448人を対象とし、プライバシーに関わる設問を多く含むため、事前研修を実施した女性調査員による訪問調査として実施しました。事前研修は、調査の趣旨、女性に対する暴力被害の実態、協力者・調査員の安全確保、地域の被害者支援に関する情報提供、タブレットPCを用いた聞き取り練習などを行いました。

・身体的・性的・心理的被害体験(パートナー以外、現在のパートナー、過去のパートナー)の有無
・(被害体験をもつ回答者に)身体的・性的・心理的被害、加害者、場所、警察など支援機関への接触、被害後の症状など
・セクハラとストーカーによる被害体験の有無
・子供時代の被害体験の有無
・女性の暴力被害に関する政策についての意識、本人・パートナーの属性など

https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-860.html

eguchi_satoshi 調査票 https://goo.gl/BfbuQM を見ると、被害者自身が「これは「暴力」ではない」のような解釈をしないように、淡々と事実と経験を問うような工夫がなされている。当然日本版もそうなっているはず。
http://fra.europa.eu/en/publication/2014/violence-against-women-eu-wide-survey-survey-methodology-sample-and-fieldwork

調査における信頼度そのものはかなり高いと思われます。

問題は回収率ですね。EU平均も低いですかられこれでも問題はないのかもしれませんが。

有効回答票は741件、回収率30.3%(EUの回収率は、最低がルクセンブルク18.5%、最高がハンガリー84.0%、EU全体として42.1%)でした。

統計結果を見るだけでも、少なくとも日本の性暴力に対する対策がEUより弱いのは間違いないと思う

font-daさんでなくても、男の私からみてもいくつかの項目は「日本の数値低すぎないか?」と感じました。また、少なくとも日本の性暴力に対する啓発や対策がEUより弱いのは間違いないと感じます。

こういう話もあるようです。

matsuo0221 内閣府の調査(https://bit.ly/2Q1HUMR / 2017年12月)では女性の31.3%が配偶者から被害を受けたことがある。龍谷大学調査だとパートナーの暴力+性的暴力=11%。アンケート方法の違いもあるが少ないと感じるのも分かる。

font-da 調査した津島さん自身、調査の有効回答率は3割ほどですし、質問が厳しい内容であるため「聞き取れなかった」可能性は認めていました

kalcan http://www.nara-wu.ac.jp/life/family/shimizu/houkokudata/insyumondai.pdf こっちの”最も激しい身体的暴力被害”の調査や http://honkawa2.sakura.ne.jp/2776a.html 他殺率も低いことから、日本は非暴力的な国と言えると思うのですが

atsushimissingl 日本は暴力自体が少ない可能性も考慮した方がいい。単純に比較できるものではないが、傷害事件発生ランキングでイギリス8位、フランス14位、米国28位、イタリア41位、そして日本は76位だ。https://www.globalnote.jp/post-11606.html

調査実施者自身、このデータがそのまま実態を表していると断言していないわけです。そういうものを素直に受け取るのが正しいことなのでしょうか。疑問点を呈示するのはそれほどヒステリックなことでしょうか。私はそうは思いませんでした。「結果を否定」したり「暗数を事実として語る」までいくとやりすぎですが、さまざまな可能性を提示すること自体は問題ではないと考えます。(font-daさんの記事だとちょっと否定が強すぎる気はします)



以下は報告書の文面に「EU平均」を筆者が書き加えたものです。
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-860.html

⑴ 暴力被害
・6人に1人の女性が15歳以降、暴力を受けている。17%の女性が、15歳以降、パートナー・非パートナーから身体的・性的暴力を受けている(図1)。EU平均は33%。
・9%の女性が、15歳以降、パートナーから身体的暴力を受けている(図2)。EU平均は20%。
・2%の女性が、15歳以降、パートナーから性的暴力を受けている(図3)。EU平均は7%。
・10%の女性が、15歳以降、非パートナーから身体的・暴力を受けている(図4)。EU平均は20%。
・3%の女性が、15歳以降、非パートナーから性的暴力を受けている(図5)。EU平均は6%。
・16%の女性が、15歳以降、パートナーから心理的暴力(虐待)を受けている(図6)。EU平均は43%
女性に対する暴力被害は、EUと比較すると、少ない。暴力の形態に限らず,EUのほぼ半分である


⑵ 警察への通報
パートナーから受けた最も深刻な暴力を通報した女性は0%(53人中0人)である(図7)。EU平均は14%。(EU諸国との比較から)日本では、夫婦などパートナー間で起きた暴力は表に出にくい。親密圏で起こった暴力の不可視化が確認される。
・非パートナーから暴力被害を受けた女性の1割が事件を警察に通報している。(1割しか事件を警察に通報していない)。
・非パートナーから受けた最も深刻な暴力を12%の女性(59人中7人)が警察に通報している(図8)。EU平均は13%。


⑶ ストーキング被害・セクシャルハラスメント
・6%の女性が、15歳以降、ストーキング被害を受けている(図9)。EU平均は18%
・15歳以降、最も深刻なストーキング被害の18%が警察に把握されることになった(図10)。EU平均は26%。
・44%の女性が、15歳以降、セクハラを受けている(図11)。暴力被害と比較すると、被害率は高く、EUの平均55%に近い値となっている。
・9%の女性が過去1年間にセクハラを受けている(図12)。EU平均は21%。


⑷ 子どもの頃の暴力被害
・14%の女性が、子どもの頃に、大人から暴力を受けている(図13)。EU平均は35%。
・1割の女性が、子どもの頃に、大人から性的暴力を受けている。10%の女性が、子どもの頃に、大人から性的暴力を受けている(図14)。15歳以上に受けた被害率と比較すると、被害率は高く、EUの平均12%に近い値となっている。


⑸ 安全感
・8%の女性が、過去1年間に、身体的・性的に攻撃されるのではないかと、不安に思ったことがある(図15)。EU平均は21%。
・3人に1人の女性が、この1年間に、身の危険に備えて、家に閉じこもったり、特定の場所に行かないようにしたことがある。32%の女性が、この1年間に、身の危険に備えて、家に閉じこもったり、特定の場所に行かないようにしたことがある(図16)。EU平均は53%。


⑹ 意識と意見
4人に1人の女性が、親戚・友人など自分の周りで、DVの被害にあった女性を知っている。23%の女性が、親戚・友人など自分の周りで、DVの被害にあった女性を知っている(図17)。先の自分自身の暴力被害の申告(被害)率にくわえて、EU平均は39%。EUと比較すると少ないことから、日本における女性に対する暴力の被害がEUよりも少ないことが読み取れよう
・34%の女性が、女性への暴力反対キャンペーンの広告を最近見たり、聞いたりしている(図18)。EU平均は50%。
・医師が、ケガをしている女性に,その原因が暴力であるかを尋ねることを83%の女性が支持している(図19)。

私もフェミニストは苦手だけど、フェミニストの言うことだからと言ってなんでも雑に否定していいというものではないでしょう

私は過去記事で何度か書いているように、フェミニズム(とくにリベラル・フェミニズム)そのものの考えに敬意は持ちつつもネットにおけるフェミニストさんたちがあまり好きではないです。特に言葉の使い方が暴力的であったり、ひどいレッテルをはったり、決めつけがひどかったり、デタラメを平気で言ったりする人が結構いるせいで、男女とかフェミニズムうんぬんに関係なく、人間として嫌いだったり、信用出来ないと思うことが多いです。

先日も太田先生や千田先生、宇野ゆうかさんを批判する記事を書いたりしています。

もちろんミソジニーや、アンチフェミニズムにも同様の人がいます。当然この人達も嫌いですし、私はこの人達のことも批判しています。ただ、特にミサンドリの人ははてなブックマークで迷惑行為を何度も行い、私の発言を増田に転載までして陰口を叩く人までいて、本当に糞だと思っています。一部の人だとわかっていても、フェミニストがそういう人たちを持ち上げている以上、フェミニストそのものが苦手であることは否定できません。

フェミニストの皆さんは「意見が同じ」であればずさんな論拠であったり、明らかに他者に対してリスペクトを欠いていたり、攻撃が過ぎたり侮蔑的な表現を使ったりするような人を応援するのをいい加減やめてほしい。自分で意見が言いにくいのはわかるけど、せめて誰を支持するかは自分でよく考えてほしい。

それでも、ちゃんと根拠を持って意見を言ってる人には敬意を払うべきです。たとえ意見が同じでも、露骨な捏造や印象操作をしようとする人はちゃんと批判しなければいけないと思います。私は今回の件は太田先生や千田先生の件とは違うと認識していますが、もちろん異論は認める。みなさんはどう思われますか?


追記
http://d.hatena.ne.jp/chazuke/20181030
私もfont-daさんへの批判は不当だと思っているし、今回の件に限って言えばちゃずけさんの気持ちはわかるけどこれはこれでどないやねん、、、そういうこと言っていいたいならフェミニストがいい加減なこと言ってるときにちゃんと批判しとこうぜとは思う。してるとおっしゃるならすみませんが、過去記事見るかぎりではそんな感じないですよね。こういう一事をもってすべてを決めつける言い方をするの、フェミニズムとかオタクとか関係なしに好きじゃないですね。。。

ご本人からコメントありました。

chazuke 私はかつて「ロボット学会」の表紙がメイド絵だったのが批判の対象になったとき、メイド絵を擁護していました。たぶんわたしの言葉遣いが嫌いだと言うだけで正確に書く気がないようですね。よくわかりました。

だそうです。
ただし一応一ヶ月ほど過去記事をさかのぼって読ませていただいた上での言及です。正確に書く気がないわけではないので事実に誤りがあれば訂正しますが、ちゃずけさんの記事の一覧性が異様に低く、2013年12月以降の記事を軽くチェックしたものの該当の記事が発見できませんでしたので言及はそのままとします。

*1:なので、シュナムルさんのツイートに賛同したのに「暗数」を主張する人間は屑認定します