この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

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NewPicksが大好きなSHOWROOMが運営する「VTuberたちのデスゲーム企画」の結末はどっちになるのだろうか


https://togetter.com/li/1290794
コンテクストが高度すぎる
もうだいぶ進んでしまってるみたいなので今更ですがどうなるのか楽しみ。

私はこういうのを現実の人間でやるのは好きじゃないので、アイドルオーディション番組とかAKB48損選挙とか全く見てないのですが、VTuberでやるのはアリという立場です。


以前もこういうのやってましたが、もっとVTuberでないとできなさそうなコンセプトを考えて実行していってほしい。
NHKに出るとか、のどじまん大会みたいな、そういう既存のアイドルの延長みたいな話は微塵も興味ありません。そんなん私の中ではプロとして活動してる人の方がいいに決まってるんで

はたしてこの結果は「7SEEDS」になるか「嬢王」になるか

この話を見て思い出したのは2つの作品。1つ目は「7SEEDS」の夏のチームの話。
この話でも多くの候補者の中から生き残りの7名を選ぶゲームが行われる。

参加者は実際にゲームが始まるまでは「7名に選ばれたら誇らしい気持ちになれる」と思っていたし、運営側も「勝ったやつは、誇らしい気持ちで死んだやつらの分まで頑張ってくれるだろう」って思ってるんだよね。でも、実際にサバイバルゲーム終わった後、生き残った人間の顔を見たら、全員憔悴しきっており、ただ仲間を見殺しにした罪悪感やら、運営の理不尽さへの恨みをため込んでいた。彼ら彼女らが運営と顔を合わせたときに最初に行った行為は、みんなで運営の人間に銃を向けることだった。

未来に行くことの誇りを失ったばかりか、未来に行ってみたら「試練を経ずに未来に来ることができた人間」を不公平だとして認めず、他の人間を見下して支配しようとする。挙句人を一人殺してしまったりと散々なことになってしまった。

今回のVTuberでも、勝者がグリフィスみたいに鋼の精神を持っていたり、なろうによくあるサイコパス主人公みたいな性格だったらいいけど、生き残れなかった人に未練を持つような人だったら企画として微妙なことになりそうだなぁ。


もう一つは「嬢王」。運営がイメージしているのは楽観的にこっち側なんだろうなと思ってます。

こちらは日本一のキャバクラ嬢を決定するトーナメントを描いた作品。運営は真剣にキャバ嬢を応援し、ライバルの周りには下衆な男が集い、主人公の周りには紳士ばかり。ライバルだった人もみんな主人公を応援してくれてみんなに祝福されて優勝!みたいな「なろう作家は全員これを見習え」と言わんばかりのきれい(すぎて反吐が出そう)な物語展開。まあそれだけで終わりじゃないので興味があったら読んでみてください。

もし本気でこういうストーリーを信じてそのために全力でサポートしてるんだったらすごいんですけれど。


おまけ このデスゲームを運営している「SHOWROOM」について

2016年頃にはブレイクしていた企業なので今更すぎるけど、本当に全く知らないので一応確認してみる。

(1)SHOWROOMは「DeNA」の社内ベンチャーとしてスタートし、ソニーの出資をえて独立した企業。とはいえ今でもDeNAの子会社。

SHOWROOMって何?前田裕二社長に聞いた。アイドルの"やる気"にファンが"投げ銭" | ハフポスト

SHOWROOMの親会社であるDeNAは2012年5月、希少性の高い仮想アイテムでユーザーの射幸心を煽る「コンプリートガチャ」の仕組みで莫大な収益を上げながら、大きな批判と違法性の指摘を受けて廃止したこともあった。

また2016年末には、医療系情報サイト「WELQ」に端を発するキュレーションメディア問題も起こしている。コンテンツの質を軽視し、収益を重視したことによって著作権侵害などの違法行為が横行したことが要因となった。

前田さんは、こういった親会社の「収益重視でリスク管理を怠る事例」を目の当たりにしてきた。そのため、児童ポルノ著作権など、法的・倫理的な観点でのリスク管理には多くのコストを割いているという。「世間の皆さんが想像されている何倍も(リスク管理に)リソースを割いています」と主張


(2)サービス内容は「投げ銭ができる&リスナーがアバターとして存在感を示せる動画配信サイト」

ユーザーのモチベーション「星を獲得したい」→たくさん星を投げると、ランキングが上がって、前列にいける。→ 演者さんに「顔」を覚えてもらえるし、コメントも返してもらいやすい。

ボーナスギフトを与える施策を行ったところ、ユーザーが「SHOWROOM」上を、より回遊してくれるようになりました。各部屋を回遊すると、ボーナスとして「星」がもらえるようにしたら、ユーザーが気軽に他の部屋へあそびにいく文化が生まれたんです。

ほかに上手くいった施策としては、ツイッターでその放送の「宣伝ツイート」をすることでも、「星」がもらえるようにしたことです。この機能を実装してから、ツイッターで「SHOWROOM」を拡散してもらえることが、明らかに増えました

さすがDeNA発の人間というか。ソシャゲーの「廃課金兵」を作る仕組みやユーザー数を増やす仕組み、AKBの「太い客」の自己顕示欲を煽る仕組みが盛りだくさんだなぁという感じ。


(3)2018年1月時点でユーザー登録数は150万人、配信者数は15万人。収益性は動画サービストップで、ユーザー数はさらに倍々ゲームで成長中

ちなみに現時点では「スナックのママのようなアイドルの育成」というイメージが強いため
ユーザー数の8割以上が男性であり女性ユーザーの獲得には今後の課題がありそう。



(4)TikTokの「Bytedance」のように動画配信サービスの「潜在的な」市場規模は大きい

しかもブランジスタのように「既存のアイドル市場に寄生して自分を大きく見せた」というのではなく
「自前でアイドル市場の規模を拡大しよう」というWii的な取り組みと言えなくもない。



(5)法人によるVTuberとの相性はよさそうというか、VTuber市場が成熟してきたときの受け皿になりそう

燦鳥のむとかスクエニの作ったオーバースペックなVTuberって、今それをマネタイズする場が少ないためになかなか厳しい状況ですよね。今のままだとセカンドライフ的なオチになりそうなところですが、SHOWROOMのユーザーが「生の女性」にこだわらずVTuberについても応援するみたいな話になっているんだったら将来的にVTuber市場の基幹インフラの一つになるかもしれない。


(6)8月頃から単月黒字を達成して、IPOに向けた動きが観測され始めている

しかし、こうして実際の損益の数字をチェックしてみると
150万ユーザー!さらに倍々で成長していくよ!という触れ込みに反して
まだまだサービスとしては小さな動きのように見えますね。


などなどいろいろ期待して実際の画面を見てみたら……すげえ微妙な感じでした

ちなみに今回の件、これがきれいごとじゃないなら、サービスのコンセプトとちょっと整合性取れてない気がするんだよね……

「ピラミッドの上にのぼっていかなければお金を稼げないようなモデルではなく、個々のアイドルが、ピラミッドのどの位置にいようが、そこにいる状態のままでお金を稼げるモデルを作った」と前田さんは話した。

https://www.huffingtonpost.jp/2017/07/13/showroom-maeda-yuji-interview_n_17471418.html

それを差し引いても、SHOWROOMのUIって、パフォーマンスを楽しむのに向いてない気がする。

実際にこのVTuberたちの配信を見たけど正直辛すぎました。

感想メモ

ファンがアイドルをみることが目的というより、
ファンがアイドルに見てもらうことを目的としたサービスなんだわ。

すでにファンじゃないと、見る価値が殆ど無い。
「ファンがアイドルを見るためのサービス」として考えると映像配信機能はニコ生にすら劣る。

とにかく匿名性を排除して、一人ひとりのファンに名前とアバターつけて
ファンはアイドルに見てもらうために札束使って前列に並んだり目立つアクションを取れるようになってる。

とにかく、一定の盛り上がりが出てこないとむしろ見ててつらい。
そうとう心臓が強い人じゃないとこのサービス使いこなすの大変だと思う。

というわけで、正直技術的にはすごいサービスとは思わなかったし、むしろ枯れた技術の組み合わせだと思う。サービスが凄いというより、とにかくホリエモンとかと関係を持って、いろいろすごい人を呼んできて企画を立てられる社長の人脈が最大の参入障壁なのだろうなと思います。

芸能人のちからでAmebaBlogを強くした藤田さんのように、このサービスも社長の人脈の力で盛り上がっていくのかな。そういうことばっかりしてるからこの国って技術育たないんじゃないかなって思ったりしました。まる。

というか当たり前だけどこれって「SHORROOM V」の宣伝なんですね

あと、今回の件はどう考えてもこれの宣伝ですよね。

何人かのぶんの配信を見ましたけど、本当に素人っぽい人とそうでない人の差が激しかったです。蠱毒って言うけど、ぶっちゃけ全然勝負になってない。実際のところ勝つ人はだいたい見ててすぐわかる。そのうえで、「素人でもVTuberになってSHOWROOMで配信できるよ」ってのを見せたいんだと思います。

カスタムキャスト」が想像以上にヒットが早いから、こちらも強引に仕掛けてきたって感じかな。私の印象としては、むしろ相当につらいなぁと感じましたね。レベルの低い人は、カスタムキャストのほうがいいと思います。