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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「美少女戦士セーラームーン」 その3 タウ星系編(24話~33話) 前半 

この幸せは長続きしない、そんな気がする。しかたないか。だって宿命だもん。何があったって乗り越えられるわ。それが使命を背負った、あたしの試練なら

その2の「ネメシス編」についてはちびうさが出てくる話だったなぁ……くらいしか記憶してなかったのに対し、こちらの「タウ星系」については「土萌ほたる」が印象的だったのでなんとなく覚えてた。

土萌ほたるの境遇はかなり悲惨。
・事故で母親を亡くし
マッドサイエンティストの父親に身体を改造され
・さらに父親が悪の存在に乗っ取られ、自身も悪の存在の苗床にされてしまう。
・また、彼女の前世はセーラーサターンである。サターンとして覚醒すると世界が終末に導かれてしまうため、セーラー戦士からも命を狙われる。

ほたる本人は善良で無力な守るべき存在であり、ちびうさと仲良くなったりしてるわけだけれど、存在自体が世界にとってあってはならなものとなってしまっている。

この「罪のない少女を犠牲にしてでも世界を救うべきか」という形で世界と一人の人間を天秤にかける設定は、2000年代になると結構出てくる。「イリヤとUFOの夏」やら「エースをねらえ」あたりから始まって、fate heaven's feelとか新約・禁書目録なんかもそう。
*1


とにかく、そんなほたるをめぐって、セーラームーンたちと外部太陽系戦士(大人組)がすれ違う展開はとても印象的でした。セーラーサターンが覚醒した後の展開や、幻の銀水晶とか転生のシステムがなんでも解決しちゃうあたりは納得いかないけど、この作品が後の創作に与えた影響って結構大きいのかもしれませんね。

登場人物

天王はるか(高校?年。レーサー)  →セーラーウラヌス
海王みちる(高校?年。バイオリニスト)→セーラーネプチューン
冥王せつな(慶応大学理学部1年) →セーラープルート(転生)
土萌ほたる(土萌研究室所長の娘。治癒能力持ち) →セーラーサターン


今回の敵集団 秘術師集団 「デス・バスターズ」

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©武内直子、PNP、東映アニメーション

地球を第二のタウ星系にしようと試みる。生気を抜き取った人間のカラダに卵を植え付け器化することでこの星を乗っ取ろうとしている。

・ボス:ファラオ90
・副ボス:ミストレス9
・土萌創一教授(マッドサイエンティスト。超生物研究)
カオリナイト(土萌研究所研究員。ファラオ90に心酔)

今回の使い捨て敵<ウィッチーズ5>
・ミメット  LV40(芸能クラス担当・アイドル)
・ユージアル LV78(哲学クラス・礼儀作法担当)
・ビリユイ  LV202(サイエンス担当)
テルル   LV404 (物理学、植物園担当) 
・シプリン&プリロル LV999 プロフェッショナル

イベント1 無限学園の先祖還りの怪物事件

・噂を確かめるために学校に潜入。
・怪物が登場。セーラームーンセーラーちびムーンで戦闘。
・土萌ほたると遭遇。癒やしの力を持つ不思議な少女。
・自分たち以外の「セーラー戦士+タキシード仮面」組に遭遇
・土萌ほたるの身体に異常あり
・衛と海王みちる接触。うさぎがそれを見て嫉妬(懲りないね)

イベント2 無限学園の新入生合宿@M山

火野レイの15歳の誕生日祝
天王はるか木野まことが柔道勝負

男女差なんてカンケーないよな。
女だから男に勝てなくてとうぜんって思ってんのか?
そんなんで大切な人を守れるのかな?

・ユージアルが新入生から魂と生気を奪おうとするがセーラームーンが撃退する。
・翌日セーラー戦士全員が「3つのタリスマンを集めると破壊神が目覚める」という夢を見る。
ちびうさと土萌ほたるが二度目の遭遇。土萌ほたるはアミュレットで暴走を抑えているらしい。

イベント3 無限学園記念ドーム完成のこけらおとしコンサート

海王みちるのコンサートに。
 ちびうさと衛がコンサートに来たことに嫉妬(本当に懲りない)
・ミメットがコンサートで聴衆から生気を奪おうとする。
・「卵」を植え付けられた人間がダイモーンと化して襲ってくる。
セーラーネプチューンセーラーウラヌスがダイモーンを倒すが
 その後ネプチューンセーラー戦士たちを攻撃。気を失って場面転換。

・戦闘後に天王はるか月野うさぎが会話。

「はるかさんは男なの?それとも女なの?」
「男とか女とか。そんなにたいせつなコト?」

どうでもいいけど、衛がちょっとでもはるかと会話してたら猛烈に嫉妬し、
男と思っている天王はるかに何度も話しかけに行って頬を赤らめている。
冷静になった後「ごめんね、はるかさんとあんなふうに一緒にいて」と謝る。
この作品では衛も「いっぱいやきもちやいてるよ。でも信じてるよ」と言ってるけど。
こういう描写、くっそめんどくさいなあと思う。

イベント3 水野亜美が無限学園に体験入学

・ビリユイが生徒たちからプログラムで生気を奪い取っていく(1巻で見た)
セーラーマーキュリーではビリユイに敵わず負けそうになるが
 セーラーウラヌスが2つ目のタリスマン「宇宙の剣」を発動して倒す。
・聖杯作りイベント
・慶応大学理学部に冥王せつなという人間が登場する。
・土萌ほたるの肉体が限界に。化物になる寸前。

イベント4 テルルンという植物でエナジーを吸い取る

テルルンの攻撃で死にかけた冥王せつなが覚醒する
ちびうさがムーンロッドを手に入れる
セーラープルートと再会。話を聞くと「外部太陽系三戦士」として
 NQセレニティによって転生したけど寝坊してたらしい。

イベント5 シプリンの心を操る魔法で仲間割れ

あたしたちはこんなに一つになれるわ。
だって、同じ戦士だもん。仲間だもん、あたしたち。

・全然理屈がわからんけど、遊びで作った聖杯がいきなり登場して
 みんながその聖杯に力を注いだらセーラームーンがSセーラームーンに変身しました。
・レインボームーンハートクエイク(虹色月心激)によってシプリンさん消滅。


★本来タリスマンが共鳴して呼び出されるのはセーラーサターンだった。
 そして、セーラーサターンの生まれ変わりが土萌ほたる。
・三戦士は、サターンの目覚めを防ぐためほたるを殺さなければならない。
 (だからセーラームーンなどにはそれを打ち明けないつもりだった)

「サターンを封印するためにほたるの生をあたしたちの手で断ち切る権利はないわ!」
「世界が滅びの道をたどらずにすむためには、今あの子を殺す。
 あの子を殺さない限り、サターンは目覚め滅びはきっとやってくる。
 すべてが消失してしまう」

イベント6 ミストレス9覚醒&うさぎの迷い

・土萌ほたるが心配でほたるのもとに駆けつけたちびうさだったが
 ほたるの身体にはミストレス9の卵が植え付けられて器化されていた。
・ミストレス9はほたるの身体を操ってちびうさのもつ幻の銀水晶を奪う
・ミストレス9の攻撃を受けたちびうさが魂を抜きとられて心停止。
・衛が力を使ってちびうさの生命を維持するが時間はない。
 はやくほたるごとミストレス9を倒さなければならない。
 うさぎは決断を迫られる。

「選べない」
ちびうさも、ほたるちゃんも、この星の人々も!
見捨てることはできない!

・土萌ほたるの魂はまだミストレス9の内部に残存。


前半はここまでです。


いまさらだけど、セーラームーンSとセーラームーンCystalで全然キャラデザが変わってて面白いな。

*1:悪ではなく仲良しだけど殺さなければならないキャラってもっとピンポイントなのが居たと思うけど今思いつかない……。誰か思い当たるキャラがいたら教えてください。