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この夜が明けるまであと百万の祈り

私が元気づけられた出来事や作品についてのメモ。最近TED聴き始めました

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辺獄のシュヴェスタ

マンガ

以前同作者の「地の底の天上」を読んだら面白かったのでこの作品も読んでみました。

16世紀神聖ローマ帝国。罪なき賢者が「魔女」と呼ばれた時代。
魔女狩りにより育ての母を殺され天涯孤独となり、復讐を誓う少女・エラは
「魔女の子供達」を集めた女子修道院に収容された。

「魔女狩り」の時代が舞台の復讐譚のため、残酷描写が多くて苦手な人もいるでしょうが、内容は非常に面白い。


物語の開始当初、主人公にかぎらず親を「魔女」として殺された少女が100人単位で集修道院に集められます。しかしこの作品では圧倒的強者である教会の人間に支配され「洗脳」「懐柔」を受けることになる。その過程がエグい。

逃げ場がない状況で、ちょっとしたミスをしたり、集団作業の足並みを乱せば見せしめに拷問を受け殺される。そんな耐え難い恐怖や苦痛を受けたと思ったら、気づかぬ間に食事に麻薬を混ぜられ無理やり快楽を与えられる。そして、恨みもプライドも信念も全て捨て、忠誠を誓い、貢献をする限りにおいては身の安全も与えられ、快楽も与えられる。人間性の徹底的な剥奪ですね。

つまり、舞台となる修道院は思想矯正施設、強制収容所なのですね。

そんな中で多くの人間が脱落し処刑されたり、修道院に屈服して敵となっていく中、極めて聡明で薬学の知識も持つ主人公の他数名だけがこの地獄で正気(復讐心)を保ち、この修道院の転覆を図る……という展開になっています。

どん底から復讐譚としてみれば「女王の花」や「岩窟王」、ディストピアからの脱出・脱獄ものという意味では「7SEEDS」「囚人リク」「狼の口」などを思い出します。


そんな感じでストーリーはエグいのですが、凄惨な拷問シーンや、主人公の意志の強さを示す目の描き方など、絵に非常に迫力があり、読んでいて引き込まれます。 少しでもヘマをすれば修道院の人間にバレて殺されるという綱渡り的な状況の中で、知恵や精神力を振り絞って1日1日を生き延び続ける描写はハラハラさせられます。


つらいストーリーなのでできれば完結してから読みたいやつですが、もう読み始めてしまったので続きが気になってしょうがないです。 とても面白い。 最後まで生き延びて、笑顔で終わるような結末が見たいです。


こちらから1話試し読みできますので興味持たれた方はどぞー。

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